内装解体工事にどれくらい期間がかかるのか、また、居抜きやスケルトン仕上げの工事はどのようなスケジュールで工事が進むのか参考にしたいと方もいらっしゃると思います。今回は、それぞれの大まかな目安をご紹介したいと思います。
また、オフィスの原状回復は特に行程が多い作業です。オフィスの原状回復で必要な工事、手続き、行政処理はこちらの記事でまとめていますので、ぜひ合わせてご参考ください。
目次
内装解体工事にかかる期間
内装解体工事にかかる期間は、建物の大きさ、その建物を使った期間、内装解体工事をどの程度までやるかにより、期間は左右されます。簡単な工事であれば数日で終わることもあります。
大きなものや特殊な条件があるのであれば1ヶ月など、長い期間がかかることもあります。様々な事例がありますので、ご紹介したいと思います。
オフィスのスケルトン解体事例
・規模…約300平方メートル
・工事期間…約10日
飲食店のスケルトン解体事例
・規模…約120平方メートル
・工事期間…約5日
物販テナントのスケルトン解体事例
・規模…約80平方メートル
・工事期間…約5日
期間は工事内容により大きく異なりますのであくまでも目安の参考にしていただければ幸いです。また、工事の内容によっても工事期間は変動してきます。次に、内装解体工事にどんな種類があるのか、解説していきます。
期間や工事内容に関しましては、私たちの施工事例をご確認ください。年間1,500以上の現場を承っておりますので、皆様のパターンに近い事例も確実にあるかと思います!施工事例はこちらからご参照ください。
スケルトン仕上げ
スケルトン仕上げとは、間仕切り、床、天井などといった、建物の構造以外の内装工事で作られたものを全部解体して撤去する作業のことをいいます。
この際に、エアコンや電気配線などもすべて撤去されます。鉄筋コンクリート造りのマンションみたいな場合は、コンクリート打ちっぱなしの状態まで戻します。
スケルトン仕上げは、「スケルトン解体」や「スケルトン工事」とも呼ばれています。
居抜き
居抜きとは、店舗やテナントを明け渡す時に設備や内装、家具などを残したままにして借主に返すことをいいます。
基本的には内装など全てを撤去して物件を空けなくてはいけませんが、借主と相談をして承諾を貰えると、次の購入者のために内装をそのままにして渡すことができます。
そのため、工事費用を抑えられたり、速く明け渡せたりと色々なメリットもあります。
内装解体工事をするためのスケジュール
ここからはどういったスケジュールを立てていくのか、ご紹介していきたいと思います。
貸主・借主間の契約と入念な打ち合わせ
内装解体工事は色々な人に影響を与えてしまいます。ですので、最初にその物件の所有者である賃貸人と、建物の一部を借りている賃貸人のお互いの合意がないと内装解体工事は行えません。
お互いに納得の行く契約を出し、不安や疑問があるのであればその場でしっかり解決をしましょう。
見積り
お互いに納得の行く契約ができたら、解体業者に見積もりを出してもらいます。オーナー指定業者がある場合でも見積もりは一社だけにせず、複数の解体業者に見積もりをしてもらいましょう。
複数の会社に見積もりをしてもらえば、一社だけでは気づけない細かいところまで見つけることができます。そのため、無駄を省くこともでき、解体費用を安く済ませることもできる可能性があります。
現地調査、近隣調査
解体業者に現地調査をしてもらいます。現地調査をしてもらわないと、口頭や資料だけでは伝わらないこともあり、それによって工事の遅延や追加の費用が掛かってしまうことがあります。
また同時に近隣の調査もしてもらいましょう。騒音や振動など、近隣の住居や店舗に迷惑がかかる可能性があります。そのため、調査をしてもらい、工事をする時間、予防策をしっかりと取ってもらいましょう。
近隣への挨拶
工事をする際に騒音などの迷惑がかかる可能性があることを挨拶にいきます。店舗がある場合、営業時間を教えてもらうこともでき、対策を立てることに役立つこともあります。
予防策などはしっかりしていることなども理解してもらうことも大事です。
店舗内の片づけ
まずは店舗に残っている家具や食器などを撤去する作業をします。この作業は解体業者にお願いすることもできます。
しかし、その分費用はかかってしまいます。そのため、自分で運び出せる作業は自分でやったほうが、結果費用は抑えることができます。
なお、運び出した物はリサイクルショップに出すことにより、費用の足しにできる可能性があります。
ライフラインの停止
水やガスなど、ライフラインの停止をします。請求書などに記載されている契約会社に連絡をします。
ただし、建物自体で契約している時もあり、また、解体後に再使用する場合もあるため、ライフラインの停止日を相談しておきましょう。
停止日は、内装解体工事をする日と相談して遅れないようにしっかり決めましょう。
足場・養生の設置
通常の解体工事と同様に作業するための足場を整え、同時に内装解体の時もしっかりと養生を設置しなくてはなりません。
工事中に発生する粉塵が影響をして営業中の他の店舗に被害を及ぼしてしまうと、トラブルになってしまうので、しっかりと対策をしなくてはなりません。
内装材・床材の撤去
養生などの下準備が整いましたら、まずは電気やガラスといった内装材を撤去します。撤去した内装材はしっかり分別をして、ちゃんとした処分をそれぞれにしましょう。
次に床材の撤去をします。床材によって撤去の方法が異なるため、作業の方法に気を付けながら、下地を傷めないように慎重にやりましょう。
最終仕上げ
内装の解体が終わったら、清掃をしてごみを処理し、原状回復をさせます。どこまで原状回復するかは契約した所まで元通りにすれば問題ありません。
まとめ
今回は内装解体工事の期間、工事のスケジュールについてご紹介しました。工事期間を上手に調整し、内装解体工事を成功させるための参考になれば幸いです。
また、優良な解体業者に見分け方に関しましては、こちらの記事一覧ページにてまとめております。こちらも合わせてご参照ください。