2020/11/29
解体工事でよく使われるLGSと軽天(けいてん)とは?違いをわかりやすく解説します。
従来、店舗や事務所の建築には鋼製の材料を使う軽天工事がよく使われています。さらにプラスターボードなど新しい素材の発明から一般住宅でも使われるようになりました。
今回は建築工事や解体工事でよく混同される「LGS」と「軽天」の違いを解説します。建設工事や解体工事で頻出する基本用語になりますので、この機会にしっかりと覚えておきましょう。
また、解体工事でこれだけは覚えておきたい!という用語をまとめていますので、こちらも合わせてご確認ください。
目次
LGS(ライトゲージスチール)とは?
LGS(エルジーエス)は、ライトゲージスチール(Light Gauge Steel)を省略した言葉で、直訳すると軽い規格の鋼です。建物の壁や天井の元となる下地材で、枠組みを作る棒状の部材の軽量鉄骨の中の1つです。LGSで枠組みを作り、石膏ボード(PB)を貼り、塗装をすると壁や天井が出来上がります。
LGSは厳密には軽量鉄骨のことですが、工事業者の間では枠組みそのものを指す言葉として使われていたり、単純に「壁」を指す言葉として使われることもあります。
軽天(けいてん)とは?
軽天(けいてん)は軽量天井下地を省略した言葉です。軽量天井下地とは、上述のLGSで作られた壁や天井の下地(枠組み)のことで、店舗や事務所から一般住宅まで幅広く使われています。
この枠組みを作る工事を「軽天工事」や「LGS工事」と呼び、軽天工事やLGS工事に使われる材料を「軽天」や「LGS」と呼ぶのです。少しややこしくなってきましたね。
LGSと軽天は同じ?
本来LGSは材料のことで、軽天は壁や天井の枠組みのことですが、工事業者の中では「LGS」も「軽天」も同じ軽量鉄骨を指す言葉として使われています。
他にも上述の枠組みを「LGS」と言ったり、枠組みを作る工事を省略して「軽天」と言うこともあります。使われる状況により、何を指している言葉なのか変わってくるのです。また軽量鉄骨を「軽鉄(けいてつ)」と記載することもあり、見積書では「LGS」「軽天」「軽鉄」は全て同じ意味として使われています。
なお、ビルや建物の建築に使われる鉄骨や鉄筋には、さらにたくさんの種類があります。こちらの記事で網羅していますので、こちらも合わせてご参照ください。
LGSのメリットとデメリット
LGSの特徴である軽い鋼は以下のメリットとデメリットが存在します。木材と比べると違いがはっきりしやすいですね。
メリット
- 曲がったり湿気による変動があまりなく安定している
- 耐火性能が高いためキッチン周りに重宝される
- 軽量なため搬入が容易でR曲げなどの加工にも向いている
デメリット
- 部分的に削ることができないので微調整には向いていない
- 切断で丸ノコを使用すると火花が出るため場所を選ぶ必要がある
一緒に覚えておきたい:PB(プラスターボード)とは?
「LGS・PB工事」のようにLGSと一緒に「PB」が使われることがあります。PBとはプラスターボードを省略した言葉で、石膏ボードとも言われ、石膏プラスターという素材を板状にし、表面を特殊な紙で仕上げた材料です。
上述の軽天にプラスターボードを固定し、クロス等を張ると壁が出来上がることから一緒に使われていることがあるのです。ちなみに「LGS/PB工事」は「軽天工事」と同じ意味で使われています。
LGSと軽天(けいてん)の解体手順
LGS(軽天)を解体する場合、まずはPB(プラスターボード)の引き剥がしから行います。基本的に、バールなどを用いて人力で行われます。PBの引き剥がしが完了したあとは、むき出しとなった鉄骨部分を金属切断用の丸のこなどで切断して除去します。
まとめ
解体工事の見積書の中では「LGS」「軽天」「軽鉄」は同じものを指す言葉として使われます。しかし使われる状況によっては、工事そのものを指す言葉として使われる場合もあるので、注意が必要です。
また、軽天、LGSを含む、鉄骨の溶断解体の業者の選び方はこちらで詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。
原状回復・内装解体は当社にお任せください!

ウラシコは名古屋市を拠点とする原状回復工事・解体工事の専門業者です。名古屋市を中心に東海エリア全域で年間約2,000件以上の現場実績があります。オーナー様・管理会社様・入居者様いずれのご依頼にも対応可能です。
さらに、退去立会い代行、ハウスクリーニング、クロス張り替え、残置物撤去、不用品回収、産業廃棄物収集運搬、アスベスト調査除去、不動産管理やリーシングサポートなど、建物に関する幅広い業務を一括して承っております。
施工業者直接のご依頼でコスト大幅削減!ウラシコは日本人職人が多数在籍する自社一貫体制の会社です。一貫体制の業者と直接契約を交わすことで、仲介手数料などの中間マージンが発生しません!ご相談お見積りは無料で対応しております。まずはお気軽にお問い合わせください。
建物・家屋の解体工事もお任せください!

ウラシコの建物解体サイトがオープンいたしました!
これまで原状回復工事を中心に多くのご依頼をいただいてきたウラシコが、建屋や住宅などの「建物解体」に特化したサービスをご提供いたします。
「相続した空き家を解体したい」「将来に向けて減築したい」「解体後の土地活用もあわせて相談したい」など、解体工事に関するお悩みはお気軽にご相談ください。最適な解体工法をご提案し、経験豊富な日本人解体職人が責任を持ってお引渡しまで対応いたします。
また、建物解体に付随する工事として、カーポートや倉庫、小屋、門扉、フェンス、庭、店舗看板などエクステリア解体、在来風呂、キッチン、トイレなどの部分解体や減築リフォーム、解体後の整地や駐車場の造成まで幅広く対応可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
内装デザイン・設計施工もおまかせください!

ウラシコではデザイン制作と設計施工の専門部署「 CYPHER(サイファー)」を運営しております。
店舗・オフィス・マンション・住宅等の建物全般のデザイン制作、設計施工もお任せください!経験豊富なデザイナーが対応いたします。
前テナントの内装解体→新テナントの空間デザイン→設計→施工まで一括で依頼することで、一般的な施工会社よりも解体コストを抑えることができます。
これによりデザイン面に充てられる資金的な余力が生まれるだけではなく、全体予算のコントロールやスムーズな施工マネジメントが可能です。
店舗やオフィスの新規出店やリニューアル、マンションのリフォームをお考え中の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。ご相談は無料で承っております。皆様からのご連絡をお待ちしております。