2024/07/25
店舗内装工事トラブル5選!独立開業するオーナー必見!対処法を抑えておきましょう
今回は、店舗の内装工事でよくあるトラブルについて、解説して参ります。飲食店開業の際、デザインと内装工事への設備投資は、成功に大きな影響を与える要素の一つです。
これまで様々な内装工事に関わってきた経験から、内装工事でよくあるトラブル5選とその対処法を解説して参ります。
多くの人は、店舗の内装工事で問題が生じた場合、自動的に業者の責任だと考えがちです。ただ、実際には、業者のみに責任がある状況はめったになく、通常は顧客と業者の双方に何らかの原因があります。
もちろん、最初からNGな業者に依頼しないことは大切ですが、オーナー側も問題が起こらないよう注意することも同じくらい重要です。これから店舗開業やリフォームを目指されている方はぜひご参考いただき、トラブルを未然に防いでいきましょう。
目次
店舗内装工事でよくあるトラブル①工期が予定より遅れる
まずひとつ目は「工期が予定より遅れる」です。これが最も多いです!
原因は、契約後に「結局、これを追加にしてほしい」と工事の仕様を変更したり、作業が始まってから「実は、勝手口をプラスしたい」と追加の要望をすると、予定通りに進まなくなることが多いです。
仕様が変更されたり、追加が生じた場合、予定の変動は避けられないものです。仕様が変更になると、新たな材料の手配や、追加の材料が必要になり、これらの調達には予想以上の時間がかかる場合があります。
また、変更が多くなると、作業の計画を見直したり、作業員を再配置する必要が生じ、これが更に工期の遅延を引き起こします。
工期遅れへの対処法
最初に、しっかりとした作業計画を提出してくれる業者との契約が基本ですが、単に費用だけでなく、コミュニケーションの質で業者を選ぶようにしましょう。
業者選びの注意点としては、契約後に作業計画を客に提示しないで適当に作業を進める場合、工期遅れが起こりやすいです。特に小規模な改修では作業計画を提示しないことが少なくありません。
大規模な改修や新築工事の場合は、設計者・デザイナーとの十分な打ち合わせの時間を確保しましょう。
早く開店したいと焦る気持ちもわかりますが、後々トラブルになってしまったら、結果、良いお店とはならないです。工事業者も快く対応頂けるお客様には、是が非でも協力したくなります。
また、必ずしも追加や変更の要望を出していけないというわけではありません。どうしても追加や変更が必要な場合、引き渡し時期のスケジュール調整や追加見積の提示・確認を行いましょう。
プロジェクトととしてお客様、デザイナー、施工者で話し合い、3者が納得のいく形で調整して進めましょう。
店舗内装工事でよくあるトラブル②追加でお金を請求される
2つめは、追加でお金を請求される事例です。こちらもよくある問題ですが、理由は先程と同じで契約後に工事の詳細を変更したり、作業開始後に新たな要求をすることで、工事費用に変更が生じます。
変更によっては、より高価な材料が必要になったり、追加作業によって人件費が増加することもあり、その結果、総工費が増加する可能性があります。
厳密に対処するのであれば、工事の内容が変わり工事費が変更になった場合、新たな見積もりを提出し、改めて契約を結ぶ必要があります。
しかし、追加費用について事前に通知せずに変更を承認し、作業を続行する業者もいます。これが原因で、工事後に予想外の追加請求が行われることがあります。
追加請求の対処法
もし途中で工事の内容を変更する場合は、その影響で工事費が増加するかどうかをきちんと確認することが大切です。追加費用が発生する場合、面倒でも新しい見積もりを出してもらい、契約内容を更新することが推奨されます。
追加料金が発生しない場合でも、書面での確認を取るか、見積もりの修正版を入手することで、後々のトラブルを避けることができます。
店舗内装工事でよくあるトラブル③打ち合わせしたデザインや内容と違う
3つめは打ち合わせしたデザインや内容と違うことです。打ち合わせに十分な時間を割かないと、完成した店舗のイメージが正確に共有されないことがあります。
また、口頭のみで店舗の構想や材料についての情報を交換し、その内容を口約束のみで進行させると、完成した店舗が思い描いたものと異なる場合がよくあります。
言葉だけでは意図が完全に伝わらないため、望んでいた通りの仕上がりになりにくくなります。
デザインの相違への対処法
デザインの相違をなくすために、写真、パース、サンプル見本などをしっかり提示してもらいましょう。
また、デザイナーや施工会社とコミュニケーションを密に取ることも重要です。どうしても施工を進めて行く上でデザインの相違が生まれることがあります。
ウラシコでは、そのような状況にすぐに対処するために、施主様を積極的に現場に呼んでいます。施工業者・デザイナー・お客様の3人で積極的に現場で話し合って、「こういう風に収めましょう」と打ち合わせします。
店舗内装工事でよくあるトラブル④近隣からクレームが届く
4つめは近隣からクレームが届くことです。これも多いですが、絶対に避けたいことですね。新しい店舗を開業する際には、人間関係を良好に保ちたいものです。
通常、施工業者が近隣訪問を行ったり、挨拶状を配布することが一般的ですが、中にはこのような事前の説明を怠る業者も存在します。
内装工事を開始する前に近隣への挨拶を怠ると、トラブルのもとになることがあります。
工事に伴う騒音や振動、ホコリや臭いは避けられないものです。さらに、法律によって定められた騒音や振動の基準を守らない場合、地方自治体や警察に相談され、罰金や工事の停止といった措置を受けることもあります。
近隣からのクレームの対処法
工事前に挨拶を徹底することを業者と約束しましょう。
工事開始の1週間前までに、近隣の住民や商店に工事の詳細、期間、及び発生する可能性のある騒音や振動について事前に説明することを推奨します。
お施主様も可能な限り、挨拶回りにご同行頂くことをお勧めします。お施主様が近隣の方に挨拶をしておくと心象がよくなるためです。
また、工事開始の前日になってから挨拶をする業者もいますが、これは避けるべき行為です。
隣人が「明日から工事を始めます」と突然聞かされた場合、当然ながら不快に感じるでしょう。突然工事が始まると、近隣住民は困惑し、それがクレームや苦情へとつながる可能性があります。
店舗内装工事でよくあるトラブル⑤管理会社に工事の詳細を伝えていない
最後は、管理会社に工事の詳細を伝えていない、です。
管理会社は、建物の所有者や居住者を代表し、工事に関連するルールを設定しています。そのため、工事を開始する前に、施工業者は管理会社に工事の内容、計画、騒音や振動への対策等を報告することが通例です。
しかし、施工業者が管理会社に十分に情報を提供しなかった場合、様々なトラブルが発生する可能性があります。例えば、許可を受けていない工事を行った場合、罰金が科されたり、訴訟問題に発展することもあります。
また、施工が管理会社の定める規則に違反していると判断された場合、修正作業が要求され、それに伴い追加の費用が発生することもあります。
管理会社への報告トラブルの対処法
オーナー自らが率先して、管理会社と施工業者とコミュニケーションを促しましょう。オーナーは双方をつなぐ役目があります。そのため、業者や管理会社まかせにせず、双方をつなぎ、コミュニケーションを円滑にすすめる義務があると思います。
もちろん、施工業者を選ぶ際は、これらの話し合いにきちんと誠実に参加してくれる業者を選びましょう。
まとめ
これから人生をかけて働いていくお店を作るために、絶対に失敗できない工事になります。だからこそトラブルを確実に防ぐためにも今回ご紹介した事例には十分ご注意ください。
私たちは、店舗開業を成功する鍵は、オーナーとデザイナー、施工業者がどれだけ密にコミュニケーションを取れるかにかかっていると思っています。
ぜひ私たちに、店舗開業をお考えの方は、デザインのことだけではなく、開業予算や客単価、投資回収期間などまでなんでもご相談ください。
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