2021/06/14
原状回復とリノベーションやリフォームの違い|それぞれの特徴を参考にしてあなたにあったものを選びましょう。
オフィスを賃貸されている方は、退去時に必ず原状回復工事をしなければいけません。しかし物件によってはリノベーションやリフォームした方がいいのでは?というものも中にはあります。
今まで賃貸されたことがないと、原状回復やリノベーション、リフォームの違いはあまりわかりませんよね。とくに近年ではリノベーションを条件に物件を借りる方も多く、これらの違いを知っておくだけで賃貸借契約も楽になります。
この記事では原状回復とリノベーション、リフォームの違いを紹介。これから物件を借りる方も今借りている方も参考になる内容だと思います。
私達ウラシコは、解体から原状回復リフォームまでを一括して対応できる原状回復の専門業者です。店舗・オフィス・住宅のリフォーム、リノベーション、リニューアルは私達にお任せください!私達の設計施工部門「サイファー」の詳細はこちらをチェック!
目次
原状回復の基礎知識はYouTube動画でも解説しています!
原状回復工事の基礎知識に関しましてはウラシコのYouTubeチャネル【ウラシコチャンネル】でも解説しています。この動画では10分でわかりやすく要点をまとめておりますので、ぜひご参照ください。
原状回復とは
原状回復とは、借りている物件を入居前の状態に戻すことです。賃貸物件では原状回復して退去することが条件となっており、この内容は賃貸借契約書にもしっかり明記されています。
賃貸借契約書には原状回復について細かい内容が記載されているため、契約時は必ず目を通し疑問点があれば契約する前に確認しておきましょう。
原状回復のポイント
原状回復で求められる内容は
- 入居時に設置した設備の撤去
- 新たに取り付けた配線工事の撤去
- 新しく貼った壁紙やカーペットの撤去
などが挙げられます。
原状回復の目的はあくまでも入居前の状態に戻すことです。そのため、経年劣化による壁紙や床などの張替えは工事内容に含まれていません。またビルを間借りしている方は、共有スペースも原状回復の範囲外。エレベーターや廊下などはオーナー側が負担する部分であることを覚えておきましょう。
経年劣化は対象外ですが、故意による損傷は借主側に請求が求められます。とくにオフィスや店舗でタバコを吸う環境の場合、臭いが壁に染みついているためどんなに経年劣化が激しくても請求対象になることがあります。
原状回復するときの注意点
原状回復に依頼する工事業者は、あらかじめオーナー側で決められていることがほとんどです。工事業者は賃貸借契約書に記載されているので、契約前に確認しておきましょう。
また、原状回復は退去日までに終わらせることが条件。オフィスや店舗の場合、工事には約1ヵ月かかるため早めに依頼しなければいけません。依頼するまでには見積もりも取るため、できれば退去日から2~4ヵ月前には業者を決めておきましょう。
見積もりには本来、原状回復に含まれていない内容が書かれていることがあります。高額請求を未然に防ぐ意味でも見積内容も細かくチェックし、不明点はその都度確認してください。
退去を考えたら、まずスケージュールを立てなければなりません。原状回復で必要な工事、手続き、行政処理はこちらの記事でまとめていますので、ぜひ合わせてご参考ください。
リノベーションとは
近年、人気が出ているリノベーション。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?リノベーションとは簡単にいうと今の物件をグレードアップさせること。大規模な改修をし、物件に新しい価値を生み出します。
古い物件を借りてリノベーションしているお店もよく見かけますよね。リノベーションしなければ『廃虚』としか見えない物件も、リノベーションすると表情豊かに変わっていくから不思議です。
リノベーションのポイント
リノベーションは物件の価値をグレードアップさせるだけでなく、オフィスや店舗にもさまざまな効果が期待できます。例えば仕事の生産性。今までの間取りだと動線も悪く仕事の効率もイマイチという場合でも、大規模な工事することで仕事がやりやすくなり生産性もアップします。
また新しいビルや店舗に移転したいと考えている方は、リノベーションすることで費用を安く抑えられるメリットも。
リノベーションするときの注意点
リノベーションは大きな工事が伴うため、どのようなオフィス空間にしたいのか、店舗のどの問題を解決したいのか、問題点を明確に洗い出す必要があります。
問題点が見つからないとリノベーション後のレイアウトも決まらず、せっかく改修しても創造と違うものになりかねません。また賃貸物件の場合、退去時には原状回復が伴います。リノベーションする前に、必ずオーナーに原状回復の範囲も確認しておいてください。
リフォームとは
リノベーションとリフォームは同じように思うかもしれませんが、実は全く違うもの。リフォームはもともとある性能やデザインを回復させる意味があります。
そのためリノベーションのような大規模な改修はせず、簡単な工事で済むものばかり。例えば壁紙の張替えが代表的な例です。リノベーションが『0→1』にするのに対し、リフォームは『マイナス→0』にするものと考えてください。
リフォームのポイント
リフォームはリノベーションに比べコンパクトに仕上がるのが特徴。そのため、リフォームは工期も短く済むのでコストも下げられます。大きなイメージチェンジは必要ないという方は、リフォームで雰囲気を変えてみるのもいいでしょう。
リフォームするときの注意点
リフォームするときは業者に頼むことがほとんどだと思いますが、業者によっては実績の箇所が違います。まずは、どの場所をどのように改善したいのか洗い出してみましょう。そのときは予算を決めておくといいです。
業者を見つける際は、希望するリフォーム実績があるとこに頼むと安心。ただし中には悪徳な業者もいるため、複数社で見積もりを取って総合的に判断してみてください。
リフォームは業者との話し合いが1番重要です。接客態度の悪い業者は避けておく方が、気持ちよく依頼できるでしょう。
またリノベーションと同じく、賃貸物件の場合は原状回復が必要になります。リフォーム箇所も元に戻さなければいけないのか、工事を依頼する前にオーナーに確認してみてください。
また、中には悪徳業者も少なくありません。リノベーションの際の原状回復において優良な業者を探す際は、悪徳業者の特徴と手口をよく理解しておきましょう。こちらの記事も合わせてご参照ください。
まとめ
原状回復は賃貸物件から退去するときに必ず行う工事です。そのためリノベーションやリフォームをしたいときは、まずオーナーに確認するのが先決。オーナーから了承を得た上で、原状回復の範囲まで納得したら工事に取り掛かるようにしてください。
古い物件の場合、リノベーションやリフォームをしてもその状態で退去OKというところもあります。いずれにせよ、移転するよりもコストを下げられるので借主側は交渉してみる価値ありですよ。
また、交渉する際や、その他原状回復に関する節約術は、こちらのカテゴリページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください
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