解体工事を行うにあたってはライフラインの撤去など、施主がやらなければならないことがたくさんあります。中でも電話線の撤去は忘れると様々なトラブルにつながりますので確実に完了しておきたいところです。
そこで今回の記事では、電話線の撤去方法やタイミングや依頼先、手続きを怠ったことで起きるトラブルについて解説いたします。解体工事を控えている方は是非参考にしてくださいね!
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退去立会いの詳細は以下サービス照会ページでより詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。
目次
電話線撤去のタイミングと依頼先は?
家に電話線が引かれているということは、何らかの通信会社と契約をしているということです。一昔前はほぼすべての方がNTTと契約しているという時代でしたが、現在では多くの会社が存在します。自分がどこの会社と契約しているかわからないという方は、まずNTTに連絡を入れてみましょう。
撤去依頼をお願いする際は「解体工事をするので」としっかり伝えるのが正解です。ここをしっかり伝えないと、電話の解約だけが行われて、電話線がつながったまま工事に入ってしまう可能性もありますので注意しましょう。
電話線の撤去は業者の都合がつかないなどの理由で思ったより時間がかかる可能性もあるので、工事の日程が決まったらできるだけ早い段階で(工事の1か月前くらいから)撤去してほしい旨を伝えるようにしましょう。電話1本で手続きが完了するので確実に済ませておきたいところです。
撤去工事の費用については、NTTは無料でやってくれるようです。他の会社ですと多少の金額がかかる場合もあるので、手続き時に確認しておくと良いと思います。
また、撤去する電話線が利用中のものかそうでないかで受付窓口が異なる場合があります。自分がどちらに当てはまるのかわからない時は、その旨を電話でお伝えして判断を仰ぐと良いでしょう。
電話線をそのままにして工事に入るとどうなる?
ここからは電話線を撤去せずに工事を行った場合のリスクについて解説していきます。
解体工事では重機を使って建物を壊していくことになりますが、電話線が撤去されずむき出しになっていると重機が引っかけて電話線が切れてしまい作業員の方が感電してしまう事故につながる恐れがあります。
その他に電話線が切断されることによって近隣の数世帯の固定電話が使えなくなってしまうという事態も起こり得ます。現在は誰もが携帯電話を利用している時代ですが、固定電話を主に使っているという方もおられるためそうした方達に対して迷惑をかけることになります。
また電話線を引いている建物がなくなると電話線が下に垂れ下がり敷地や道路に投げ出されることになります。その結果、車が通行中に電話線に引っかかって大事故につながったり、通行人が電話線に気づかずに引っかかって転倒してしまったりする可能性もあります。
こうした事故が起きると電話線撤去を怠った施主の方に損害賠償の義務が生じることにもなるので、必ず電話線は撤去したうえで工事に入ってもらいましょう。
電話線で事故が起きやすいケース
電話線で事故が起きやすいケースをここで取り上げておきましょう。
架空電話線による事故
架空電話線とは、上空を通っている電話線のことです。重機で作業をする際にこの架空ケーブルを引っかけて切断してしまうことがあります。基本的に作業に入る前には業者が解体現場の状況をしっかり確認してから工事を行うのが通例ですが、そうした対策を怠って作業を始めてしまうケースも中にはあります。
ケーブルに目印や絶縁体をつけておくなどの対応が見られない場合は、業者に周知するなどの対応も必要になってきます。
埋設電話線による事故
地域によっては電話線が地中に張り巡らされているケースもあります。業者がそうとは知らずに重機で地中を掘り返すと、そうした電話線を引っかけて切ってしまう事故につながります。
この場合は、しっかり現場の状況を確認しなかった業者が悪いということになりますが、施主の側でも電話線が地中に埋められていることが分かっている場合は事前に業者に伝えておく方が親切な対応になります。
まとめ
電話線の撤去に関するタイミングや依頼先についてお伝えしました。こうした手続きを怠ると重大な事故を引き起こしたり、近隣の方へ更なる迷惑をかけたりすることにもなり得ます。電話1本で済む手続きですので工事を行うことが決まり次第、契約されている通信会社に連絡するようにしましょう!
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