解体工事では埃や粉塵が舞うのを防ぐために「散水」をしながら作業を行うことになっています。当然自宅の水道の水を使うことになりますが、誰がその費用を負担することになるのか知りたい方もたくさんいらっしゃると思います。そこで今回は解体工事における水道代の負担者は誰か、負担する場合にはいくらぐらいかかるのかなどについてご説明します!
目次
解体工事で水道を使う目的とは
解体工事と同時に必ず行わなければならないのが「散水」です。その目的は、解体工事で生じた埃や粉塵の飛散を防ぐことです。作業を進める際に散水を怠ると、埃や粉塵が隣家の洗濯物、車や家の窓ガラス、家の壁などに付着するなどしてクレームが起きる原因になります。工事の際はしっかり散水して作業を行ってもらいましょう。
基本的に水道代は業者が負担してくれます
工事中に使った水道料金を誰が払うのかについては、明確な決まりがあるわけではありません。「水道代はお客様負担でお願いします」と言ってくる会社もありますが、多くの場合工事中の水道代金は解体業者が負担してくれます。業者負担の場合では、水道料金をいったん精算し、生活で使用した分と工事で使用した分を分ける手続きが必要となりますが、業者によっては工事で使用した分の水道料金については業者に請求が来るようにあらかじめ手配してくれるところもあります。
水道代の相場は?
では、自分が水道代を負担するようにお願いされた場合、いくらぐらいかかるものなのでしょうか?おおよその目安として、30坪程度の家屋を取り壊す場合で、5000円程度と考えていただければ問題ありません。家屋の大きさや季節によって多少の変動はありますが、多く見積もっても1万円を超えるケースはほとんどないと言えます。5000~1万円程度を目安に予算を準備しておくと良いでしょう。
見積もり時にしっかり確認しておきましょう
見積もりの時点で水道代の負担者についてはしっかり確認することが必要です。ここをしっかりしていないと、「水道代は業者が払ってくれるものと思っていたが、実際に費用を負担するのは自分だった」といった行き違いにもつながります。
5000円程度のことでも節約したいとお考えの方にとっては、水道代を払ってくれるかどうかも業者見極めの重要ポイントとなりますので、契約内容をしっかり確認してから工事を依頼するようにしましょう。
水道は残しておくようにしよう
解体工事における「散水」は、埃や粉塵を隣家に飛ばさないためにも重要な作業となります。この過程を飛ばして作業を行うと、粉塵が風で飛ばされて隣家の建物などに付着し、近所からクレームが来て工事を中断せざるを得なくなる状況も起こり得ます。
業者から事前に「作業をするのに水が必要なので水道については解約せず残しておいてほしい」と指示を受けることが多いと思いますが、うっかり止めてしまったということがないように気をつけましょう。
水道の無断使用に気をつけよう
よく問題となるのが、同じ時期に近くで解体工事を行っている業者や隣人が、自分の家の水道使用の許可を得ずに使っているといったケースです。これは当然違法行為であり、窃盗罪にあたります。このような場面を目撃した場合はその場で写真や動画を撮って証拠を残し、厳重に抗議する必要があります。
またそのようなことが起こらないように、水道は工事中以外の時間にはしっかり施錠してもらい、解体業者しか使用できないようにしておくことも必要です。水道の無断使用は犯罪ですが、そもそもそういうことが起きないように自分で自衛することも大切なポイントとなります。
水道が使えない場合はどうする?
水道がそもそも引かれていなかったり、建物の立地条件によって水道が使えなかったりなどのケースではどうすればいいのでしょう?こうした場合、仮設の貯水タンクを使用して、そこから散水に使う水を引いてくるといった方法がとられることになります。
ただし、作業途中で水がなくなってしまうといったトラブルも起こり得ますし、仮設タンクを設置したり運んだりする費用は施主が負担することになるので、見積もりや工事代金の総額がその分高くなるということは覚悟しておいた方が良いでしょう。
まとめ
水道代を払うのは誰か、いくらぐらいかかるのかなどについて解説しました。多くの場合において工事中に使った水道代は業者が払ってくれますが、自分で支払うことになる場合もあるため、しっかり相場を把握しておくと安心です。
水道代はそんなに高いものではありませんが、少しでも節約したいお考えの方は、水道代を払ってくれる業者かどうかを業者選びの判断材料にするといいと思います。事前に疑問点を解消し、業者ともよく話し合ったうえで工事を進めていきましょう!
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