解体工事をするにあたって、ご近所さんへの挨拶回りをしなければいけないですよね。そんなときにこんな疑問が浮かびます。
「どこまでの範囲をまわればいいの?」
「挨拶まわりのタイミングはいつ?」
「挨拶状や手土産は何を準備していったらいいの?」
そんなあなたの疑問を今回の記事では、順を追って説明していきたいと思います
目次
①解体工事前にすることを確認する
解体工事にあたって、まずは業者を決めて問い合わせます。そして次に業者と会って、工期や費用などの希望を伝え、打ち合わせを行います。最後に、現地調査を行い、解体工事の進め方を検討してもらいながら、見積を作成します。
ここで、ポイントになるのが、いきなり打ち合わせをするのではなく、様々な業者をしっかり比較したうえで検討しましょう。追加料金などが多くかかる業者もあるため、業者選びは慎重に行うことが大切です。そして業者が決まり、工期が決まったら、ご近所さんへの挨拶回りにとりかかります。
②解体工事での近隣への影響を考える
騒音や振動による被害
解体工事では、重機を利用して壁を取り壊したりするため騒音はつきものになります。業者によっては防音パネルの設置をする場合もありますが、完全になくすのは難しいのです。
ホコリや粉塵による被害
建物を取り壊す過程で、ホコリやチリが舞いあがります。その粉塵が周囲の家の壁や、車、洗濯ものに付着して汚してしまうことによる被害も考えられます。養生シートや、散水することで対処はしますが、それだけで全てカバーできるわけではありません。
害虫による被害
基本的にどのような建物であっても、ゴキブリや白アリなどの害虫は潜んでいます。それらの害虫が解体工事によって家の中かから周囲の家に逃げ込むこともあります。それを避けるためには、事前に燻煙剤を巻いて殺すことで防ぐことが可能になります。
③事前挨拶の重要性を考える
上記のように、解体工事にあたって、様々な周囲への影響が及ぼされます。そのため、事前にご近所さんをまわり丁寧に説明することによって、トラブルを防ぐことができますし、新居に入居したあとも、気持ちのいいご近所付き合いをすることができます。
④挨拶のタイミングと範囲を決める
まずは、挨拶をするタイミングですが、一般的には10日から1週間前がベストであると言われています。もし不在の家主が留守にしている場合は、後述する挨拶状をポストに投函しておき、後日改めて訪問するなどの対応がよいでしょう。
挨拶をする家の範囲
・両隣りの家
・道路を挟んだ向かい側の家
・裏の家
これらは最低限挨拶をしておかなければならない範囲です。さらに、古くから住むご近所さんへの挨拶をしておくと、今後のご近所付き合いにおいても損になることはないでしょう。
⑤挨拶の際の手紙や手土産を用意する
挨拶状は必須
挨拶まわりをする際に、必ず持参するべきものは、挨拶状です。口頭だけの説明ですと、言った、言わないの証拠が残りません。
さらに、ご近所さんが「工事がいつ終わるのか」など気になった際に見返せるようにも挨拶状として形に残したほうが便利だからです。
もし、不在であれば挨拶状を残して、後日挨拶に再度行くこともできます。
挨拶状には何を書くの?
挨拶上で伝えるべきことは以下の項目になります。なお、挨拶状の例文はインターネット検索で調べると様々なパターンの例文が用意されています。「工事 挨拶状 例文」などで調べてみると、最適な例文が見つかるでしょう。
・協力の挨拶
・工事の名称
・工事発注主
・工事場所
・工事期間
・工事をする時間帯
・工事休日
・施工業者(会社名、住所、担当者、担当者の連絡先)
トラブルの相談先についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
工事の挨拶の際にもつ手土産
まず、前提として手土産は必須ではありません。
明確な決まりがあるわけでなく、施主の心遣いとして手土産や粗品を持参することによって、相手にも丁寧な印象を与えることができるものとして捉えておきましょう。
手土産としておすすめの品物
値段は1000円から2000円程度のちょっとしたものがよいでしょう。以下の様な、家に多くあっても困らない消耗品がオススメです。
・洗剤
・サランラップ
・石鹸
・タオル
さらには、以下のものなども手頃な値段で買うことができます。
・コーヒー、紅茶
・焼き菓子
あいさつ回りに「のし」は必要?
のしは2種類あります。内祝いなどでおめでたいことに使われる内のし紙と、幅広い用途として使える外のし紙です。
挨拶回りの際には、外のしに「ご挨拶」と書くとよいでしょう。
また、こちらの記事では飲食店の解体工事の手順について詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧下さい。
おわりに
挨拶回りの様々な情報をこれまで記してきましたが、いかがだったでしょうか?慣れない土地に引っ越す方は特に、ご近所さんとの付き合い方をどうしたらいいのか、迷うことが多いはずです。自分がこれから居心地よく過ごすためにも、数時間で終わる挨拶回りを丁寧に行い、相手の気持ちを考えていくとよいかもしれません。
また、挨拶まわりのルールもこれだといった正解がなく、地域や風習にもよりますので、そういったことは解体業者に相談してみるのがよいでしょう。信頼できる解体業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。