
店舗の閉店やオフィス移転に伴う原状回復工事で、「夜間のみ工事可能」と指定されて戸惑った経験はありませんか?また、見積書を見て「昼間の工事と比べてなぜこんなに高いの?」と驚かれる方も少なくありません。
商業施設との契約や日中の道路占有が出来ないなど、仕方なく夜間工事が必要になるケースはさまざまです。
今回は、夜間工事の定義から費用が高くなる理由を解説します。夜間工事の仕組みを理解することで、適正な見積もりの判断やトラブル回避にお役立てください。
目次
夜間工事の時間帯の定義
夜間工事とは、文字通り夜間の時間帯に行われる工事のことです。ただし「夜間」の定義は、現場や契約内容によって若干異なります。
「20時~翌朝5時」が一般的
商業施設やオフィスビルにおける工事では、一般のお客様や他のテナントへの影響を避けるため、営業終了後から開店準備前までの時間帯で作業を行うことが多いです。
具体的には、20時頃に現場入りし、翌朝5時〜8時頃までに完全撤収するスケジュールが標準的です。ウラシコの多くの現場では基本的に22時〜5時となることが多いです。
施設によっては「閉館後30分以降、開館1時間前まで」といった独自ルールが設けられているケースもあるため、工事前に管理会社やビルオーナーへの確認しましょう。
労働基準法における深夜業の時間帯
費用面で重要なのが、労働基準法で定められた「深夜業」の時間帯です。法律上、午後10時(22時)から午前5時までの労働は深夜業に該当し、事業主は労働者に対して通常賃金の25%以上を割増した深夜割増賃金を支払う義務があります。
つまり、22時以降に作業を行う夜間工事では、人件費が法的に自動的に割増になるのです。これが「夜間工事は高い」と言われる最大の理由の一つです。
夜間工事の費用が高くなる理由
見積書の金額に驚く方が多い夜間工事ですが、そこには明確な理由がいくつかあります。
深夜割増賃金と夜勤手当
前述の通り、22時から5時までの作業には法定の深夜割増賃金(25%以上)が発生します。さらに、夜間労働は作業員の体力的・精神的負担が大きいため、多くの施工会社では法定分に加えて独自の「夜勤手当」を設定しています。
また、深夜帯は公共交通機関が運行していないため、作業員の移動手段として車両の手配が必要となり、交通費も昼間より高額になります。これらの人件費関連コストだけで、昼間工事の1.5倍〜2倍程度になることも珍しくありません。
照明設備や警備員のコストがかかる
夜間の現場は当然真っ暗です。屋外で安全に作業を進めるためには、強力な投光器などの照明設備を複数台設置する必要があります。これらの機材費用や電気代も見積もりに含まれます。
さらに、ビルの場合は夜間搬入口の開錠費用や警備員の配置費用が別途発生することもあります。セキュリティの厳しいオフィスビルでは、施設側が指定する警備会社への委託が条件となり、これも追加コストとなります。
防音・振動対策の強化
静寂な夜間は、昼間なら気にならない程度の音でも響きやすくなります。近隣への配慮として、通常よりも厚手の防音シートや特殊な養生材を使用するケースが多く、資材費が上乗せされます。
また、音の出る作業(解体や切断など)は時間的制約も厳しくなります。結果として作業効率が下がり、工期が延びることで総費用が増加する要因にもなります。
現場が商業テナントなどが多く搬出に人工がかかる
これは夜間工事が高くなる直接の要因とは関係がないですが、夜間工事が必要となるほとんどの現場は「商業施設にあるテナント」です。そのため、店舗が奥まった箇所にある場合が多く、重機が入れないため、廃材の搬出を人の手で行う必要があります。
単純に人の手が必要となり、その分コストがかかります。また搬出経路が遠くなると、その搬出経路に養生処理などが必要となり、それらの養生処理費用、撤去費用も高額となります。
夜間工事と昼間工事の工事内容の違いは?
昼間は自然光があるため視界が良く、細かい作業もスムーズに進められます。一方、夜間は照明を使っても手元が見づらく、安全確認や細部の仕上げに時間がかかります。
さらに夜間工事には「開店前に完全撤収」という厳しい時間制限があるため、実質的な作業時間は工程表より短くなります。
昼間なら2日で完了する工事が、夜間では3〜4日かかることもあります。ウラシコでも約53㎡の物販店の夜間解体が、3日で完了した事例があります。
夜間工事の費用を抑える工夫
高額になりがちな夜間工事ですが、工夫次第でコストを抑えることも可能です。ウラシコでは多数の夜間工事の現場を請け負って参りました。夜間工事のご相談はお気軽にご連絡ください。
作業の時間帯ごとに分散する
全ての作業を夜間に行うのではなく、音の出ない作業は日中に実施し、音が出る解体作業のみ夜間に行う「ハイブリッド方式」が可能か、ビルオーナーや工事業者に相談してみましょう。深夜割増の対象時間を減らせば、人件費を抑えられます。
余裕のあるスケジュールで退去する
「退去期限まであと数日しかない」という緊急案件は、特急料金が上乗せされます。夜間工事は特に昼間の工事よりも時間がかかる場合が多いです。
そのため可能であれば3ヶ月以上前から計画を立て、解体業者側が無理のないシフトで職人を手配できるようにすると、余計な加算を防げます。
まとめ
夜間工事は、深夜割増賃金や照明設備、防音対策、廃棄物処理の夜間料金など、様々な要因で昼間工事よりも費用が高くなります。しかし、商業施設やオフィスビルでの原状回復では、夜間工事が避けられないケースも多く存在します。
まずは物件の「工事可能時間」を管理会社に確認し、それをもとに複数の業者から見積もりを取りましょう。夜間工事のノウハウをもった解体業者に依頼すれば、適正価格での施工とトラブル回避が期待できます。
愛知県に拠点のあるウラシコでは、夜間工事の事例も豊富。24時間365日、工事対応可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください!

