2021/04/18
店舗の原状回復が高いと感じた方必見!費用を抑える方法5つをわかりやすくお伝えします
店舗を退去するとき、店舗の借主は原状回復工事をする義務がありますが、何でもかんでも新品にする必要はありません。
工事費が高いと感じた方は、それぞれに適した工事手段を選ぶことによって、費用を安く抑えられることがあります。そこで今回の記事では、原状回復工事の範囲、工事費用の相場、費用を抑える5つのコツをご紹介します!
目次
原状回復の範囲はどこまで?
原状回復とは、借りた物件を入居時の状態まで戻すことをいいます。店舗を退去する時には、自分で入れた設備や内装をすべて取り外し、利用による損耗や劣化も修理しなければなりません。
原状回復のルールは住居とテナントでは異なります。テナントの場合は、物件を入居時と全く同じ状態に戻さなければならず、工事費用は100%借主が負担するのが原則です。
店舗やテナント退去時に必要な「原状回復工事」について詳しくまとめています。詳細に関しては以下の記事をご参照ください。
原状回復工事費用の相場
店舗の工事費用の相場は、損耗具合や設置されている設備によっても異なりますが、以下の数値を目安にされると良いでしょう。
ただし原状回復費用は業種、業態、店舗の大きさ、スケルトンor居抜き対処、建物の立地、工事可能な時間帯など、変動する要素が非常に多いです。店舗の規模別での坪単価は以下のとおりです。あくまで非常に大雑把な目安としてお控えください。
50坪未満の店舗 | 坪単価3~5万円程度 |
50坪以上の店舗 | 坪単価5~10万円程度 |
厨房設備や空調設備など、設備の多い飲食店は、他の業態に比べると原状回復工事費用が高くなりやすい傾向があります。弊社にご依頼いただいた場合の、業態別の単価は以下の通りです。
店舗の業態 | 1㎡あたりの単価 |
(飲食店)カフェ | 5,500円~ |
(飲食店)レストラン | 6,500円~ |
(飲食店)居酒屋、ラーメン店 | 7,300円 |
(飲食店)焼肉店 | 8,000円 |
(サービス業)物販、小売店、アパレル店 | 5,300円 |
(サービス業)美容室など | 6,500円 |
(サービス業)エステサロンなど | 7,300円 |
費用を抑えるコツ5選
①普段から店舗の清掃をしっかり行う
頑固な油汚れを未然に防ぐために、普段から店舗の清掃をしっかり心がけることが大切です。汚れの状態は入居期間や使用内容によっても様々ですが、毎日のこまめな清掃により、退去時のクリーニング費用を節約することができます。
原状回復工事は店の貸主によってあらかじめ業者を指定されている場合もあります。その中には必要のない工事が含まれていることもあるため、内容をしっかり確認し、必要な工事だけをやってもらうようにしましょう。
余計な原状回復工事が必要になるありがちなものとしては、以下のようなものがあります。
- タバコのヤニ汚れ・・・喫煙可のスナックや居酒屋にありがちです。こまめな換気と掃除を心がけましょう。
- 厨房の汚れ・・・飲食店で特に汚れがちなのが厨房です。また、スレンレス機器でも錆びるので、洗浄後はしっかり水気を切るか換気を行いましょう。
- 穴を空けた壁やドア・・・メニュー表やポスターを貼るための画鋲やピンは、壁の下地材傷つけない種類を選びましょう。
②店舗の特徴を理解し、軽減できる費用は軽減する
工事を依頼する際には、自分たちの店舗がどういった特徴を持っているのかしっかり理解しておくことが大切です。契約後に間仕切りや造作をあまり変えていない店舗であれば、その分費用を軽減することが可能です。
またカフェや喫茶店などは、普通の飲食店のように油汚れで排気ダクトが詰まることが少なく、安い費用で済むことが多いです。電気や配管周りの細かい解体工事など、その他諸々の条件によっても解体費用は変わってくるのでしっかり確認しておきましょう。
③物件の貸主と話し合い、しっかり工事内容を確認する
原状回復工事の費用は決して安いものではなく、大きな規模の工事であれば、時に数百万円の費用が必要になることもあります。少しでも費用コストを抑えるためにも、物件貸主とよく話し合うことが必要です。
原状回復というと、多くの人が「新品にしなければならない」と勘違いしがちです。しかし原状回復とは入居時の状態に戻すことであり、必ずしも全てを新品にする必要はないのです。
例えば、以下の様な内容が工事に組み込まれている場合は費用が高くなってしまいます。
- 壁材や床材の全面貼り換え
- 壁紙や床材のアップグレード
こうした不必要なアップグレード工事を1つ1つ洗い出して貸主と交渉し、費用を安く抑えましょう。
④新品に交換するのではなく、修繕で費用を抑える
店舗の壁紙や床にある多少の損耗を、新品に交換するのではなく、修繕で賄うことができれば、工事費用はずいぶんと安くなります。例えば以下のようなケースが考えられます。
・クロスメイク
壁紙表面の穴や傷を修繕してから染色剤を塗布することで見た目を新品同様に再生する方法。ひどい汚れには対応できないが、貼り換えよりも費用が安く、施工の期間も短期間で済みます。
・フローリングの修繕
フローリングは全面貼り換えにすると工事費用が高くなりがち。傷を修繕して汚れを取り除き、コーティングすることで、新品同様の見た目にすることも可能。これらの「リペア」という手法は新品に交換するよりも費用がかからず、効果も十分に得られる場合があります。
ただし貸主から貼り換えを要求されているのに、勝手な判断で修繕だけで済ますことはできません。貸主と十分話しあい、双方が同意したうえで行うならこうした選択肢もあるということです。
⑤居抜き物件として売却する
次に入るテナントが同じ業態の場合、今まで使っていた設備を残したうえで新しいテナントに売却する「居抜き売却」という選択肢もあります。
「居抜き売却」を行うことで元の借主は原状回復工事を行う必要がなくなり、新しい借主にとっては自分たちで新たに設備を用意する必要がなくなるため双方にとってウィンウィンの取引になると言えます。
「居抜き売却」を行うには物件貸主の同意が必要ですが、中には居抜きに難色を示す貸主もいます。自己判断で勝手に話を進めるとトラブルになるので、まずは貸主に居抜き売却の可否について相談してみましょう。
また、居抜き工事に関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご参照ください。
まとめ
原状回復工事を行う業者は、物件のオーナーによって指定されていることも多く、自分で業者を選べないと費用も高くなりがちです。もしオーナー側から業者を指定されていないのなら、他の業者から見積もりを取ってみましょう。複数の業者の価格を比べることで、法外な費用を請求する悪徳業者をふるいにかけられるという効果もあります。
最後に店舗の壁紙や天井の劣化は、使っているうちに自然に発生する通常損耗の範囲内であれば借主側が工事の費用を負担しなくていいケースもあります。契約内容をよく確認して過剰と思える工事があれば貸主と交渉するようにしましょう。
原状回復工事前に注意すべき点はいくつかあります。特に見積もり時や請求時にはトラブルが発生する可能性が高いので、事前に押さえておきましょう。ぜひ合わせてご参考ください。
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