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賃貸物件契約中に水漏れ(漏水)が起こったときの正しい対処法|発生から処置までの流れを解説します

賃貸物件契約中の水漏れ

「賃貸物件で水漏れした場合、どんな応急処置や対処をすればよいのだろう?」

「賃貸物件で水漏れした場合は、誰が修繕費用を負担すべきか?」

アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいると、何らかの理由で水漏れ(漏水)が発生することがあります。

水漏れは、壁材や床材を腐食させてぼろぼろにしてしまうため、早急に応急処置をすべきですが、具体的にどんな方法で進めるべきかなど、よく分からないこともあるでしょう。それに、自己判断で修繕してよいのか迷ってしまいますよね。

今回は、賃貸物件の水漏れが起こった場合の正しい処置などについて、詳しく解説します。

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賃貸物件で水漏れ(漏水)が起こる原因は?

まずは、賃貸物件で水漏れが起こる主な原因について詳しく見ていきましょう。

水道の出しっぱなし

賃貸物件で水漏れが起こる原因で多いのが、水道の出しっぱなしです。たとえば、浴槽にお湯を出しっぱなしで放置すると、お湯が浴槽からあふれ、いずれ脱衣所や廊下にまで達してしまいます。

また、キッチンでも、同様に水道の出しっぱなしによる水漏れが多発します。

一般的に、脱衣所や廊下・部屋のフローリングなどは、浴室内と比較して十分な防水対策がなされていないことが多く、階下に水漏れしてしまいやすいのです。

そのため、アパートやマンションで天井から水漏れした場合は、上階の部屋の水道が出しっぱなしになっている可能性を疑いましょう。

水道管の破損・破裂

水道管が破損・破裂すると、水漏れが起こります。水道管は設置してから15~30年程度は持つとされているものの、老朽化などの理由で徐々に劣化することは防げません。そのため、古い水道管は、いつ破損・破裂が起きてもおかしくないのです。

また、冬場で外気温が氷点下になり水道管が凍結することも水漏れの原因になることがあります。

水が凍結すると体積が増すため、水道感の内圧が高くなり、破損・破裂しやすくなるのです。なお、水道管の凍結対策が不十分だったと判断されると、修繕費用が入居者に請求されることがあります。

水道管の接合部分のゆるみ

水道管の接合部分がゆるむと、水漏れが発生します。水道管の接合部分は、パッキンを使用して水漏れが起きないように処置してあるはずです。

しかし、パッキンは経年などの原因で徐々に劣化するため。接合部分がゆるんで、水漏れすることがあるのです。

水道管のパッキンはいつの間にか劣化しやすく、数年程度でも水漏れすることがあるため、定期的なチェックをおすすめします。

水道管の詰まり

水漏れは、水道管の詰まりによっても起こるので注意が必要です。水道管の内部に、食品カス・石鹸カス・水あか・髪の毛などの汚れが蓄積すると、水がうまく流れなくなって汚水が逆流し、水漏れすることがあります。

また、水道管の内部を水が流れる際、詰まった汚れにより内部に想定以上の水圧がかかり、亀裂や破裂が起こって、水漏れすることもあります。

キッチンや浴室の排水口の掃除不足、水に溶けないものを流してしまったといったことがあると、水道管が詰まりやすいので気を付けましょう。

賃貸物件の水漏れ(漏水)を放置してはいけない理由は?

賃貸物件の水漏れを発見したら、絶対に放置しないでください。水漏れは、いったん発生すると自然に直ることはありません。

応急処置が面倒だからと放置すると、状態が悪化して水漏れした周囲の素材が腐食し、ボロボロになってしまいます。

また、湿気によるカビの被害も出てくることでしょう。こうなると、大がかりな修繕が必要になり、多額の修繕費用を自己負担で支払う必要があるので、注意してください。

賃貸物件で水漏れが起こった場合の処置の流れ

実際に、賃貸物件で水漏れが起こった場合の処置と流れを、具体的に解説します。

ステップ1:応急処置を行う

水漏れが起こったら、まずは、応急処置を行いましょう。ごく少量の水がじんわりと出てくる場合は、水漏れしている部分に防水テープを貼る方法がおすすめです。

防水テープがない場合は、レジ袋などで水漏れしている部分を覆い、周囲をビニールテープでぐるっと貼り付けて固定するとよいでしょう。

部屋ごとに独立した止水栓がある場合は、止水栓を閉めるのが一番確実な方法です。

ただし、止水栓を閉めると、トイレなども一切使えなくなるので注意しましょう。なお、アパートやマンション全体の止水栓を閉めてしまうと、ほかの入居者に大きな迷惑がかかるため、よく分からない場合は、自己判断で行わないでください。

ステップ2:管理会社やオーナーに連絡する

応急処置を終えたら、速やかに管理会社やオーナーに連絡して対処を依頼しましょう。

賃貸物件の修繕は、基本的に管理会社もしくはオーナーが行うため、賃貸契約書にも物件の設備が故障した場合は、速やかに申し出るようにという記載があるはずです。

そのため、応急処置を終えたら、速やかに管理会社やオーナーに連絡して対応を依頼してください。

水漏れを根本的に処置するには、正しい専門知識と経験が必要です。よかれと考えて自分で修繕した結果、状態を悪化させてしまう恐れもあるので、注意してください。

ステップ3:必要に応じて水道修理業者などに依頼する

管理会社が休日や営業時間だったり、オーナーに連絡が取れなかったりする場合で、水漏れがひどいケースは、必要に応じて自分で水道業者などに連絡しましょう。

なお、自分で水道業者などに連絡する場合は、悪質業者をしっかり見極める必要があります。その後、管理会社やオーナーへ忘れずに報告してください。

まとめ

賃貸物件で水漏れ(漏水)が起こったら、すぐに応急処置を行って被害が広がるのを防ぎましょう。

水漏れが起こる原因はさまざまですが、水道管の劣化による破裂や亀裂、水道管の接合部分のゆるみ、エアコンのドレンホースの詰まりなどが挙げられます。特定の場所から水漏れしている場合は、適切な応急処置を行うことが必要です。

なお、応急処置をした後は、速やかに管理組合やオーナーに連絡しましょう。水漏れを放置すると、賃貸契約違反となり、本来ならオーナーが負担するべきケースであっても、修繕費用を請求されることがあります。

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