今回は鉄骨の溶断解体工事で信頼できる業者の選び方を徹底解説します。また、業者の選び方と併せて、解体工事を少しでも安くする方法もご紹介します。
解体工事の中でも特に多い鉄骨の建物ですが、業者選びに失敗すると多大な時間とお金の浪費になってしまいます。ご自身がしっかりと納得できる価格で依頼しましょう。
目次
鉄骨の溶断解体業者の選び方
結論から述べると、鉄骨の溶断解体業者を選び際は、以下の3つの点に注意しましょう。この3つは信頼できる業者かどうかということには欠かせない要素です。では、1つずつ説明していきます。
- 違法業者でないこと
- 近隣住民に配慮できること
- 鉄骨の解体の実績があること
違法業者に依頼してはいけない
解体工事をするには国から許可を得る必要があり、解体工事業登録か建設業許可のどちらか一方があれば解体業者として解体工事が可能です。その為、どちらの許可もない業者は違法業者と言えます。
違法業者に解体工事を依頼すれば高額な費用を請求されたり、近隣の方とトラブルになったり、解体工事後の廃材を不法投棄されたりと解体工事を依頼しなければ良かった…と思うようなこともあります。そんなことのないように、許可証は必ず確認してください。
最近ではHP上で許可証の番号が確認できます。依頼した解体業者の許可証がない場合は解体業者に直接確認することをオススメします。心配であれば役所で確認できるので、役所に相談することも1つの手段です。
残念ながら、鉄骨の解体業者に関わらず、悪質な違法解体業者はまだまだ多く存在します。悪質な解体業者に引っかからない方法はこちらの記事で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。
近隣住民の理解と協力が必須
解体工事では大量の粉塵が拡散したり、騒音がしたりと、近隣の方々にとっては迷惑となってしまうこともあります。しかし粉塵も騒音もどんなに注意しても100%防ぐことは難しく、近隣の方々の工事に対する理解や協力は必須です。
そこで、施主だけでなく近隣の方々にも配慮できる業者を選ぶことは大切な要素です。工事前の挨拶回りや養生の徹底、工事の時間帯の考慮など、依頼主だけではなく、近隣にまで配慮ができる業者を選びましょう。
鉄骨の溶断解体工事には技術が必要!判断するには実績を見よう
溶断とは、金属の特定部分を加熱し切り離す技術を言います。鉄骨造の建物を解体する時に溶断は必須の技術で、鉄骨切断カッター工法とガス切断工法の2つの方法があります。
鉄骨造の建物は鉄骨を壊さなければ解体できません。鉄骨を解体するのは簡単なことではなく、特別な技術と機械が必要です。そのため鉄骨の溶断解体の実績を見れば、その技術と機械を持っていることがわかります。
見積もりが特別に安い業者には要注意!
見積もりをした時に費用が極端に安い業者は、違法行為を行っている業者である可能性が高く注意が必要です。法定範囲内で適切に溶断解体を行うには最低限の費用が必要で、特別に安い業者は法律で定められた手段を使わないことで、この費用を抑えている可能性があります。
例えば解体工事を安くするために、防音シートを付けなかったり、廃棄物を不正に処理する業者がいます。また見積もりの段階で費用を安くしておいて、後から高額な追加費用を請求する業者もいるようです。
費用が特別安いのには、安いなりの理由が存在します。ただ安い業者を探すのではなく、適切に安い業者を納得して選ぶことで、安心と安全が保証されるのです。
こちらのページでは、原状回復でのトラブルに関する記事をご紹介しております。業者との間でトラブルが起こることをご懸念の方はこちらも合わせてご参照下さい。
鉄骨の溶断解体の費用を少しでも安く抑えたい!
信頼できる業者の中でもより安く抑えたい!そう思いますよね。適正な費用の中でも安くなるポイントがあります。
自分で撤去できるものは処分しておく
内装解体の一環で鉄骨の溶断解体を行う際は、室内に残った残置物を撤去することも一緒に行うでしょう。家具や家電を解体業者に処分してもらおうとすると、産業廃棄物扱いとなり、処分費用が高額となってしまいます。
そのため解体工事を行う際は、自分で処分できるものは自分で処分しておくことで、費用をやすくすることができます。まだ使えるものなどはリサイクルショップにだしたりするのもよいでしょう。
補助金や助成金を利用する
地方自治体や都道府県では、建物の解体工事に対して助成金や補助金を出してくれるところがあります。内容が良いところでは、解体費用の三分の一~半分の額を保証してくれるところもあります。
もちろん解体工事への補助金や助成金を出してくれないところもありますので、建物の住所の自治体HPや窓口などで確認してみましょう。
鉄の買取をしている
費用が安くなる最も直接的なポイントは、依頼した解体業者が鉄の買取をしていることです。鉄骨造の解体工事では大量の鉄が出ることがあり、その鉄は有価物としてお金になるのです。
廃材がお金になれば解体費用から割引してくれます。見積もりでは有価物買取・有価償却という項目になりますので確認してみてください。なお、鉄及びその他の廃棄物の処理方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご参照下さい。
まとめ
鉄骨の溶断解体工事では信頼できることが何よりも大切です。信頼できれば良い関係性を築くことが出来き、安心して解体工事を依頼できますよね。
もちろん費用が安い方が良いですが、費用は適切は部分を削減している業者を選ぶことが大切です。安心・安全を大切にしながら、信頼できて納得できる費用の業者を探してみてください。