この記事では、減築解体の詳しい説明から減築解体のメリット・デメリットまでを詳しく解説していきます。
減築解体は、さまざまなメリットを得ることができるため、近年注目を集めています。
しかし、減築解体のデメリットを知らないと、減築解体工事が決まった後に痛い目を見ることになってしまう可能性がります。この記事を確認して、減築解体で失敗しないようにしましょう。
また、信頼できる解体業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。
目次
減築解体とは?
今住んでいる家や運営している店舗の余分な部屋を撤去して、建物の床面積を減らすことを減築と言います。
たとえば、使用していない2階の部屋を全部撤去して平屋にしたり、余分な部屋を撤去して庭や駐車場を作るなどです。
家庭環境やライフスタイルの変化によって、空き部屋が増えた際に、空きスペースを減らす手段として用いられると考えておくといいでしょう。
【減築解体】デメリットを知ることは重要
減築解体のデメリットは主に以下5つです。
- 工事費用が高くつく可能性がある
- 工事中に仮に住む場所が必要となる
- 雨漏りなどの欠陥が発生する可能性がある
- 収納するスペースが減る
- 変更の度合いによって登記申請が必要となる可能性がある
減築解体をすることのデメリットを必ず考慮した上で、減築解体をするか決める必要があります。減築解体のメリットと照らし合わせながら考えてみてください。
①工事費用が高くつく可能性がある
減築解体は施工範囲が広く、建物の構造(外壁・屋根・柱など)に手を加える必要があるため、工事費用が高額になりやすいです。
また、木造住宅ではシロアリ被害などが発覚したりと、予想していない修繕費がかかることもあるでしょう。
減築解体をする場所や範囲によってかかる費用も異なるので、減築工事を依頼する業者としっかり打ち合わせをして、納得のいく減築工事にしてください。
②工事中に仮に住む場所が必要となる
小規模な減築解体であれば住みながら工事できますが、減築工事の規模が大きくなると仮住まいが必要となる場合があります。
工事費用以外にも、ホテルやウィークリーマンションなどの宿泊費用を考慮に入れておく必要があるでしょう。
減築解体の業者によっては、仮住まいのサポートをしてくれるところもあるので、併せて確認しておくといいかもしれません。
③雨漏りなどの欠陥が発生する可能性がある
減築解体の業者によっては、施工箇所の防水対策がされず雨漏りなどを引き起こす可能性があります。
減築解体工事の詳しい知識や豊富な実績がある業者に依頼するすべきでしょう。減築解体をしても欠陥ができてしまったら意味がありません。
無駄な追加費用がかからないようにするためにも、しっかりと相談でき信頼のおける業者を選ぶようにしてください。
④収納するスペースが減る
減築解体をすると部屋が減り収納スペースがなくなります。工事後に後悔しないためにも、減築解体をする前に捨てるものと残しておくものを選別しておきましょう。
場合によっては、減築解体と一緒に収納スペースを作る増築工事をするのも一つの手段となります。
⑤変更の度合いによって登記申請が必要となる可能性がある
減築工事によって建物の床面積が大きく変わった場合は、法務局で建物の登記簿の変更をしなければなりません。
床面積が変わってから1ヶ月以内に申請が必要で、申請の手続きには費用がかかるので覚えておきましょう。
登記申請が必要かは減築工事の規模によるので、業者や法務局に確認してみてください。
【減築解体】メリットは意外と多い?
減築解体のメリットは主に以下7つです。
- 掃除や換気がしやすくなる
- 高齢者が暮らしやすい環境になる
- 冷暖房効率を向上することができる
- 防犯体制の向上を見込むことができる
- 耐震性を高めることができる
- 今後のメンテナンス費用を節約できる
- 固定資産税を軽減できる可能性がある
メリットを知っておくことで、減築解体をする目的を明確にすることができるでしょう。
①掃除や換気がしやすくなる
使用していない部屋の掃除や換気は、後回しになってしまうことが多く、家事の負担となる場合が多いです。
そこで、減築解体をして使用していない部屋を撤去することで掃除の範囲を狭めることができ、家事の負担を減らすことができます。無駄のない家事の動線を作ることができるでしょう。
②高齢者が暮らしやすい環境になる
2階、3階建ての階段は、高齢者にとって負担になりかねません。落ちてしまってケガをする可能性もあります。
減築解体で2階以上を撤去して平屋にすることで、階段の負担をなくすことができます。ケガを防止する観点からみてもメリットは大きいでしょう。
③冷暖房効率を向上することができる
家が広いと冷暖房の効きが悪くなり、電気代が高くなる傾向にあります。減築解体で建物の間取りを狭めることで冷暖房効率が良くなり、光熱費の削減に繋げることができます。
また、減築する部屋や住宅密集地の減築によっては、隣の家との間隔が広くなり、日当たりや景色が良くなることが期待できるでしょう。
風通しもよくなるので、冷暖房を今までより使用しなくても済むかもしれません。
④防犯体制の向上を見込むことができる
減築解体をすると隣宅との間隔が広がるため、死角をなくせたり減らせたりできます。また、2階以上の使用していない部屋は空き巣が入っても気付きにくく、部屋に侵入する手段の場所として最適です。
減築解体で2階以上の全体を撤去することは、空き巣の侵入方法を無くすための有効な手段の一つとなります。
⑤耐震性を高めることができる
2階部分を支えている1階は、日々負荷がかかっており、地震が起きた際に揺れの影響を受けやすくなってしまいます。
減築解体で2階を全て取り払うことで、建物全体を軽くすることができるため、建物の劣化を防ぐことができ地震の揺れによる影響を最小限に抑えることができます。
⑥今後のメンテナンス費用を節約できる
建物を長持ちさせるには、建物のメンテナンスが必要不可欠です。建物メンテナンスは、外壁の塗装や貼り替えから内装の壁や床の張り替えなど、多岐にわたります。
減築解体をすることで、メンテナンスをしなければならない範囲を狭めることができるので、メンテナンス費用を軽減することができます。
⑦固定資産税を軽減できる可能性がある
固定資産税は、土地や建物の延べ床面積で決められます。土地や延べ床面積が広ければ広いほど、固定資産税が高くなります。
減築解体をして、不要なスペースを撤去し延べ床面積を減らすことで、固定資産税を軽減させることができるでしょう。
後悔のない減築工事を
減築工事は、子どもが独立したときなど、余分なスペースができた際に最適です。 上記のポイントを参考にして、後悔のない減築工事をおこないましょう。
株式会社ウラシコでは、年間1,500件以上、10年以上の実績をもとに、内装解体や原状回復工事で減築解体を行って参りました。減築解体に関するご相談は、お気軽にご相談ください。
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