オフィスの清掃は、時として時間もかかり従業員の負担にもなりかねません。そんなときに便利なのが、オフィスのクリーニングです。従業員の負担を減らすだけでなく、いつも清潔に保たれたオフィスは、業務の効率化も上がるといわれています。
それ以外にも、オフィスのクリーニングは退去時にも必要です。この記事では、オフィスクリーニングの相場を解説します。オフィスのクリーニングはどこまで必要なのか、作業内容とともに確認してみてください。
オフィスの原状回復は特に行程が多い作業です。オフィスの原状回復で必要な工事、手続き、行政処理はこちらの記事でまとめていますので、ぜひ合わせてご参考ください。
目次
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オフィスのクリーニングとは
オフィスのクリーニングとは、定期清掃やメンテナンスなどを行う清掃代行サービスのことです。オフィスのクリーニングには主に3種類挙げられます。
- スポットサービス
- 定額サービス
- 日常清掃サービス
スポットサービスは、単発で気になる箇所を清掃してもらうことです。オフィス退去時に利用される方が多いです。定額サービスは、定期的な契約を結んで週1~2回ほど清掃してもらいます。通常はこの2種類でも十分ですが、頻度を上げたい会社はカスタマイズできる日常清掃サービスを申込むところもあります。
【場所別】オフィスクリーニングの相場
ここからは、オフィスクリーニングの相場と作業内容を紹介します。
フロアクリーニング
オフィスのフローリングは一般的に、掃除機がけやモップを中心に清掃します。フローリングは意外にもデリケートな部分なので、正しい清掃方法で床を傷めないようにしなければいけません。
フロアクリーニングの相場は、10帖で20,000円というところが多くあります。
カーペットクリーニング
オフィスの床にカーペットを使っているところも多いでしょう。カーペットは熱や湿気がこもりやすい場所です。クリーニングではダニを駆除するほか、防ダニ加工を施します。
カーペットクリーニングの相場は、1㎡で1,500円ほど。ただしタイルカーペットの場合は相場も上がります。オフィスの広さにもよりますが、100㎡まで25,000円ほどと考えておくといいでしょう。
トイレクリーニング
トイレは毎日使用する場所とあって、汚れが溜まりやすい場所です。オフィスクリーニングでは、便器を1器ずつ清掃するほか、蛇口や鏡、床などを清掃します。
トイレクリーニングは、1回につき10,000円が相場です。
エアコンクリーニング
エアコンは定期的な清掃が不可欠です。清掃を怠るとカビが繁殖しアレルギーの原因になるほか、電気代も無駄にかかっていまいます。エアコンクリーニングでは、完全分解し細かい部品まで丁寧に清掃します。オプションによっては、防カビや防菌コートも可能。
費用の相場ですが、1台につき10,000円ほど。ただし天井に埋め込まれているタイプは業務用のため、費用は25,000円ほどになります。エアコンクリーニングは、天井に埋め込まれているものと壁掛けタイプではクリーニング費用の相場は異なります。
窓ガラスクリーニング
窓ガラスのクリーニングは、オフィスの立地条件によっても変わってきます。窓ガラスの清掃は手あかや砂ぼこりを落とし、結露で発生したカビを取り除きます。
窓ガラスのクリーニングは、1窓につき2,000円が相場です。ただし、足場を組み立てる必要があるときは10,000円以上かかることもあるでしょう。
オフィスのクリーニング会社を選ぶポイント
オフィスのクリーニングを請け負っている会社はたくさんあります。契約後に後悔しないためにも、どんな点に気を付けてクリーニング会社を選べばいいのかポイントを挙げてみました。安心できる会社と契約するためにも、次の点に注意しましょう。
料金の安さだけで選ばない
オフィスのクリーニングは住居とは違い、料金は高めに設定されています。そのため、安さだけでクリーニング会社を選ぶ方も多いでしょう。
しかし、料金の安さだけで選ぶのは気を付けなければいけません。中には、下請け業者に清掃を任せているところもあり、実際の料金よりも高く請求されてしまうこともあります。
クリーニング会社を契約する前に、複数の業者で見積もりを取ってみるのがおすすめです。相場がわかるだけでなく、担当者の対応も見極められるので、信頼できる会社か判断できます。
安全対策を徹底しているか
オフィスの清掃は、安全対策も重要なポイントです。清掃スタッフは、作業員以外の人たちにも注意しなければいけません。例えば、モップがけしていると床が滑りやすくなります。その場合、通行人にもわかるように注意喚起を表示させるのも安全対策のひとつです。
また、清掃スタッフが資格を持っているのも大切。スタッフ教育が行き届いている会社は、清掃メンバーに1人は資格保有者を置いているので、ここもクリーニング会社を選ぶ要因にいれておくといいでしょう。
手入れされた清掃器具を使っているか
オフィスをクリーニングすれば、必ず清掃器具は汚れてしまいます。清掃のたびに器具を清潔に保っているかも、クリーニング会社を選ぶ大切なポイントです。汚れたままの器具で清掃しても、クリーニングの意味はありません。
まとめ
オフィスは、日頃から定期的なクリーニングをしておくと、退去時に余計な費用を負担することなく清掃を頼めます。清掃する箇所によっては高額な部分もありますので、あらかじめ費用を確認しておくといいでしょう。
オフィス退去時の原状回復についてはこちらの記事でより詳しく記載しています。これから退去や移転などで、オフィスの原状回復工事を考えている方は、以下の記事も合わせてご参照ください。