2024/12/06
賃貸アパートでカビが発生していたときの退去費用は?原状回復は誰が負担する?
日常生活をしていると、悩まされることがあるお部屋のカビ。とくに湿気の多い地域や風通しの悪い部屋では、カビが発生しやすいです。そして賃貸物件の入居者にとって気になるのは「退去時の費用」ですよね。
「掃除をしていても、カビが出てきてしまったんだけど、、」
「このカビの原状回復費用は入居者が負担するの?」
このような疑問を解決するために、ここではカビが発生した場合の原状回復費用や、費用負担が誰にかかるのかについて詳しく解説します。カビ対策についても触れましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
カビが生えた時、原状回復費用は誰が負担する?
カビが発生した場合、退去時に原状回復が必要です。しかし、すべてのカビの発生において、入居者が負担するわけではありません。ここでは、誰が費用を負担するべきかを詳しく見ていきましょう。
カビ発生の原因 | 負担するべき人 |
建物の構造上の問題 | オーナー |
入居者の生活環境が原因 | 入居者 |
自然劣化や経年劣化によるもの | オーナー |
オーナーの場合
カビが「建物の構造上の問題」で発生した場合、責任はオーナーにあります。例えば、壁の内部に水漏れが発生している場合や、建物がもともと通気性が悪い設計である場合などです。オーナーには「建物を適切な状態に保つ責任」があるため、こうした理由で発生したカビの除去費用はオーナーが負担します。
たとえば、半地下のマンションの一室であれば、日当たりや通気性が悪く、結露やカビが発生しやすい環境であるといえます。入居者が掃除をしていても退去時にカビが残ってしまうかもしれません。
さらに、賃貸物件におけるカビの発生が自然劣化や経年劣化による場合も、基本的にはオーナーが対応する義務があります。特に古い建物ではカビが生えやすくなりがちです。
たとえば、排水管の劣化による水漏れでカビが発生した場合は、オーナー側の負担になる場合が多いです。
入居者の場合
一方、入居者が原因で発生したカビの場合、退去時の清掃費用や原状回復費用は入居者が負担することが一般的です。具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- 適度な換気をせず、結露を放置していた
- エアコンの使用を避けて湿気を放置している
- 部屋の中に乾燥機を設置せずに洗濯物を干し続けている
- ペットの水槽や、給排水ホースの水漏れを放置していた
日常的な対策を怠ったことで発生したカビは、入居者に管理の責任があるため、退去時の費用も入居者が負担することになります。入居前に定めた契約書や賃貸借契約の条件により、各負担割合が異なるので、確認することが大切です。
違反するとNG!善管注意義務とは
民法に定められている善管注意義務とは「善良な管理者としての注意義務」の略で、部屋を借りる際に適切に管理する義務のことを指します。たとえば、結露やカビに気づいているのに手入れを怠り、状態が悪化すると、この義務を守っていないとみなされ、入居者側に修繕費用が請求されることがあります。
もし義務違反で原状回復費用が入居者側の負担となった場合、その費用は敷金から差し引かれます。退去時にできるだけ多くの敷金を返してもらうためには、日頃から部屋の管理を怠らないことが重要です。
カビの原状回復費用はどれくらいかかるの?
カビの原状回復費用は、発生場所や部屋の大きさによって異なります。ここでは、部屋の広さ別と部屋の種類別で一般的な費用を見てみましょう。
部屋の広さ別(ワンルーム、2LDKなど)
カビ除去にかかる費用は、一般的に部屋の広さに応じて異なります。以下は、退去時にハウスクリーニングを依頼した場合のおおよその費用の目安です。
部屋の広さ | 費用の目安 |
ワンルーム | 約30,000円~ |
1LDK | 約40,000円~ |
2LDK | 約70,000円~ |
3LDK | 約80,000円~ |
部屋が広くなると、清掃範囲が増えるため費用がかかることがあります。また、カビの影響がひどくなるほど作業量も増えるため、追加費用が発生することもあります。
部屋の種類別(キッチン、トイレ、リビングなど)
カビの発生した部屋の種類によっても、清掃費用が異なります。キッチンや浴室など水回りは湿気が多く、カビが生えやすい傾向があります。部屋の種類別の費用目安は以下の通りです。
部屋の種類 | カビ除去費用の目安 |
キッチン | 約20,000円~ |
トイレ | 約10,000円~ |
浴室 | 約20,000円~ |
リビング | 約30,000円~ |
こちらもカビの範囲の広さや、カビの状態がひどい場合はさらに費用が高くなります。
部屋にカビを発生させない工夫とは?
カビを予防するためには、日常のケアが大切。カビを発生させないための工夫をいくつか紹介します。原状回復費用を負担しないため、参考にしてください。
換気をする
換気は、部屋の湿気を取り除くために効果的です。厚生労働省によると、換気の目安は1時間に5分程度を2回以上といわれています。部屋の空気を循環させることで、湿気がたまりにくくなります。換気扇や扇風機、サーキュレーターの使用も効果的です。
エアコンの除湿機能を使う
エアコンの除湿機能を使用すると、室内の湿度を下げることができます。湿度が60%〜70%になるとカビが発生しやすくなるため、特に梅雨時や夏場には「冷房」機能と「除湿」機能を定期的に使い分けると効果的です。
カビ防止剤の活用
市販のカビ防止剤や除湿剤も、カビ予防には効果的です。クローゼットや押し入れの中に設置しておくことで、湿気を吸収してカビの発生を抑えることができます。カビ防止剤には有効期限があります。交換を忘れずに行いましょう。
水回りの掃除をこまめに行う
キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい場所です。掃除をこまめに行い、水分が残らないようにすることが大切です。特にトイレの便器の裏側や、手洗い場の下部分の壁紙は見落としがちです。よく確認しましょう。
カビが発生した時の除去方法とは?
カビが発生してしまった場合は、できるだけ早く除去することが大切です。カビを放置すると、原状回復費用だけでなく健康への悪影響も出てくるため、以下の方法を試してみましょう。
エタノールを使う
エタノールは、カビを除去するのに効果的です。消毒用エタノールをスプレーして、布で拭き取ることで、カビを取り除くことができます。連続して使用したり、狭い場所で使用する場合は換気をしましょう。消毒用エタノール剤は市販でも簡単に手に入ります。
専用のカビ取り剤を使う
市販されているカビ取り剤を使用するのも有効です。特にお風呂場などに適したカビ取り剤は、頑固なカビを除去するのに効果的です。使用する際は、換気を良くし、ゴム手袋を着用するなどの安全対策を行いましょう。
ヘアドライヤーを使う
カビは50℃以上で死滅していきます。まずカビで汚れた範囲にドライヤーを当て、次に中性洗剤を含ませた布で拭きとる、という方法を繰り返すことでカビの除去が可能です。ただし、フローリングや壁紙にする場合は、傷まないか事前に確認しましょう。
まとめ
賃貸アパートでカビが発生した場合、退去時の費用負担については、カビの原因がオーナー側の問題か、入居者の注意義務違反によるものかで分かれます。建物の劣化によるものや構造的な欠陥が原因であれば、オーナーが費用を負担するのが一般的です。しかし、換気や清掃を怠るなど生活習慣が原因の場合、費用負担は入居者側になることが多いです。
退去時にあわてないように、日頃から定期的な掃除を行うことで、費用負担を防ぐことが可能です。原状回復に関する相談は、専門業者のウラシコまでぜひお問い合わせください!
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