
今回はコンビニの原状回復費用の相場や費用が高くなりやすい理由、失敗しないための注意点を内装解体・原状回復工事を行ってきたウラシコの視点からわかりやすく解説します。
コンビニの閉店を考え始めたとき、多くのオーナーが最初につまずくのが「原状回復費用はいくらかかるのか」という問題です。フランチャイズ契約の場合、契約書の内容や本部の基準によって工事内容が大きく変わります。
テナントの原状回復費用についてはこちらのYouTube動画でも解説しています!ぜひこちらもご覧ください。
目次
コンビニの原状回復(スケルトン戻し)の相場感
ウラシコのこれまで経験してきた現場では、コンビニの原状回復費用は、一般的な飲食店や小売店と比べても高くなりやすい傾向があります。
店舗規模や立地条件によって差はありますが、名古屋市を例にすると大まかに1坪あたり約30,000円〜100,000円ですです。冷蔵・冷凍設備やバックヤード設備など、撤去や処分が必要なものが多いためです。
| 区分 | 相場の目安 | 補足 |
| 名古屋市の目安(ウラシコの現場感) | 約30,000円/坪 | 冷蔵・冷凍設備、バックヤード設備など撤去・処分対象が多く、一般的な小売より高くなりやすい |
| スケルトン原状回復の費用相場 | 約50,000〜100,000円/坪 | 内装・設備をすべて撤去し、配管や什器まで撤去対象になるケースが多い |
ご自身の店舗の相場を調べる場合は、実際に見積りを取ってみることをおすすめします。複数業者から見積りを取って相場を把握しましょう。もちろん見積りはウラシコにもお気軽にご相談ください。
原状回復の方法は2種類ある
コンビニの原状回復は基本的にスケルトン戻しが多いです。スケルトン戻しとは、すべてを解体して何もない状態に戻すことです。しかし稀ではありますが、原状回復は、居抜きで退去できる場合があります。
契約条件や建物の状態によって選択肢は限られるものの、最初からスケルトンありきで考えるのは少し待ちましょう。まずは物件のオーナーと相談して、「どこまで取り壊すか」を明確にしましょう。
居抜き原状回復とは
先程述べた通り、コンビニの原状回復では、必ずしもすべてを撤去する必要があるとは限りません。条件が合えば、内装や設備の一部を残す「居抜き」という選択肢もあります。
コンビニの場合、すべての設備がそのまま使えるとは限りませんが、建物側の条件や管理会社の方針によっては、居抜きでの原状回復が認められるケースもあります。
ウラシコが対応してきた現場でも、条件が合えば負担を軽減できたケースがあります。
スケルトンとは
スケルトンとは、内装や設備をすべて撤去し、建物の構造体だけの状態に戻す原状回復方法です。コンビニではこのスケルトン返却を求められるケースが多く、冷蔵設備や什器、配管まで撤去対象となります。
スケルトンの範囲を正しく理解していないと、想定外の工事が増える原因になります。
スケルトン原状回復の費用相場
スケルトン原状回復の費用相場は、1坪あたり約50,000円〜100,000円です。
スケルトン工事は撤去範囲が広く、廃材処分も多いため、費用は高額になりがちです。店舗の広さや立地条件によっても差が出ますが、相場としては居抜きよりも大きな負担になります。
コンビニの原状回復で後悔しないために
原状回復工事は、相場だけを見て判断すると失敗しやすいです。金額の安さだけで決めてしまうと、後から追加工事ややり直しが発生して、結果的に高くつくこともあります。
実績のある業者に早めに相談し、「どこまで戻すのか」「何が別途になりやすいのか」を先に整理するだけで、無駄な負担をかなり減らせます。
相場だけで判断しない
原状回復は、金額だけで決めると後から追加費用が出やすい工事です。特にコンビニは、見た目以上に設備が多く、解体して初めて分かる要素も出てきます。
見積もりを見るときは、総額よりも「何をどこまでやるのか」が書かれているかを重視しましょう。
例えば同じスケルトンでも、配管・配線の撤去範囲、天井の扱い、床の仕上げ撤去範囲で金額は変わります。「含まれている工事」と「含まれていない工事」を切り分けて考えるのがポイントです。
見積書の内訳が細かい業者を選ぶ
同じ金額でも、内訳の粒度で安全性が変わります。項目が大雑把な見積は、後から追加が出やすい傾向があります。
養生、夜間作業、搬出経路、産廃処分、設備撤去、電気・給排水の処理など、主要項目が分かれているかを確認しましょう。内訳が細かいほど、比較もしやすく、認識違いも起きにくくなります。
「戻し範囲」を最初に確定する
後悔の原因で一番多いのが、工事を進めてから「ここまで戻してください」と条件が増えるパターンです。オーナー・管理会社が求める原状回復の範囲は物件ごとに異なります。
スケルトン返しと書かれていても、空調・分電盤・給排水立ち上がり・防災設備・看板の扱いなど、細部は指示が分かれることがあります。
契約書の条文だけで判断せず、指定内容を図面や写真で確認し、「残すもの・撤去するもの」を先に確定させましょう。
設備撤去は「本体+周辺」まで含めて考える
コンビニの費用が上がりやすい理由は、設備点数の多さです。ただし撤去費用は、機器本体だけでなく、配線・配管・固定金物・床上げ部分など周辺工事も含みます。
例えば冷蔵・冷凍設備の撤去では、配線処理、床下配管の処理、搬出経路の養生までセットになることが多いです。見積の段階で「機器撤去がどこまで含まれているか」を確認しておくと、追加費用を防げます。
床下・天井裏の“見えない部分”が追加の起点になりやすい
コンビニは床下に配管が通っていたり、天井裏に配線が集中していたりすることがあります。解体してから想定外の配管が出てきたり、不要配線の撤去指示が追加されたりして費用が増えるケースがあります。
現地調査の時点で、点検口の確認、天井内・床下の状況確認、過去の改装履歴のヒアリングまで行ってくれる業者だと安全です。
夜間工事・搬出条件で費用が変わる
立地によっては日中作業ができず夜間工事になることがあります。また、商業施設内や駅前物件などは搬出ルールが厳しく、養生や搬出人員が増える傾向があります。
エレベーター使用制限、搬出時間帯、近隣配慮などの条件は、見積に反映される代表例です。ここを事前に織り込むことで「後から夜間費が乗る」事故を避けられます。
コンビニ原状回復の実績がある業者に相談する
コンビニの原状回復は、一般的な内装解体とは違い、設備とインフラの扱いが肝になります。実績のある業者に相談することで、撤去範囲の抜け漏れを防ぎ、無駄な工事を避けやすくなります。
ウラシコでは、これまでの経験をもとに、オーナー指定と現場条件をすり合わせながら、現実的な選択肢を一緒に整理していきます。
早めに動くほど、選択肢が増えて安くなる
退去が決まってからギリギリで動くと、業者選定が急ぎになり、夜間対応や短工期対応でコストが上がりやすくなります。逆に、早めに相談できれば、工期に余裕を持たせたり、撤去範囲を整理して“やらなくていい工事”を減らせたりします。原状回復は、早く動いた人ほど損をしにくい工事です。
まとめ
コンビニの原状回復費用は、相場だけを見ると不安になりがちですが、居抜きとスケルトンの違いや契約内容を正しく理解することで、不要な負担を減らすことができます。
閉店を考え始めた段階から情報を集め、お住いの地域の原状回復の専門家に相談しましょう。もちろん私たちウラシコにもお気軽にご相談ください。

