飲食店の解体工事の際、大量発生する可能性があるのがゴキブリやハエ、ハチ、ネズミなどの害虫や害獣です。こうした生き物たちも生きるため、繁殖するために住む場所が必要です特に飲食店は生ゴミや油などがたくさんあり、食料に困らない場所なので害虫が住み着きやすいところです。
また解体工事を始めたことにより、そうした害虫たちが一斉に周囲のテナントや家、茂みなどへ逃げることで近所とのトラブルにもなりかねません。今回は、飲食店の解体工事の際に行っておくべき害虫対策についてご紹介します。
内装解体業者を選ぶポイントにつきましてはこちらの記事で詳しくまとめています。是非こちらも合わせてご参照ください。
目次
飲食店の害虫発生による被害
1番の被害は周辺環境悪化です。ネズミが生ごみなどを食い荒らし、死んだネズミにハエがたかり、そのハエが菌を運ぶというように、害虫が発生することで周囲の環境が徐々に悪化していくのです。衛生面と安全面を考慮して、日ごろから害虫や害獣の被害対策はきちんと行うべきです。
害虫が店舗に住みついてしまう要因
害虫が住み着いてしまう店舗とはどのような場所なのでしょうか。
1.段ボールを積んだまま放置している
すでに知られていることかもしれませんが、ゴキブリは段ボールを食べます。さらに段ボールの隙間は彼らにとって落ち着く環境であると言われているため、積まれた段ボールに住み着くことがあります。厨房や店外に放置されたままの段ボールはありませんか?
さらに、運搬トラックの中や倉庫の中など段ボール自体が店舗に到着する前の段階で、ゴキブリなどの害虫が潜り込んでしまったり、卵を産み付けられているという可能性もあります。害虫の住処になりやすい段ボールは届いたらすぐ開けて中身を取り出す、開けたらすぐ段ボールを処理しましょう。
2.厨房やトイレなど水回りの清掃を怠っている
厨房の油汚れや排水溝や食洗機に溜まった水垢、トイレの汚れなどが、ゴキブリなど害虫の良い食事となってしまいます。水回りが汚れたらすぐに拭き取り、毎日しっかり掃除をしましょう。
3.1度開封した食材、飲み物を常温で保存している
缶詰やジップロックなど密封性の高い容器に入っている食材や飲み物は安心です。
しかし、途中まで使って残ってしまった食材を蓋をしただけでそのまま放置していると危険です。さらに、栓を開けた飲み物や、玉葱などの野菜を常温で保存する場合にも特に注意が必要となります。すべて害虫の食べ物となってしまうので、しっかりと管理をしましょう。
害虫が住みにくい場所にするためには
では、具体的に害虫が住みにくい店舗とは、どんなところに気を付ければ良いのでしょうか。害虫を発生、流出させないためのポイントはあるのでしょうか。
1.市販の殺虫剤や防虫剤を活用する
ホームセンターやドラッグストアで販売されているスプレーを撒いたり、毒餌などのトラップを仕掛けておくことで、害虫の侵入と流出を食い止めることができます。特に出入口や窓などの、店外と店内をつなぐ場所を重点的に殺虫剤や防虫剤を活用しましょう。
また普段は使っていない換気扇などの通気性が不要な隙間がある場合、ダクトテープや養生テープで塞いでしまうのもよいでしょう。今の時代は換気することも多く換気扇の隙間や換気のためにあけている窓の隙間から害虫が侵入してきますので、特に気を付けましょう。
2.普段から店内の換気と清掃を怠らない
まず、飲食店として普段から必要最低限の清掃はしっかりと行うようにしましょう。さらに、月に1度くらいの頻度で全ての窓や扉、床下収納などの収納部分を開放し、少しでも湿度を下げることでカビの発生を抑えましょう。暗くジメジメとした場所は、害虫が集まってきてしまいます。
また、厨房やバーカウンターなど水道管が通っている場所は毎日水を流すようにしましょう。全く水の流れない水道管や排水溝は、害虫にとって地下通路となり、店内に簡単に侵入することができてしまいます。
水が流れていることで、害虫は入ってくることができなくなりますので、使わない蛇口などがないようにしましょう。
また、生ごみはもちろん、ホコリでさえ、ゴキブリなどの害虫にとっては十分な食料となります。他にも手垢のつきやすい椅子やテーブル、靴底には様々な汚れがついている床などは、入念な清掃が不可欠です。
解体工事に入る前に害虫駆除を依頼する
やはり飲食店の害虫対策の一番は、解体を行う前にできる限りの駆除と流出予防をしておくことでしょう。解体工事の直前になってから慌てて対策を取ろうとしても、すでに大量の害虫が発生している場合があります。
市販の燻煙材を焚いたりしてもあまり効果がないようでしたら、駆除専門の業者に依頼したり、保健所に相談するという方法もありますので活用しましょう。また、解体工事を依頼する業者に1度相談するのも良いでしょう。
ネズミやシロアリなど私たちでは対処に限界のある害虫が現れてしまった場合なども、自力で頑張ろうとせず専門業者に相談しましょう。保健所や解体業者からの紹介、また直接依頼をしても、一般的な害虫駆除作業を専門業者に外注した場合の費用は15,000円から50,000円程度です。
店舗の規模や害虫の種類によって金額は変わってきますので、具体的に依頼を検討している場合は、お問い合わせの上で見積もりを確認してみましょう。店舗の原状回復の抑える方法につきましてはこちらの記事で詳しくまとめています。是非こちらも合わせてご参照ください。
まとめ
普段からしっかりと対策をしていても、害虫の問題は発生してしまいます。飲食店のみならず、解体工事の際は害虫対策を行う必要があります。害虫対策についてわからないところや、見積もりなどぜひお気軽にお問い合わせください。
また、優良な解体業者に見分け方に関しましては、こちらの記事一覧ページにてまとめております。こちらも合わせてご参照ください。