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10分でわかる!アスベスト法改正をわかりやすく解説!解体業者社長が事業者目線で解説します【YouTube動画あり】

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こちらの記事では、ウラシコのYouTubeチャネル【ウラシコチャンネル】で解説した、令和4年度のアスベスト関連法令の改正実施の解説動画をまとめております。解体業者の目線で現場がどのように変わるのかわかりやすく説明していますので、ぜひも動画もご参照ください!

アスベストとは

画像出典:ウィキペディア「アスベスト」

アスベストとは、石綿(いしわた・せきめん)と呼ばれる天然の鉱石のことです。1955年頃から2006年までの建物の耐火被覆材やアスベスト含有断熱材、ロックウール吸音天井板などに使用されてきました。

しかし、数十年後に肺がんや悪性中皮腫などの原因となるリスクがあることが判明し、徐々に使用が禁止されました。そして、2006年9月!0.1重量%を超えるアスベスト含有製品の製造や使用が禁止されました。

現在の建材で使用されていることはありませんが、2006年以前に建造された建物には、アスベストを使用した建材が使用されている可能性があります。

アスベスト関連法令の改正実施のスケジュール

これらの危険性を考慮して2020年6月5日に「大気汚染防止法の一部を改正する法律(改正大気汚染防止法)」が定められました。この法律は、2021年4月から順次施行されています。

改正実施の主なスケジュールはこちらです。

①令和3年04月01日 改正大気汚染防止法・改正石綿障害予防規則の実施
②令和4年04月01日 事前調査結果の報告(電子申請)の義務化
③令和5年10月01日 事前調査は有資格者のみ可能に

ここからは、この法改正で解体工事の現場がどのように変わったのかを説明していきます!

アスベスト関連法令改正の概要

変更点の概要は以下の通りです。

①含有レベルに関わらず全ての石綿含有建材が規制の対象になります!

②一部の例外を除いて、全ての解体、改修工事において、事前調査が義務化されます!

③一定規模以上の建築物の解体、改修工事において、事前調査結果の報告が義務化されます!

その結果、解体、改修工事の工程が複雑化、事前調査費用、産廃処理費用などのコスト増加!その結果…工事費用が上がります!それぞれ詳しく見ていきましょう。

①すべての石綿含有建材が規制対象に

これまでは、飛散レベルが低いレベル3の石綿含有成形板は規制の対象外でしたが、改正後はレベルに関係無く、すべての石綿含有建材が規制対象になります。

これにより、これまで以上に多くの建材が除去工事の対象となるため、工事が複雑化し作業コストが上がります。さらに管理型廃棄物としての処理が必要になるため、産業廃棄物収集運搬のコストが増加します。

②すべての解体工事で事前調査が義務化

令和4年4月1日以降に着工する解体・改造・補修工事は、工事前にアスベストの事前調査が義務付けられました!さらに一定規模以上の工事は、アスベストの有無に関わらず、調査結果の報告が必要になりました。

事前調査は、設計図書等を確認する方法及び目視による確認方法が認められています。しかし、現実的に目視による確認は、非常に難しいため、サンプルを取得し、分析調査を⾏うことが必要です!当然、事前調査のコストがかかりますね!

③一定規模以上の建築物は調査結果の報告が義務化

ほとんどの建前や設備の解体やリフォーム⼯事を⾏うときは、石綿等の使用の有無に関わらず、電子システムを利用して、事前調査結果の概要等を所轄労働基準監督署⻑に報告することが義務付けられました。

なお、複数の事業者が同一の工事を請け負っている場合は、元請事業者が報告義務を負います。報告が義務化されることにより、この義務を怠った人は罰せられる可能性もあります!

法改正によって現場で起きた変化

アスベストの改正実施によって実際に現場でどのような変化が起きたがお話させていただきます。

①RC解体工事のアスベスト調査とめくり作業の追加

今までは、建物の解体作業を行う際、そのまま解体できていたものが、今となってはまず最初にアスベストの含有が判明(塗料剤にアスベストが含有)しました、となったときに、それをめくらなければいけないというようになりました。

塗料をめくる塗装をして、それをスクレイパーでとって(ケレン)、さらにその後にアスベストが飛散しないようにアスベストの封じ込め剤を塗ってからようやく解体ができる、というふうに費用も工程もかなりかかるようになってしまいました。

150坪くらいのRCの解体工事を行わせていただいたのですが、まずケレン等を追加するだけで、600万円〜800万円くらいかかりました。そのあとにRCの解体では1,000万円ぐらいかかります。

さらに、本当は今まではただのゴミとして扱えていたものが、2倍くらいの価格になってしまいますので、アスベスト事前調査を必ず行った方が良いと思います。

②天井のプラスターボードにアスベスト含有が判明

とあるメーカーさんの工場に入らさせていただいたときに、天井材のプラスターボードにアスベストの含有が判明しました。それを解体して新しくしたいという工事だったのですが、「封じ込め」という作業をしなければならなくなりました。

解体する箇所の右と左に簡易的な壁(仮間仕切り)を作って飛散をしないようにして、我々もタイペックスという作業着と防塵マスクをヘルメットをかぶり作業を行いました。

仮間仕切りを作らなければナラない分、費用がかかりますし、さらにプラスアルファで作業人工がかかりました。

③お風呂の解体工事のユニットパネルにアスベストの含有が判明

お風呂の解体工事をする際に、ユニットパネルがアスベスト建材でした。今までは普通にユニットパネルとして捨てられていたのですが、今はそえを中間処理場に持っていくと、中間処理場が受け付けてくれなくなってしまいました。

そうなると最終処分場に持っていく必要があるため、費用もかなり上がってしまいます。このように意外に建物の内部にもアスベスト建材はあります。

例えば、ソフト巾木のノリがアスベスト含有であったり、オフィスや昔の学校などに使われているPタイルのノリがアスベスト含有であったり、Pタイル自体がアスベスト含有であったりすることがあります。どこにアスベストが含有されているかわからないときは、事前調査をやっていますウラシコまでご相談いただければと思います。

最後に

今回はアスベスト関連法令について解説しました。詳しい変更点や専門的なポイントは私達のホームページにてご紹介しています。事業者目線の専門的な説明がたくさんありますので、ぜひご参照ください。

もちろん!アスベスト調査、除去工事は私たちウラシコにお任せくだください!石綿含有建材調査者の資格を有する作業主任者が複数名在籍しておりますので、すべてのレベルの除去工事に対応可能です!それではまた!

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