2025/03/31
実際の過去の店舗原状回復工事の見積書を見ながら費用の内訳を解説します
今回は、店舗の原状回復工事について、皆様が気になる費用の内訳を、過去のウラシコの実際の案件を見ながら、詳しく解説します!
店舗の移転や閉店時の原状回復工事で『この工事費用って高くない?』『これは適正価格なのかな?』などと感じたことはありませんか?
そんな疑問や不安を解消するために、原状回復費用を項目ごとに、説明していきます。それでは始めましょう!
目次
店舗の原状回復工事とは
まず、店舗の原状回復工事とは、借りていた店舗を元の状態に戻す工事のことです。具体的には、内装や設備を撤去し、スケルトン状態にするケースが多いです。
賃貸契約書には、『入居時の状態に戻す』という内容が記載されていることが一般的です。
原状回復工事を行ったお弁当屋さんの見積書
はい。それでは本題に入ってきましょう。
こちらは過去に、ウラシコが実際に行った「お弁当屋さんのスケルトン解体工事」の見積書です。
このお弁当屋さんの閉店に伴うスケルトン解体工事のご依頼をいただき、建物の外部にあるの看板部分と、お店のフロント部分にあたる全面ガラス張りの壁・扉部分の解体も一緒に行いました。
アパートの1階にあるテナントで、居住地に併設されていたので、他の物件よりも特に騒音等に注意して施工しました。
ファサード解体撤去処分
まず「ファサード解体撤去処分」についてです。ファサード解体撤去処分とは、建物や店舗の「ファサード(外観部分)」を解体し、撤去・処分する作業のことです。賃貸物件の退去やリニューアル時には避けて通れない工事です。
今回はファサード解体撤去処分は、単価が2,000円で、14.64㎡だったので、29,280円となっています。
店舗やオフィスでは、ブランドイメージやコンセプトに合わせてデザインされるため、退去時に賃貸契約に基づき元の状態(スケルトン)に戻す必要があります。
解体時の騒音や粉塵が発生するため、近隣に迷惑がかからないよう計画して進める事が重要です。
造作間仕切り壁解体撤去処分
造作間仕切り壁解体撤去処分」とは、建物内部に設置された間仕切り壁(パーテーション)を解体し、撤去・処分する作業のことです。オフィスや店舗などで、スペースを区切るために設置した壁を元の状態に戻すために行われる工事です。
こちらは、単価が1,500円で、29㎡だったので43,500円となっています。
壁材の取り外し、下地材の解体、電気配線や設備の処理、廃材の運搬と処分、床・天井の補修などもこちらに含まれています。
1㎡あたり費用目安は、軽量鉄骨下地(LGS)の間仕切り壁、木材下地の間仕切り壁、ガラスパーテーションで変わってきます。
外周壁解体撤去処分
次に「外周壁解体撤去処分」についてです。
外周壁解体撤去処分とは、建物の外周部分に設置された壁を解体し、撤去および処分する作業を指します。主に建物の改装やリニューアル、原状回復、解体工事の際に必要とされる工程です。
こちらも、単価が1,500円で、45㎡だったので67,500円となっています。
外周壁の種類にはこういったモノがあります。
・コンクリート壁
・ALCパネル(軽量気泡コンクリート)
・鉄骨下地の外壁パネル
・木材下地の外壁
・タイル張り外壁
・金属サイディング
こちらも種類によって料金が変わってきます。
こちらは、建物のリニューアルや改装でもよく行われています。安全対策や近隣への配慮してくれる経験豊富な専門業者に依頼することが良いです。費用や作業内容をしっかり確認し、スムーズな解体工事を進めましょう。
天井解体撤去処分
次に「天井解体撤去処分」について説明します。天井解体撤去処分とは、建物や部屋の天井材およびその下地を解体し、撤去した後に適切に処分する作業です。主に原状回復工事やリフォーム・リノベーションの際に行われます。
こちらも、単価が1,300円で、50.8㎡だったので66,040円となっています。
天井解体撤去処分の作業には、事前調査や落下防止対策から始まり、照明・設備の取り外し、天井材の解体、下地材の撤去、廃材の分別・処分などが含まれています。
天井解体撤去時の注意点としては、天井裏の配線・配管、騒音・振動対策、粉塵対策などをしっかり行っていく必要があります。
床めくり解体撤去処分
次に「床めくり解体撤去処分」について説明します。天井解体撤去処分とは、建物や部屋の天井材およびその下地を解体し、撤去した後に適切に処分する作業です。主に原状回復工事やリフォーム・リノベーションの際に行われます。
単価は800円で、18.3㎡だったので14,640円となっています。
天井解体撤去処分の作業には、事前調査や落下防止対策から始まり、照明・設備の取り外し、天井材の解体、下地材の撤去、廃材の分別・処分などが含まれています。
天井解体撤去時の注意点としては、天井裏の配線・配管、騒音・振動対策、粉塵対策などをしっかり行っていく必要があります。
土間はつり解体撤去処分
土間はつり解体撤去処分は、コンクリート製の土間を削って解体・撤去する作業です。騒音や振動への配慮、安全対策、適正な廃材処分が重要です。
「はつり」とは、コンクリートや石材を削ったり、砕いたりして解体する作業です。
コンクリートの床や土間を壊す際に「はつり」という言葉を使います。店舗や倉庫、工場、住宅の土間の改修・撤去や原状回復工事、全面解体工事で使います。
単価が6,000円で、50.8㎡だったので304,800円となっています。
土間とは、建物内部または屋外にあるコンクリートで舗装された床面のことです。特に以下のような場所に施工されます
・店舗のフロア
・ガレージや駐車場
・工場や倉庫の床
・住宅の玄関や勝手口
・テラスや外構部分
土間は耐久性や強度が高く、重い物を置いたり、人や車の出入りが多い場所に適しています。
「はつり」は、コンクリートや石材を削る・砕く解体方法です。
カウンター解体撤去処分
カウンター解体撤去処分は、その名前通り店舗、オフィス、住宅などに設置されたカウンター設備を解体し、撤去・処分する作業です。
単価は、1式で20,000円となっています。
便器撤去処分
次に「便器撤去処分」を行いました。こちらも説明は特に必要なさそうですね。便器を撤去・処分する作業です。単価は、1式で5,000円となっています。
コンプレッサー
次に「コンプレッサー(の可動)」です。コンプレッサーは、空気を圧縮する機械です。建設現場、工場、修理工場、塗装現場など、多岐にわたる用途で使われます。
単価は、1式で50,000円となっています。
エアコンなどの設備器具解体撤去処分
こちらも特に説明は不要だと思います。その名の通り、エアコンなどの設備器具を解体して撤去処分を行いました。
単価は、1式で25,000円となっています。
産業廃棄物収集運搬
法律に基づき産業廃棄物を適切に収集し、処分場へ安全に運搬する業務です
産業廃棄物収集運搬は、産業廃棄物収集運搬業許可証を持っている必要があります。または、その許可証を持っている業者に依頼する必要があります。
ウラシコではこちらの許可証があるので、自社で対応します。
代表的な産業廃棄物の種類は、このあたりになります。
・燃え殻(ボイラーの灰など)
・汚泥(工場の排水処理で出る泥状の物)
・廃油(機械油、エンジンオイル)
・廃プラスチック類(ビニール、合成樹脂)
・ゴムくず
・金属くず
・ガラスくず・陶磁器くず
・建設廃材
などです。
違反した場合の罰則では、不適切な処理や違法な投棄はがあり、厳しい罰則が科せられます。
単価は、10,000円で、今回は8式なので8万円でとなっています。
諸経費
最後に「諸経費」です。
合計は
説明した内容の費用に消費税10%が入り、814,836円という事ですね。
原状回復の見積もりで注意する点
他社のお見積書では、品目の欄には「原状回復工事 1式」と合計の料金しか記載がありませんでした。
これでは、どんな内容にどんな料金がかかるかわかりません。これが大きなトラブルになる事があります。
工事の範囲、対応範囲がわからず、お客様と工事業社の間で齟齬が出て、追加料金を、後になって請求され、納得のいかないお客様との間で揉め事になります。
そういった問題を引き起こさないためにも、見積書は詳細を把握出来る内容にするべきです。
「原状回復工事 1式」と合計の料金しか出してこない業者は、要注意です!
まとめ
それではまとめです。
本日は、過去にウラシコが行った原状回復工事において、料金・作業範囲・見積書の確認とポイントなどを解説していきました。
・原状回復工事の項目と料金について
・見積書の確認ポイント
・よくあるトラブルと対処法
解体工事・原状回復・産業廃棄物収集運搬のご相談やお見積りはウラシコにお気軽にご連絡ください。
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株式会社ウラシコは愛知県名古屋市の原状回復専門業者です。豊富な現場経験から、原状回復だけではなく、各種解体工事や不動産管理運用のサポートも承っております。オーナー様、入居者様どちらの立場からもご依頼いただけますので、どなた様もお気軽にご相談ください。
東海エリアを中心に年間約2,000件の現場で、原状回復、内装スケルトン解体、退去立会い代行サポート、ハウスクリーニング、クロス張り替え、不動産建物管理、リーシング、各種解体工事、不用品回収、残置物撤去、産業廃棄物収集運搬、アスベスト調査除去工事等を行っております。その他の地域も対応可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
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