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解体工事前に電気・ガス・水道は止める?解体工事依頼前に注意したいライフライン関連の手続き

原状回復の相談先

解体工事依頼前

解体工事を行う際にはライフラインの停止を依頼されることになりますが、具体的に何をどのように手続きすればいいのかあいまいな部分もあるかと思います。

今回は、そのお悩みを解消できるように解体工事前のライフライン関連の手続きについて紹介していきます。内装解体工事の流れについてはこちらのページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。

ライフラインとは?

ライフラインとは、「生活・生命を維持するための水道・電気・ガス・通信などの施設のこと」を指し、「インフラ」とも呼ばれることもあります。解体工事の際に対応が必要になるライフラインは、以下のとおりです。

・ガス(重要)
・電気(重要)
・水道
・電話、光ケーブル、ケーブルテレビ

ここで挙げたもの以外にも手続きが必要なものがありますので、心当たりがあるようなものは事前に確認してください。

各ライフラインの停止・撤去依頼方法

前項で挙げた各ライフラインについてどのようなことに気を付けるのか、どのような特徴があるのか紹介していきます。

ガス

解体工事の際に、ガス管やボンベの撤去をしておらずガスが供給されている管を誤って損傷してしまうと、ガスが漏れだし、引火や爆発といった大事故を引き起こす恐れがありますので、ガス会社への連絡は必須です。

各家庭に供給されているガスはガスの供給方法によって、プロパンガス(個別プロパン)、集中プロパン、都市ガスの3種類に分けることができます。それぞれの特徴を簡単に説明していきます。

プロパンガス(個別プロパン)

プロパンガス(個別プロパン)は、ガス会社がガスを充填したボンベを各家庭に設置しそのガスを供給する方法です。この場合、基本的にガスボンベにガス会社の連絡先が記載されているので、そこに連絡することになります。他にもガス会社の連絡先は、ガスの開栓時の契約書類でも確認できます。

集中プロパン

集中プロパンは、まとまった住宅街や集合住宅、または工場などの事業者向けに、ガスを充填したボンベをまとめて1ヶ所に貯蔵し、そこからガスを供給する方法です。この場合も個別プロパンと同じようにガスボンベに記載のガス会社に連絡します。

都市ガス

都市ガスは、道路の下にあるガス管を通してガスを供給する方法です。この場合には、ボンベなどが設置されているわけではありませんので、ガスメーターやガスの開栓時の契約書類などで契約しているガス会社の連絡先を確認してください。

いずれの場合でも、ガス会社に連絡する際には「単なる停止」ではなく、「解体工事をするための撤去依頼」であることを伝える必要があります。この時に工事の開始日や時期等も併せて伝える必要があります。停止の連絡だけでは解体工事までにガス管やボンベの撤去が完了せず、工事を開始できなくなります。

ガス会社に連絡する際には、お客様番号またはメーター番号が必要になる場合がありますので、契約書など確認できるものを用意してから連絡するようにしましょう。また、ガス管やボンベの撤去には依頼主の立ち合いが必要になりますので、スケジュールを確認して早めに依頼してください。

電気(重要)

解体工事の時に、電気を停止していない電線を重機が引っ掛けるなどして切断してしまうような事態が起これば、周辺一帯の電気の供給ができなくなるほか、漏電や感電の危険もあります。最悪の場合、死者が出るような大事故になる可能性がありますので、ガス同様、電気会社への連絡も必須です。

連絡する際には、工事を開始する時期も併せて伝え、工事開始までに作業が終わるように調整してもらう必要があります。ガスの時と同様、撤去作業の際には依頼主の立ち合いが必要になりますので、日程調整も難しくなる可能性があります。そのため、工事の日程が決まり次第すぐに連絡し、日程調整を行うようにしてください。

ここで、工事の際に電気を使う場合はどうするのか疑問に思うでしょうが、解体工事で使用する電気については、業者が発電機などの仮設の電気設備を用意する場合がほとんどです。この時の電気代は、各業者によって扱いが異なりますが、施主負担になるか業者負担になるかは、見積もりを確認するか、直接確認してみてください。

水道

ガス、電気と並んで私たちの生活に不可欠な水ですが、解体工事にあたって水道の停止や水道管の撤去をする必要はありません。というのも、水道だけは解体工事の最中に使用することがほぼ確実だからです。

場合によっては使用しないため停止するよう求められることもありますが、このケースはまれです。解体工事の際にはチリやホコリの飛散がどうしても起こってしまうため、それらを抑止するために散水します。かなりの水をまくことになりますので、電気のように業者で別に用意することが困難であるため、水道だけはそのままにしておくよう求められます。

では、工事中に使用した大量の水道代は施主と解体業者どちらが負担することになるのでしょうか。これも、電気の時と同じように契約次第ということになりますが、ほとんどの場合には工事業者が負担することになっているようです。

解体業者が負担する場合には、工事開始前までに一度水道代の精算を行い、料金に区別をつける必要があります。工事業者が依頼してくれる場合もあるようですが、料金の支払いも関わってきますので自身で行うことをお勧めします。

ちなみに、工事中の水道代も施主が負担する場合の費用は5,000円~10,000円程度になることが多いようです。

万一、間違って水道が使えない状態にしてしまった場合には業者は仮設の貯水タンクなどを使用せざるをえなくなるわけですが、この費用は基本的に施主負担となります。この費用は見積もりには含まれていない費用になりますので、追加で請求されることに注意が必要です。

電話、光ケーブル、ケーブルテレビ

電気やガスほど優先度は高くありませんが、電話線や光ケーブルなどの撤去も大切です。固定電話は昔ほど多くの人が使っているわけではありませんが、家庭に通信環境を備えている家庭はかなり多いと思います。解体工事の際には、電話線や光ケーブルなども撤去しておく必要があります。

万一、これを怠ってしまうと線が垂れ下り通行人の転倒や車の事故を引き起こす可能性や、重機によるケーブルの切断により感電の危険の発生のみならず近隣の電話が不通になるという可能性もあります。特に、電話線や光ケーブルなどが地中に埋設されている場合には後者の事故が発生する可能性が高くなります。

このような事故が発生した場合、施主が損害賠償責任を負わなければいけないことにもなりかねませんので、忘れずに連絡してください。

その他事前準備が必要な設備

ライフラインとは少し違いますが、事前準備が必要な設備を紹介します。

浄化槽

浄化槽とは、下水道が整っていない地域で、家庭から排出される汚水を河川に流すことができるレベルにまで処理する装置のことです。し尿だけを処理する浄化槽、それに加えて生活排水まで処理できる浄化槽など様々です。地下などに設置されていることが多いため、解体工事を行うまで存在自体も知らなかった、ということも少なくない設備です。

浄化槽の撤去は解体業者が行うことがほとんどですが、万一浄化槽の中に汚水が入ったままの状態で解体作業を進めると、汚水が地下に流れ出し、悪臭や汚染を引き起こすなどの問題を引き起こすことになります。そのため、解体工事の前に中身を空にし、清掃や消毒を実施しておく必要があります。

しかし、先にも述べたように存在を知らなかったという場合も考えられますので、見積もりの際にしっかりと確認してもらうなり、周辺の家庭に確認するなり何かしらの工夫が必要になります。浄化槽の清掃は専門の業者に依頼することができますが、依頼後すぐにやっていただけるものではありませんので、前もって依頼しておきましょう。

まとめ

解体工事の前にやっておかなければならないことの一つが、ライフラインの停止です。撤去工事依頼などが必要な場合には、工事の日程が決まったら連絡し、少なくとも10日前には連絡しておかないと、各撤去工事が解体工事の開始日までに間に合わなくなることも考えられます。そうなると、工事開始が延期され、工事に遅れが生じることになりますので、余裕をもって依頼してください。

内装解体費用についてはこちらのページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。

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