今回は、愛知県のテナントの内装解体工事の費用相場と費用削減のポイントについて、2024年の最新相場感をご紹介します。2023年から続いている燃料や原材料費の高騰が、内装解体工事にもどのように影響しているのか、実際に見積もっている感覚をもとに解説してみます。
また、こちらのページでは実際に弊社が作成している見積書を掲載しています。見積書のチェックポイントも合わせてご紹介していますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。
目次
愛知県のテナント内装解体工事費用の相場
テナントの内装解体工事費用の相場は、入居しているテナントの業態によって費用が変動しますので、それぞれの業種ごとの費用相場をご紹介します。
なお、ここでいう「テナント」とは、名古屋駅周辺や栄エリアにあるような、オフィスビルや商業施設の1フロアや1区画を使用している商業物件を指します。また、「内装解体」とは、居抜き物件用の「部分解体」から内装部材をすべて取り払う「スケルトン解体」までを指します。
業態 | 内装解体工事費用(坪単価) |
オフィス | 約22,000円〜40,000円 |
美容室、サロン | 約24,000円〜45,000円 |
小売店 | 約20,000円〜40,000円 |
レストラン | 約26,000円〜55,000円 |
変動幅が大きいのは、内装解体工事費用は、テナントごとに、どこまで壊すか(残すか)、内装部材の種類や装飾の数、設備の数、ルール(日中作業禁止)などが大きく異なるからです。
実際の相場は見積もって見ないとわからない部分も多いため、早めに見積もりを依頼されることをおすすめします。もちろんウラシコは無料で見積もり対応させていただいていますのでお気軽にお問い合わせください。
また、テナントがある建物の躯体にアスベストが使用されていれば、別途アスベスト除去工事が必要となります。作業の届出や人員の確保などが必要となりますので、上記で説明した内装解体工事費用とは別に、1㎡あたり約10,000円~の別費用が発生します。
より細かい業態ごとの費用相場は私たちの料金案内ページをご参照ください。実際の見積もり事例も多数掲載しておりますので、ご参考いただけますと幸いです。
愛知県のテナントの規模ごとのスケルトン解体費用
商業用テナントの退去時の原状回復では、スケルトン解体工事を実施することが多いです。工事費用は、前述のように入居している業種によって異なりますが、テナントの大きさ(規模)によっても変動します。
ここでは、店舗の規模ごとのスケルトン解体費用の費用相場をご紹介します。電動工具を利用して解体できるか、どれくらいの人員で作業できるか、工事にどれくらいの時間がかかるかなどを総合的に算出したものになっています。大まかな目安としてお控えください。
スケルトン解体工事の規模 | スケルトン解体工事費用(坪単価) |
小規模テナント(~20坪) | 約45,000円〜55,000円 |
中規模テナント(21坪~50坪) | 約35,000円〜45,000円 |
大規模テナント(51坪~) | 約30,000円〜40,000円 |
テナントの内装解体工事の場合には、解体工事で発生した廃材の運搬が基本的には手作業になりますので、通常の内装解体工事よりも費用は割高になります。
テナントの規模を目安として記載しましたが、小規模店舗はデパートで横並びに複数並んでいる小売店、中規模店舗はユニクロなどの大型店舗、大規模店舗は映画館やワンフロアすべて同じ店舗になっている箇所だと思っていただければ想像しやすいかと思います。
テナント内装解体工事の種類
内装解体工事の見積もりや施工の際に、必ず上がってくるキーワードとして、A工事、B工事、C工事という言葉があります。重要な言葉になりますので、意味を確認しておきましょう。
テナント物件に関わる工事は、A工事、B工事、C工事の3つに分かれており、内装解体工事の発注者、費用の負担先などが異なります。それぞれの工事区分の特徴について説明していきます。
工事区分 | 業者の選定 | 発注者(依頼者) | 費用負担先 |
A工事 | 貸主
(オーナー、管理会社) |
貸主
(オーナー、管理会社) |
貸主
(オーナー、管理会社) |
B工事 | 貸主
(オーナー、管理会社) |
借主 | 借主 |
C工事 | 借主 | 借主 | 借主 |
A工事
A工事は、ビルの躯体(建物の外装)や共用部分(エレベーター、トイレ、消防設備など)に関わる工事を実施するときの工事区分です。工事業者の選定から、発注、費用負担まですべて貸主(オーナーや管理会社など)が実施します。
B工事
B工事は、テナントの専有部分(テナントが契約している区画内やフロア内)で実施する工事のうち、空調設備や排気設備など建物全体に影響を及ぼす工事を実施するときの工事区分です。
建物全体に影響がある工事ですので、業者の選定は貸主(オーナーや管理会社)が行い、テナントの借主が工事の依頼、費用負担を行います。
B工事の場合には、貸主が費用負担するわけではないため、業者を指定する際に費用を考慮していないことも多いので、通常よりも費用が高くなる可能性があります。
C工事
C工事は、テナントの専有部分(テナントが契約している区画内やフロア内)で実施する工事のうち、壁にクロスを張ったり、床にフローリングを設置したりする内装工事やインターネットや電話の配線工事など、建物全体に影響を及ぼさない工事を実施するときの工事区分です。
テナントの専有部分の工事ですので、工事業者の選定から、発注、費用負担まですべて借主が実施します。
愛知県のテナントの内装解体費用削減ポイント
ここでは、愛知県でのテナントの内装解体工事費用を削減するためのポイントを紹介していきます。
相見積もりをとる
テナントの内装解体工事を依頼する場合には、複数社に内装解体工事の見積もりを依頼することが大切です。
複数の業者に見積もりを依頼することで、テナントの内装解体工事にかかる費用の相場をつかむことができるほか、必要な工事がすべて含まれているか、不必要な工事が含まれていないか確認することもできます。
オフィスビルや商業施設の場合には、指定の業者がある場合もありますが、提示された見積もりと見比べたり、相場と比べて高すぎないかなど確認することもできますので、指定業者がいる場合でも見積もりを依頼してみることをおすすめします。ただし、その場合は指定業者がいることを事前に伝えるのがマナーです。
処分できるものは自分で処分する
オフィスや飲食店の場合には、自社や個人で所有しているものに関しては、内装解体工事に際して処分が必要になります。これらの処分を内装解体工事業者に依頼することもできますが、その場合、産業廃棄物扱いとなりますので、自分で処分した時よりも費用が高くなります。
まだ使用できるものはリサイクルショップに買い取ってもらったり、知人などに譲ったりすることで、いくらかの収入になったり、処分費用がかからなくなったりします。
また、自分で処分場に運搬したり、粗大ごみなどで処分したりできる場合には、そちらのほうが処分費用を抑えることができます。
工事期間に余裕を持ち、夜間早朝の工事を避ける
オフィスビルの場合は平日の日中の時間帯、商業施設の場合は施設の営業時間中に工事を実施すると、他のテナントやお客様に迷惑がかかることがあります。
このため、これらの時間帯に使用できる作業が制限されていたり、場合によっては工事自体が一部制限されることがあります。当然、夜間早朝の工事は人件費が高騰します。
このような場合は仕方ありませんが、内装解体工事を実施する場合には、できるだけ早朝や夜間の工事を避けるようにスケジュールを組むことで、通常料金で工事を実施してもらうことができます。
早朝や夜間の作業を避けるためには、短納期での依頼を避け、工事期間に余裕をもった状態で工事を依頼するようにしてください。
愛知県のテナント解体相場まとめ
今回は、愛知県におけるテナントの内装解体工事費用の相場と内装解体費用を抑えるために押さえておきたいポイントについて紹介してきました。テナントの内装解体については、通常の店舗の内装解体工事と事情が異なる部分がありますので、注意してください。
特に、工事中に隣接するオフィスや店舗の営業や仕事に騒音などで迷惑をかける可能性がありますので、工事時間の厳守やトラブル回避のための事前説明など、事前の準備を怠らないようにしましょう。
愛知県の原状回復工事(店舗やテナントの内装解体工事・スケルトン解体工事)のことなら私たちにウラシコにご相談ください。
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