住宅や工場など、さまざまな場面で使用されている「太陽光発電」。ソーラーパネルを設置して太陽の光を使用するため、長期間にわたって繰り返し使え、自然にも優しいメリットがあります。そんな太陽光発電ですが、ソーラーパネルを撤去したい人もいるのではないでしょうか？
本記事では、太陽光パネルやソーラーパネルの撤去費用について解説していきます。費用と合わせて、撤去の手順や流れも解説していくため、撤去を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
太陽光パネル撤去、産業廃棄物収集運搬は、私たちにお任せください！撤去から産廃処分までワンストップで対応可能です。
目次
太陽光発電設備の撤去費用の目安
まず前提として、太陽光発電設備の撤去費用は、大きく2つの費用として分かれています。
- ソーラーパネルの撤去工事費
- ソーラーパネルの処分費や運搬費
主に上記の2つの費用が、一般的にかかる撤去費用です。この撤去費用は、自分でソーラーパネルを撤去すれば、ほとんど費用はかかりません。ただし、その分のリスクもあるため、詳しくは後ほどご紹介していきます。
ソーラーパネルの撤去工事費
ソーラーパネルの撤去には、「作業費」「人件費」「足場代や高所作業車代」などが必要です。それぞれの内訳に関しては、解体する規模や設置してある場所によって異なります。大体の相場として、25万～40万円程度と言われています。
また、場合によってはソーラーパネル撤去後の屋根修復費用も見ておくと良いでしょう。撤去工事費に関しては、業者によって異なるため、1度見積もりを貰っておきましょう。
ウラシコでも、太陽光パネルの撤去を承っております。見積もりはお気軽にご相談ください。
太陽光発電設備の処分費や運搬費
ソーラーパネルやパワーコンディショナーなどを撤去すると、処分費と運搬費がかかります。ソーラーパネルは産業廃棄物になるため、法規に則った廃棄作業を行う必要があります。そのため、回収・再資源化サービス専門業者への処分が一般的です。
処分費の変動としては、主にソーラーパネルの枚数によって処分費は異なります。また、運搬費に関しては、処分する施設までの距離や運搬に使う運搬車の大きさ等によって価格は変動するため注意しましょう。
太陽光発電設備は「産業廃棄物」となる
ソーラーパネルやパワーコンディショナー、変電設備などに該当する太陽光発電設備ですが、撤去するときは撤去部材によって「産業廃棄物」として扱われます。産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物とされており、原則として事業主が責任を持って廃棄する必要があります。
また、ソーラーパネルには「鉛」「セレン」「カドミウム」などの有害物質が含まれている可能性があるため、適切な手順で撤去していきましょう。その他のソーラーパネルの架台やパワーコンディショナー、設置箱などは、粗大ごみとして撤去できます。
2022年7月より「撤去費用の積立義務化」
再生可能エネルギー発電の1つである太陽光発電ですが、急速な増加に比例して、違法な撤去や不法投棄が増えてきました。それにより、2022年7月1日から「廃棄費用の外部費用積立制度」が決定しました。このことからも撤去費用が深刻な問題になっているということがうかがえますね。
廃棄費用の外部費用積立制度とは、将来的な太陽光発電設備の撤去費用を事前に事業主が積立を行い、20年後の不法投棄を減少させるための制度です。積立制度の対象設備なども決まっており、自然エネルギー庁で発表されています。詳しくは、下記のリンクより合わせてご参照ください。
参照：資源エネルギー庁｜太陽光発電設備の廃棄等費⽤積⽴制度について
太陽光発電設備の撤去手順
ここからは、太陽光発電設備の撤去手順をご紹介します。
- ①業者に連絡
- ②撤去工事費や運搬費の現地調査・見積もりを依頼
- ③ソーラーパネルの解体・撤去・搬出
太陽光発電設備の撤去作業は、3つの手順に分けて進めていきます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①太陽光発電設備の解体撤去が可能な工事業者に連絡
太陽光発電設備の撤去を決めたら、まず工事業者に連絡しましょう。専門業者を選定するポイントとして、撤去工事と運搬作業をまとめて行ってくれるかどうかをチェックすることをおすすめします。業者によっては、運搬作業は別になっている場合があるため、他社に運搬依頼するコストがかかる場合があります。
もし、専門業者の選定をしていない場合は、私たちウラシコにお任せ下さい。撤去工事、修繕工事、産業廃棄物の運搬作業をワンストップで承っており、各種専門資格、許認可を有しておりますので、安心安全に処分いたします。
②撤去費や運搬費の見積もりを貰う
業者を選定したら、撤去費や運搬費の見積もりを貰いましょう。ソーラーパネル撤去の現場の現地調査を行って、必要な作業日数や工事費用を算出します。見積もりを貰う際のポイントとして、工事内容を事前に細かく確認しておくと良いでしょう。
業者によっては「諸費用」や「雑材」などのあいまいな記載をして、割高な料金を請求している場合があります。適切な費用で依頼するために、不明点はしっかり確認すると良いでしょう。相場よりも安すぎる業者は不法投棄する可能性もあるので注意です！
③ソーラーパネルの解体・撤去・搬出
業者に工事依頼をして、ソーラーパネルの解体作業を進めていきます。撤去工事の際、工事車両の通行や騒音などが発生します。そのため、近隣の住民や通行人への配慮が必要です。工事期間や作業時間が確定したら、事前に挨拶しておくとクレームやトラブルを未然に防げるでしょう。
また、一般住宅の場合、家の周りに屋根の高さまで足場を建てるため、カーテンを開けにくくなったり、洗濯物を干しにくくなったりする問題も発生するため注意しましょう。
太陽光発電設備を撤去する際の注意点
ここまで、太陽光発電設備の撤去の費用や手順を解説していきましたが、それぞれに注意点があります。
- 破損している場合は早急に対応を行う
- 自力で撤去しようとしない
破損している場合は早急に対応を行う
ソーラーパネルが破損している場合、早急に対応を行いましょう。ソーラーパネルには、有害物質が使用されており、生活に影響を与える可能性があります。
雨天で有害物質が流れると二次災害の可能性があるため、早急に業者に連絡しましょう。また、ソーラーパネルの破損場所から雨漏りが起こる場合もあります。
自力で撤去しようとしない
太陽光発電設備の撤去作業は、ある程度の費用がかかります。撤去費用を少しでも減らそうと自分で撤去しようとする方がいますが、おすすめできません。
基本的にソーラーパネルは屋根上などの高所に設置されているため、撤去時に墜落の恐れがあります。また、有害物質も含まれているため、危険性がかなり高いです。事故や二次災害を防ぐために、ソーラーパネル撤去は業者に依頼しましょう。
ソーラーパネル撤去は計画をしっかり立てよう
ソーラーパネルやパワーコンディショナーなどの太陽光発電設備は、一般廃棄物としての撤去はできません。産業廃棄物として扱われるため、撤去するにも費用が多くかかります。
本記事では、ソーラーパネルの撤去費用について解説していきました。ソーラーパネルの撤去を考えている場合、まずは業者に相談して費用を確認しましょう。そして、適切な撤去手順や方法でソーラーパネルの処理をしていきましょう。
株式会社ウラシコでは、太陽光発電設備の撤去作業を行っています。もし、ソーラーパネルやパワーコンディショナーの撤去についての不安や悩みがありましたら、お気軽にご相談下さい。