解体工事の依頼するとき、工事の見積もりで工事現場の立ち会いはした方が良いのかどうか悩んでいる。そんな方達に向けて、立ち会いをするべき理由と、確認しておくべきポイントを解説します。
解体工事では、残念ながら”悪徳業者”も数多く存在します。「壊せば終わり」と考えている業者には要注意です!こちらのページでは解体工事でよく起こるトラブルや、悪徳業者の手口、対処法、優良業者の選び方を体形的にまとめています。ぜひご覧ください。
内装解体・原状回復工事など、退去費用の見積もり書の見方は動画でも解説しています!ぜひこちらも合わせてご参照ください。
目次
解体工事の立ち会いとは?
解体工事の立ち会いは、実際の現場で、施主と工事をする人(解体業者)が、工事の打ち合わせや注意事項の確認を行うこと指します。実際の現場でお互いの顔を見て話をすることで、その後の工事をスームズに進めることができます。
立ち会いが重要な理由
①要望の食い違いを防ぐ
実際に業者と顔を合わせて話し合うことで、「何を解体するか」「希望する工事範囲がどこまでか」「工事の手順はどうするか」「解体してほしい部分」「解体しない部分」などの入念な確認ができます。
②図面・資料では分からないことの確認ができる
業者に実際に現場を見てもらうことで、初めて分かる情報が色々あります。例えば、残置物の量や規模、地中埋設物の有無などです。工事前にこれらを確認してもらうことで、工事後のトラブルや見積の増加を防ぐことができます。
③お隣との境界や周辺状況の確認できる
解体工事では範囲のすり合わせが非常に重要です。どこからがお隣の土地なのか、どこからが道路なのか、プロの判断を仰ぐことができます。また、解体工事では周囲への配慮が重要です。例えば、通学路があった場合、通学の時間帯を避ける、別の道路から車両を搬出入する、などのすり合わせができます。
④どのように工事を進めていくのかが明確になる
立ち会いの場では、業者に沢山質問しましょう。どのような建材か、どのような建物の構造になっているか、大きさ、劣化の程度などの現状を聞くことで、施主の方でも工事の進め方が明確になります。
⑤細かい事を伝えられる
①でも触れましたが、解体してほしい・ほしくない箇所の細かいすり合わせができます。たとえば、浄化槽や木、庭石、家具や粗大ごみを撤去してほしい、など一つ一つを一緒に確認することができます。
⑥業者の能力が確認ができる
相手と顔を合わせて話すことで、人柄、身だしなみ、態度をチェックすることができます。相手を観察し、信頼できる業者かどうか判断しましょう。
⑦見積もりの詳細がわかる
見積もりの内容は一般の人にはわかりにくい箇所がいくつかあると思います。現地で業者の話を聞きながら一つ一つ確認していくことで、質問したいことをその場で聞くことができます。
立ち会いの際に準備するもの
殆どの場合、業者から図面や登記簿などの資料の指定があります。その他に必要なものは、最低限「メモ」は用意しておくと良いと思います。立ち会いで決まったことは、メモに残しておきましょう。より認識の食い違いを防ぐことができます。
立ち会いに要する時間は?
立ち会いにかかる時間は、一般的な家屋で30分程度です。まとまった時間がとれない場合は、先に大事な部分を伝えてもらい、確認したいことを最初に伝えておきしょう。
立ち会いをスムーズに進めるためのポイント
要望をまとめておく
例えば、あの木は残してほしい、塀を一部解体してあとは残してほしい、あの家具は残して、粗大ごみを撤去して、など立ち会いでスムーズに相手に伝わるように準備しておきましょう。
ずっと現場で立ち会わなくても良い
立ち会いが出来ても十分な時間がとれない場合、必要な話が終わったあとは、ずっと現場に居なくても良いです。重要な部分の擦り合わせを先に済ませて、測定や調査は業者に任せておきましょう。
工事中〜工事後の立ち会いについて
工事中の立ち会いには必ず行くべき、とまでは言いませんが、念のため確認しておくと安心です。しかし、工事後の立ち会いは必ず参加しましょう。
こちらの要望通りになっているのかどうかを最後に確認する大切な場です。納得が行かない場合は、その場で確認をするようにしましょう。
立ち会い時のチェックポイント
最後にこれまで解説してきたチェックポイントをまとめて記載いたします。
工事前の立ち会い
・建物や敷地の図面を用意し、相手に情報を伝える
・解体する範囲、残す部分、留意点などをまとめたメモを用意
・可能な限り時間に余裕をもって立ち会う
・時間がとれずに限られた時間で立ち会いする場合は相手の業者にその趣旨を伝える
・業者を観察し、信頼できるかどうか判断する
・考えの食い違いが発生しないよう、一つ一つ確認する
・お隣との境界や境界付近の設置物の確認
・周辺道路の確認
工事前の立ち会い
・工事後の土地の状況
・現場がきれいになっているか
・隣の敷地のものに損傷はないか
まとめ
立ち会いの重要性をお分かりいただけましたでしょうか?施主様の考えを伝えることができる立ち会いはとても重要です。
もしやむを得ない都合で立ち会いに行けない場合は、電話やメールで密に連絡を取り、認識の食い違いを防ぐことに注力しましょう。
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