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解体工事の前にお祓いは必要?儀式の意味や流れ、費用相場を解説します。

日本では古くから、宗教的な儀式としてお祓いが行われてきました。お祓いとは災厄やけがれなどを取り除きお清めをすることです。

解体工事でもお祓いは当たり前のようにされていましたが、現代でもお祓いをする必要があるのか、疑問に感じている方も多いと思います。

なぜ日本では解体工事でお祓いをするのか、この記事でその必要性を紹介します。解体工事のお祓いはどのような流れで行われるのか、費用と合わせて参考にしてみてください。

解体工事によるお祓いの必要性

お祓いは、長い間住んだ家や土地にお礼と感謝を込めた儀式として、日本では昔から受け継がれてきました。

解体工事の前に行うお祓いもその意味が込められており、家や土地に宿った魂や気を抜いてあげることが目的とされています。また、工事が無事に終わるよう祈願する意味も込められています。

昔は解体工事前のお祓いは一般的でしたが、現代でいうと必ずするというものではなくなりました。

そのため、解体工事の前に行うお祓いは、施主や家族の意見を尊重して行うのがいいでしょう。お祓いの意味を知った上で、必要かどうか判断してみてください。

解体工事で行われるお祓いの種類

解体工事で行われるお祓いには、主に4つの種類があります。解体する場所によってお祓いの仕方が変わってくるのが大きな特徴です。

一般的に解体工事では、解体清祓(かいたいきよばらい)がメインで行われますが、その他のお祓いも必要に応じて行ってください。

それでは、それぞれのお祓いの概要について説明していきます。

解体清祓(かいたいきよばらい)

解体清祓(かいたいきよばらい)とは、家屋を解体するときにするお祓いです。

家屋には「屋船久久遅神(やふねくくのちのかみ)」と「屋船豊受姫神(やふねとようけひめのかみ)」の守り神が宿っているとされており、この守り神に対して長年の感謝と解体工事の祈願をします。

井戸祓

井戸祓は、井戸を埋める前に行うお祓いです。

井戸には「弥都波能売神(みつはのめのかみ)」と「御井神(みいのかみ)」の守り神が、水の恵みを与えてくれていると信じられています。こちらも解体清祓と同様に長年の感謝と安全祈願、今後も水の災いが起こらないよう祈願します。

樹木祓

敷地に樹木がある場合、樹木祓のお祓いを行います。

樹木祓は木を伐採するときのもの。長年、敷地に生えていた樹木には精霊が宿っているとされてきました。そのため、むやみに伐採するのは罰当たりという考えが根付いています。

樹木祓にも長年の感謝を祓って祈願します。

魂抜き

魂抜きは、仏壇を手放すときに行うお祓いです。

仏壇は使い始めるとき、僧侶によって魂を入れられています。手放すときはその魂を抜いて処分。

魂抜きはお寺の宗派によって方法が異なるので、あらかじめ宗派を確認しておくと良いでしょう。

解体工事に関するお祓いの流れ

解体工事前のお祓いは、約1時間ぐらいかかります。お祓いは神社に依頼するのが一般的で、敷地内で行います。

それでは、お祓いに必要なお供え物と流れを見ていきましょう。

施主はお供え物を用意

解体工事前のお祓いでは、一般的に施主がお供え物を用意します。

お供え物は「お米・お酒・塩・水」の4つが基本ですが神社によって異なりますので、お祓いを依頼する前に確認しておくといいでしょう。

主に必要とされるお供え物は以下の通りです。

お米(1合)
お酒(1升)
塩(小皿一杯)
水(コップ1杯)
魚(尾頭付き)
乾物(かつお節、海苔、昆布など)
野菜または果物

解体清祓の流れ

解体工事のお祓いの流れは神社により異なりますが、以下の流れで進めるところが一般的です。

①開式の辞
②修跋(しゅばつ)の儀→祓い清める
③降神の儀→神様を招く
④献饌(けんせん)→神様にお食事をお供え
⑤祝詞奏上→神主がご祈祷
⑥清祓い→建物の四隅と入口をお祓い
⑦玉串奉奠(たまぐしほうてん)→参列者が玉串をお供え
⑧撤饌(てっせん)→神様へのお供え物を下げる
⑨昇神の儀→神様を元の場所へお送り
⑩閉式の辞

解体工事でかかるお祓い費用の相場

解体工事のお祓いで必要となる費用は、一般的に5~6万円が相場です。ただし、これは解体清祓のみに限ります。

井戸祓や樹木祓なども依頼するときは別途費用が必要になるので、相場は以下を参考にしてみてください。

井戸祓・・・1~3万円
樹木祓・・・2~3万円
魂抜き・・・3~5万円

ちなみに解体清祓の相場ですが、初穂料や神主への御車代なども含まれています。

解体工事のお祓いを依頼する場所

解体工事のお祓いを依頼するところは、お祓いをする箇所によって変わってきます。先ほども説明したように、解体清祓は神社へ依頼することが一般的です。

他にもお寺へお祓いを依頼するものもありますので、お祓いする箇所に応じてお願いしてみましょう。

お寺

魂抜きをするときはお寺へ依頼します。魂抜きが終わった後、僧侶がお仏壇を引き取ってくれますが、粗大ごみとして処分することも可能です。

神社

解体清祓をはじめ、井戸祓や樹木祓は神社に依頼します。神棚を魂抜きするときも、同様に神社に依頼しましょう。

また井戸祓に関しては特に取り決めはありません。家屋と一緒に神社に依頼してもいいですし、お仏壇と一緒にお寺の僧侶にお祓いをしてもらっても問題ありません。

まとめ

解体工事の前に行うお祓いは義務ではありませんが、長年の感謝と解体工事の安全を祈願する上では大切な儀式です。お祓いをするかしないかで迷っているときは、感謝の意味も込めてお祓いをしておくといいでしょう。

お祓いをする場合、自分でどこの依頼したらいいか分からないときは解体業者に相談してみてください。

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