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【5分でわかる】解体工事の流れ|依頼から完了まで専門業者がわかりやすく解説します

解体工事の流れ

今回は解体工事の流れについてわかりやすく紹介していきます。流れを理解するには、見出し部分だけ見てもらえればわかりますが、注意してほしい部分は詳細に説明を加えていますので、ぜひご参考ください。

解体工事では、残念ながら”悪徳業者”も数多く存在します。「壊せば終わり」と考えている業者には要注意です!こちらのページでは解体工事でよく起こるトラブルや、悪徳業者の手口、対処法、優良業者の選び方を体形的にまとめています。ぜひこちらもご覧ください。

空き家解体の現地調査の様子をYouTube動画でも解説しています!

私達ウラシコでは、解体撤去工事の見積もりの前に必ず現場を確認して、建物の位置や造作の形状、残置物の有無を確認し、お客様のニーズをきちんと確かめて、適切な見積もりをしています。実際の現地調査の様子を動画でもお確かめください。

業者の選定(見積もり・契約)

まず初めに行うのが、業者の選定です。業者の工事日程の空き状況にもよりますが、基本的には3-4か月前には、業者に依頼して日程を組む必要があると考えてください。ここでは①業者探し、②見積もりの確認、業者の選定、③契約(依頼)の3つのステップがあります。

①業者探し

業者探し

業者探しのやり方はいくつかあります。友人・知人に解体を仕事にしている方がいればその人に依頼してもいいでしょうが、そんな知り合いがいることはまれだと思います。その場合には、友人・知人、不動産会社に業者を紹介してもらったり、ネットの記事などを探しお勧めの業者を探したりすることになります。

②見積もりの確認、業者の選定

見積もりの確認、業者の選定

業者を見つけたら、そこに見積もりを依頼することになります。業者にもよりますが、まずは電話などで大まかな額を出した後、実際に解体する建物を見て詳しい見積もりを出す業者もあれば、初めから解体する建物を確認し見積もりを出す業者もあります。見積もりが出るまでには、約1週間ほどかかります。

見積もりが提示されたら、総額だけでなく工事の詳細まで確認するようにしてください。詳細まで確認することで依頼していない工事が含まれていないか、必要な工事が含まれているか、廃棄物の処理まできちんと考えられているかなどを知る手掛かりになります。

業者の選定で重視するポイントは人それぞれだと思いますが、十分な実績があること、解体の資格や許可を保有していることの2点は最低限クリアしている業者を選定してください。また、基本的には相見積もりをとることになるかと思いますので、どれくらいの費用がかかるのか、担当者が信頼できる人かどうか、工事を依頼した人からの評価はどうかなどから総合的に判断しましょう。

③契約(依頼)

本契約

見積もりの精査も終わり、依頼する業者が決まれば本契約となります。基本的には契約書が作成され、内容を確認したうえで署名し契約成立になります。ここで注意したいのが、支払いについてです。契約書に記載されている内容が、そのまま適用されますので、支払いについてはあらかじめ確認し、変更したいなどの場合には契約書を締結する前に交渉して下さい。

何かトラブルがあった際には、契約書に記載されている内容が優先されますので、しっかりと確認し、工事が終わるまではきちんと保管してください

申請書類の提出(施工業者)

申請書類の提出(施工業者)

工事の前には必要に応じて、建設リサイクル法の申請(都道府県、市区町村)や道路使用許可申請(警察署)、騒音、振動届出(市区町村)、歩道占有届出(警察署)など様々な申請が必要です。多くの場合、受理までに時間がかかることがあるので、工事開始の1-2週間前をめどに申請を行う必要があります。

これらの申請は、工事業者が代理で行ってくれることもありますが、この申請がきちんとなされていないと工事がストップしてしまうなど後から問題になることがありますので、きちんと申請を行ってもらえるかどうかは事前に確認してください。

解体工事の準備

工事が始まる前までにやることがいくつかあります。工事前までにやっておかないと、工事開始が遅れたり、追加費用が発生したり、近隣トラブルになったりすることがありますので、計画を立てて行うようにしてください。

不用品の処分

不要物(残置物)を処分(撤去)

解体工事に際して、工事開始までに室内の不要物(残置物)を処分(撤去)しておく必要があります。工事の一環で処分(撤去)まで依頼している場合はそのままでも大丈夫ですが、基本的には、処分してもらうより、自身で処分するほうが安く済みますので、ご自身でやることをお勧めします。場合によっては、不用品の買取・回収を行っているところに依頼することを検討してみてもいいでしょう。

近隣への挨拶

近隣への挨拶

工事が始まると、重機や工具などを使う関係で騒音や振動が発生します。皆さんも道路工事などの際に大きな音が出て迷惑だと感じたことがあるかと思います。また、場合によっては隣地に足場や養生を設置したり、工事車両を駐車させてもらう場合には、その許可をもらう必要があります。

近隣トラブルを避ける意味合いでも、近隣の方へ工事前に挨拶に行きましょう。これも基本的には工事業者の方が行ってくれるものですが、近隣の方との関係性もありますので、同行して一緒に回ることをお勧めします。

ライフライン停止の連絡

退去費用が高すぎる!

電気、ガス、インターネットなど契約しているものに関しては、遅くとも工事の1週間前までに連絡して、停止しておく必要があります。ただし、水道については工事の際に散水や清掃で使用することがありますので、停止する必要はありません。

外構の解体

外構の解体

ここから、解体工事が本格的に始まります。まずは、重機の搬入や足場・養生の設置ため、駐車場や樹木、ブロック塀など外回りの部分を解体していきます。

足場・養生の設置

足場・養生の設置

足場や養生が設置できるスペースを確保できたら、騒音や振動、粉じん、ホコリによる近隣への迷惑を軽減するためにも養生を設置します。足場や養生がきちんと設置されていないと、落下物による事故や突風などにより足場や養生が壊れたことによる隣家や通行人への被害が及ぶ可能性もありますので、とても重要です。

屋根・内装の解体

名古屋の住宅の解体

足場や養生の設置が完了したら、建物の解体に移ります。断熱材や建具、畳、サッシ、瓦、石膏ボードなど屋根と内装で手作業で解体が出来る全ての物を解体していきます。

昔は、重機で解体し分別せずに処分していたため手作業での解体は必要ありませんでした。しかし現在は建設リサイクル法により廃材の分別が義務付けられたため、重機での解体はできず、手作業で解体したうえで分別していかなければなりません。

建物本体の解体

名古屋の住宅の解体

粉塵やホコリが舞わないように散水をしながら壁、梁、柱などの主要構造物を解体していきます。一般的には、重機を使用し解体していきますが、立地条件により重機が使用できない場合にはこれも手作業での解体工事となります。その場合には、時間も費用も通常よりは高くなると覚えておいてください。

建物基礎の解体

建物基礎の解体

建物がすべてなくなれば、建物の基礎を解体します。近年の建物はコンクリートと鉄筋を使い強度をあげている事が多いため、解体時の騒音・振動が大きくなります。建物の解体工事が完了したら、地中にコンクリートや浄化槽などが埋まっていないか確認します。地中埋設物は事前調査ではわかりにくく、土地を掘り起こしてからでないとその有無や量の確認が出来ないため、基本的には追加費用となります。

廃棄物の運搬・処分

廃棄物の運搬

ここまで解体してきたものは、分別しトラックで運搬して処分することになりますが、「産業廃棄物収集運搬許可」を所有している工事会社しか運搬は出来ません。もし依頼した業者が、この許可を保有しておらず運搬を別会社に依頼している場合はその分費用がかかりますし、無許可で行っている場合にはトラブルになった時に問題となりますので、業者選定の時にきちんと確認してみてください。

整地

解体後の整地

次の土地利用のためにも、解体工事で掘り起こされた土地を平らに整備して工事完了となります。

引き渡し・確認

引き渡し・確認

整地まで完了したら工事完了の連絡がありますので、現地まで赴き工事の仕上がりを確認します。この時に契約書の内容通りの作業がされているか、整地がきれいになされているかを確認し、問題なければ引き渡しを受けてください。もし、工事内容に不備があればこの時に申告しておかないと、後からの訴えは聞き入れてもらえない可能性がありますので注意が必要です。

支払い

支払い

業者にもよりますが、支払いを何回かに分けている場合などがあります。その場合には、引き渡し後に残債の支払いがありますので、遅滞なく支払いを行います。

必要書類の発行

必要書類の発行

解体工事が完了したら、次に行う申請に必要ですので、建物を解体した証明である「建物取毀(こわ)し証明書」と産業廃棄物の処理の流れが記載された「マニフェスト」を発行してもらう必要があります。

滅失登記申請

滅失登記申請

解体工事後は登記簿に登録している建物が無くなったことを登記する必要があります。解体工事終了から1か月以内に法務局へ申請する事が義務付けられていますので、必要書類が発行されたら忘れる前に申請を行ってください。もし、必要書類が期日までにそろわない場合には、法務局の窓口で相談するなどしてください。

まとめ

解体業者の選定

以上、工事の流れになりますが、すべてはきちんとした業者を選定できるかどうかで変わってくるといっても過言ではありませんので、業者の選定は特に慎重に行ってください。各項目で知りたいことがある場合には、別の記事で詳細を解説しているものもありますので、そちらも参考にしてください。

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