ペットを飼っていた賃貸物件退去時はどこまで原状回復が必要？原状回復専門業者が解説します。

最近ペットの需要が高まってきていることで、ペット可の賃貸物件が増加しています。ペットを飼っているとどうしても部屋が汚れたり、傷がついたりしやすくなります。今回は、ペットを飼っていた賃貸物件を退去する際にどこまで原状回復が必要なのかを解説します。

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ペット可賃貸の原状回復

ペット可の賃貸物件の原状回復ですが、基本的に通常の賃貸物件と原状回復のルールは同じです。

・借主負担＝賃借人の故意・過失、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損

・貸主負担＝経年劣化や通常消耗による損耗・毀損

ペットを飼っていた賃貸物件で原状回復が必要な範囲

ペットを飼っていた賃貸物件でよくある原状回復範囲を以下一つずつ解説していきます。

ペットの排泄物によるシミや汚れ・匂い

しつけが上手くできていないペットの場合、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうことがあります。また、一度その場所ですると同じ場所で何度も繰り返して排泄をすることがあります。そうするとシミが付いたり、匂いが取れなくなったりします。

ペットの爪によるひっかき傷

犬や猫は爪とぎをしたり壁をよじ登ったりするので、壁紙クロスや床材に傷がついてしまうことがあります。走り回っているだけでも床に傷がついてしまう可能性があります。

キャットタワーやケージの設置による傷や跡

天井と床に突っ張って固定するタイプのキャットタワーや、重さのあるケージを設置している場合、床がへこんでしまったり移動する際に傷をつけてしまったりすることがあります。

以上のような範囲で原状回復を行う必要がありますが、ペット可の賃貸物件は最初から敷金や賃料が高く設定されていますので追加で高額の費用を請求されるということはあまりありません。

ペット可賃貸に住むときの注意点

ペット可の賃貸物件に住むときの注意点を以下いくつか紹介します。

ペット可賃貸であったとしてもトラブルが多い

ペット可の物件では、ペットの匂いや騒音などのトラブルが発生しやすくなります。例えば、バルコニーでのブラッシングによって周辺の住宅の洗濯物にペットの毛が付いてしまったり、ペットの鳴き声が苦情に繋がったりすることがあります。

家賃が高めに設定されている

先程も述べたようにペット可の賃貸物件では家賃が他の物件と比べて格段に高くなっています。これは、ペット可の物件はさまざまなトラブルが発生しやすいためです。また、ペット可の賃貸物件では敷金が高くなることもあり1~4ヶ月分もの敷金が必要な場合があります。

ペットを飼っていた賃貸物件退去時の原状回復費用の節約対策

ペットを飼っているお部屋ではどうしても汚れやすかったり、傷がつきやすかったりします。そのため、家賃や敷金もあらかじめ高めに設定されています。しかし、原状回復を安く済ませることができれば敷金はより多く返ってきます。

あらかじめ汚れないよう、傷つけないような対策をしておくことが大切です。具体的には以下のような対策が挙げられます。

・ペットのしつけをきちんとする（トイレスペースで排泄させる）
・ペットの爪を定期的に切る、爪とぎグッズを置く
・キャットタワーやケージは何年も同じ場所に置かない
・掃除を頻繁に行う

このような対策を行うことで原状回復にかかる費用を抑えることができます。例えペット可物件だったとしても、退去に備えて普段から掃除を頻繁に行うことがポイントです。

まとめ

いかがでしょうか。ペット可の賃貸物件での原状回復について解説しました。

ペットを飼っている物件の原状回復の範囲は基本的に一般の賃貸物件と変わりません。しかし、あらかじめ賃料が高く設定されている物件が多いです。

ペットの匂いやひっかき傷、シミは借主が負担しなければならない範囲になるのでできるだけ事前に負担額が高くならないような工夫をしておくことが大切です。

原状回復に関する節約術は、こちらのカテゴリページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください