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鉄筋コンクリート(RC)解体 とは?ビル・マンション解体に強い業者の特徴!信頼できる業者の選び方

愛知県の店舗のスケルトン解体工事中の様子

鉄筋コンクリート(RC)解体 とは

鉄骨?鉄筋?何が違うの?マンションやアパートの物件を見ると、建物の構造について記載があります。木造、S造、RC造と聞いたことはあるけど専門用語過ぎて….と思われる方に簡単に解説したいと思います。

S造(鉄骨造)

鉄骨造のSは(Steel)の略です。柱などの骨組みに鉄骨が使用されています。鉄骨造は鋼材の厚みによって重量鉄骨(6mm以上)と軽量鉄骨(6mm未満)に分類されます。マンションやビルの場合は重量鉄骨、アパートや一般住宅は軽量鉄骨が多いです。

RC造(鉄筋コンクリート造)

鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete Construction)の略で、鉄筋によって補強されたコンクリート」という意味になります。その名の通り、鉄筋を組んだ後、型枠にコンクリートを流し込み、柱をはじめとする梁、床、壁が鉄筋とコンクリートで構成されています。

多くのマンションやビルで使用されている構造で、技術の進歩により、高層マンションも可能になりました。

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)

鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete Construction)の略で、RC造に鉄骨造(Steel)が入っている点が違いです。

鉄骨の周りに鉄筋を組み、そこにコンクリートを流し込む、S造とRC造のハイブリッド構造です。大型マンションやショッピングセンターなどの大規模な物件で多いです。

SRC造は、耐震性、耐火性、耐震性能に優れていますが、工程が複雑なため、建築費や解体費は構造物の中で最も高いです。

鉄筋コンクリート(RC造)の歴史

RC造は比較的最近の技術です。19世紀のフランスから始まりました。それまでのフランスやヨーロッパはレンガ造がほとんどでした。

一方、日本は木造建築が一般的でした。明治以降はレンガ造の洋館がつくられるようになりました。しかし、関東大震災が起きてしまいます。建物は崩れ、大火災に発展してしまったのです。その教訓を受け、耐震、耐火性能の重要性が見直されました。

木造は耐火性が悪く、レンが造は、耐震性が悪かったのです。その後復興とともにRC造が建設され始め、昭和初期頃から学校建築にRC造が用いられるようになりました。住宅としてRC造が取り入れられたのは戦後になります。

鉄筋コンクリート(RC造)の解体理由

鉄筋コンクリート(RC造)の解体理由の多くは安全性や快適性を維持・確保するための建て替えです。

築年数が経過した建物は、建設当時の基準に則って建てられています。しかし、日本は地震の発生率が高いために基準が更新され、耐震性不足、外壁などの老朽化、設備による利便性の向上が必要な場合があります。

また、解体後に新しい構造物に建て替える、もしくはオーナーが更地にして土地を転用するなどが考えられます。

ビルの寿命は何年なのか?

一般的にRC造のビルの寿命は100年程と言われています。しかし、築年数が経過したビルは耐震性不足で取り壊しになるケースが多いです。また、多くのビルが数十年で解体されるのは、法定耐用年数が決められているからです。

・S造(鉄骨造):法定耐用年数34年

・RC造(鉄筋コンクリート造):法定耐用年数47年

・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造):法定耐用年数47年

法定耐用年数を超えてもメンテナンスや補強が可能であれば問題はありません。一般的に大規模で高額になるので、法的耐用年数が目安の基準だとされています。建て替えされたマンションの平均築年数は40年と言われています。

鉄筋コンクリートの解体方法

通勤途中でもパネルで覆われた、クレーン車がある解体現場を目にすることもあると思います。そんな解体現場ではどんな作業が行われているのでしょうか?

S造の解体

圧砕機工法によって、油圧を原動力とするハサミ状の機械(圧砕機)をショベルの先端部に取り付け、鉄骨や鉄筋を切断します。鉄骨がメインになるので壊しやすく、鉄は再利用も可能です。

RC造の解体

中低層のビルは重機で上や横からに壊していきます。外壁を残しつつ、内部から壊していきますが、それは近隣に粉塵や騒音が出ないよう、注意を払いながら行っているからです。また、高層になると建物の上にクレーンを載せて上から壊していきます。

S造とは違い、コンクリートと鉄を組み合わせているのでリサイクルができません。ほとんどが産業廃棄物になってしまいます。解体工事の種類に関しては、こちらの記事で解説しております。ぜひ合わせてご参照ください。

信頼できる業者の選び方

STEP1.事業登録している業種

解体出来る業種は3つです。

・建設業
・とび・土木工事業
・解体業

このいずれかに事業登録されていれば、解体作業を請け負うことができます。ただし、ビルの規模や構造によって金額が500万円を超える工事に関しては建設業の許可が合わせて必要になります。

STEP2.数社の見積もり

信頼できる業者がいる場合でも、見積依頼は複数社に依頼しましょう。複数社に見積依頼をすると、解体工事の相場も予測ができますし、希望時期に合わせて作業できる業者も見つかりやすいです。

見積書の明細をしっかり出してもらい、項目も突合せして質問することで、業者が親身になって対応してくれるのかも窺えます。

STEP3.中間マージンの有無

大手建設会社に依頼すると、実際の作業は下請け業者が行うので、どうしても解体費用が高くなります。業者が多いとトラブルにもなりやすく、少しでも安く工事を行いたい場合は、下請け業者に直接依頼することも可能です。

STEP4.調査の必要性

アスベストやダイオキシンの処理が高額になりやすいです。工事期間はアスベストの有無とダイオキシンの処理によっても変わってきます。

アスベストの使用禁止から十数年しか経過していないので、現在老朽化しているビルでは使用されている可能性があります。アスベストは飛散しやすく業者や周辺の住民も肺がんなどになるとても危険な物質です。現地調査をしてもらうときに、アスベストの有無を確認してもらいましょう。

STEP5.自社施工かどうか

解体業者の中には全ての工事を下請けに丸投げするブローカーが存在します。下請けに仕事が行くほど要件が曖昧になっていたり、雑な仕事をされる可能性が高くなっていきます。そのため自社施工をしている解体業者を選ぶと良いでしょう。

ダイオキシンが発生する場合はも同様です。煙突や焼却設備などがあるビルは、ダイオキシンのことも想定しておく必要があります。また、アスベストの基礎知識や処理方法を詳しく解説しております。ぜひ合わせてご参照ください。

まとめ

費用がいくらかかるのかは重要なことですが、その前に業者との信頼関係が必要です。現地確認の際は、どんな対応をしてくれる業者なのか、詳細な説明をしっかり分かりやすく説明してくれるのか等をチェックして下さい。

何より大切なのは、業者任せではなく、定期的に業者と打ち合わせを行い、コミュニケーションを取りながら進めていくことです。信頼できる解体業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。

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