解体工事で出る「廃棄物」と「不用品」の処理にお困りではありませんか?長年使ったオフィスや住宅には、普段使わなけど取っておいた物がたくさんあります。今までは、なかなか片づけることがなかった物も、これを期に一新したい!今回は廃棄物の処理と不用品の処理についてご紹介させていただきます。
産業廃棄物の種類に関してはこちらの記事で詳しくまとめています。こちらも合わせてご参照ください。
目次
解体工事の流れ
1.電話やメールで問合せ
お見積もりは基本無料の業者が多いです。
2.現場調査
実際に現場を確認してお見積書を作成します。この時に、解体だけでなく、処分して欲しい不用品がある場合はお知らせください。
3.契約
見積書の内容に納得いただいた上で契約書を作成します。わからないことは何でも質問しましょう。
4.近隣へのご挨拶
近隣の方へご挨拶をしましょう。「解体工事」は騒音等で近隣の方へご迷惑をおかけします。トラブル防止のために事前に通知が必要です。
5.足場の組み立て
建物の周りに足場と養生シートをかけ、飛散防止を行います。
6.設備や建具等の撤去
家具やエアコン、畳や建具を撤去します。
7.建物本体の解体
水をまきながら屋根部分から解体していきます。
8.基礎の解体
基礎のコンクリート部分を削っていきます。
9.廃棄物の分別
木材・金属・一般ごみ等の分別して、トラックに積み込みます。
10.運搬・整地
トラックに積み込んだ廃棄物を適切な場所へと運搬します。地面を整地して完了です。
廃棄物の主な種類
産業廃棄物
「解体工事」に伴う工事で出た廃棄物全般がこれにあたります。分別後にトラックで一気に運びます。
木くず
木造建築物においては一番多い廃棄物です。庭がある場合は木の伐採でも出ます。
コンクリート類
普段の生活ではコンクリートを壊すことはないので「解体工事」で発生する廃棄物です。
ガラス、陶器類
グラスやお皿、窓の解体で発生する廃棄物です。
プラスチック類
コンセントカバーやプラスチックケース等。
紙くず
実は予想以上に発生する廃棄物です。本・雑誌・新聞紙・書類等、オフィスやご家庭で眠っているものもがたくさんあります。
金属くず
コンクリートの壁や基礎には鉄筋が入っているので分別して廃棄物とします。
廃棄物と不用品の分け方
解体工事を検討する時、どこまで片付ければ良いのかと相談を受けます。片付けに要する時間と労力は想像以上です。以下、おすすめの方法です。
- 2色の付箋を準備します。まずは業者が現場に来る前に自分で家具・家電で使うものと使わないものを検討します。ピンクの付箋は使うもの、ブルーの付箋は使わないものなどとして付箋を貼っていきます。このブルーの付箋が「不用品」です。
- 次に業者が実際に現場を確認する時に「不用品」があることを伝え、製造年月日や部品が欠けていないか、傷がないか確認してもらいます。
- その際には業者に引き取りが不可能なものは付箋を外すようにお願いしてください。付箋が外されたものが「廃棄物」となります。
廃棄物とされたものは業者が処分するものとして見積書に加算してもらいます。自分たちでリサイクル業者に片付けを依頼すると処分費用が割高になる傾向にあります。
自分たちで処理できること
業者があるのは分かったが、やっぱり大切なものであるため、自分たちでできる限り処理されたい方もいると思います。もちろん処理にかかる金額を抑えることも出来ます。では、具体的に自分たちで何をするのが良いのでしょうか?
①家庭ごみ
ゴミの日に回収してもらえるものは、自分たちで処分しましょう。特には紙や布類など「一般廃棄物」として回収車に出せるようなものでも、「解体工事」で処分すると「産業廃棄物」になってしまい見積り金額がかかります。
自分たちで片付けられる時間がある場合は、こまめに廃品回収やゴミの日に纏めて出すことをお勧めします。もし「産業廃棄物」となると金額が2倍以上変わってしまいます。
②リサイクル家電
エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目はリサイクル家電に該当するので、「家電リサイクル法」に則って適切な処分をしなければいけません。家電量販店に相談しましょう。
③パソコン
パソコン本体は各メーカーや家電量販店等に回収を依頼します。「資源有効活用促進法」に基づき、各メーカーにはパソコン回収が義務付けられていますので、無料で、かつ安全に処分したい方はメーカーに依頼するのがお薦めです。
④不用品
近くのリサイクルショップ・フリマ・インターネット販売等を活用し、計画的に処分していくことが必要です。
業者に依頼したほうが良いこと
では、逆に自分たちで処分しない方がお得な場合はあるのでしょうか?「解体工事」で多く発生する「産業廃棄物」と一緒に処理することで安価になる可能性があるのです。
①タンスや棚等の木製家具
木製の家具は、「解体工事」の際の木くずなど一緒に処分することができるため、自分たちで処分するよりも安く済みます。
②スチール製の机やロッカー等の金属類
プラスティックや金属類は、他に発生する「産業廃棄物」と一緒にリサイクルのために中間処分場へ持ち込んでもらうことができます。「解体工事」の際は、重量で処分価格が決まるため、安く抑えることができます。
まとめ
「一般廃棄物」と「産業廃棄物」の違いを知り、費用を抑えるために出来ることご紹介しました。自分たちで処理できる物・業者に依頼した方が良い物を分けることで費用の節約に繋がります。できるところから少しずつ処分するのが大切です。
「解体工事」の直前になって「不用品」が置いたままになっていると、追加費用が高額になってしまうケースも少なくありません。業者に処分してもらいたいものは見積もり時に相談しましょう。
また、安い業者=良い業者ではない場合もあります。悪徳業者だったために自分たちも不法投棄の処罰を受けるケースもあります。近隣住民とのトラブルが訴訟にまで及ぶこともあります。
「解体工事」を依頼したいと思ったらホームページで実績を確認し、見積書の内容を理解できるまで説明してくれる業者を選びましょう。
こちらの記事では飲食店が閉店がしたときにやるべきことを詳しく解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。