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解体工事の埋め戻しとは?工事の内容と流れを解体業者がわかりやすく解説します。

解体工事の埋め戻しとは

解体工事を行った際に浄化槽を取り除いたときや地下室を解体した場合には、地下に埋まっていたものを撤去することになりますので、その分の空間に何か埋めなければ、大きな穴が開いた状態になってしまいます。

この埋める作業を「埋め戻し」と呼び、重要な作業になります。今回は、そんな「埋め戻し」について説明していきます。

埋め戻しとは?

埋め戻しとは

埋め戻しとは、解体工事などで浄化槽などの埋設物を撤去した場合や地下室の解体工事を行った場合、井戸の解体工事を行った場合、地下室を設置するための基礎工事を行った場合などに穴を埋めるために掘った土(根切り土)などを戻す土工事のことを指します。

埋め戻しする際には、掘った土をそのまま使用することもありますが、埋め戻し用に購入した土などを使用して埋め戻しを行うこともあります。

埋め戻しを行った後の土壌は強度の弱い地盤になってしまうため、締固めと呼ばれる土を固める作業を行う必要があります。締め固めが十分でないと、地震が起こった際などに液状化することも考えられるため、しっかりとした締固めを行う必要があります。

※基礎工事で土を掘削する作業のことを「根切り(ねぎり)」といい、この時に出た土を「根切り土」と呼びます。

埋め戻しの方法

名古屋のフェンス撤去

水締め

水を撒きながら埋め戻し用の砂や土を埋めていく方法です。浸透性のよい砂などの場合に使用します。海岸や砂場などで砂に水をかけると固まっていくのを経験したことがある方も多いと思います。原理としては、これと同じで、崩れないように固めていきます。

建物の周囲部分の埋め戻しには、機械を使用する締固めを行うことが困難である場合が多いため、地盤沈下防止の観点から、水締めが行われることが多いです。また、浄化槽などを埋めた後の埋め戻しの場合には、機器での締固めを行うと機器破損につながる恐れがあるため同じく水締めが行われます。

締固め

締固めは基本的にローラー、ランマなどの機械を使用して行うことになりますが、300mm程度ごとに上から圧力をかけることで固めていきます。浸透性の低い砂や粘土質の土を埋め戻しに使用する場合に採用される方法です。

余盛

水締め、締固めのどちらの方法の場合でも、埋め戻した土や砂は時間経過とともに収縮し、どうしても埋め戻した部分の沈下が発生します。そのため、あらかじめ余分に埋め戻しを行うことになります。これを「余盛」と呼びます。

使用する砂になどによって沈下する幅は変わってきますが、水締めの場合には50mm~100mm程度、粘土質の土の締固めの場合には100mm~150mmを目安に余盛を行います。

埋め戻しに使う材料

埋め戻しに使う材料

埋め戻しに使用する土や砂などは、主に次の4つに分類されます。これらは、埋め戻しを行う土壌の性質に合わせた材料を最終的には業者の判断で適宜選択して使用されます。

A種:山砂類

埋め戻しに最もよく使われている材料です。安価で、自然由来のものであるため透水性が高いことやセメント系材料を使用するのは望ましくないことから、利用される頻度が一番高いです。砂による埋め戻しを行う場合には、締固めや転圧をしっかりと行わなければ、陥没や地盤沈下の原因となりえます。

そのため、砂を使用する際には、きちんとした作業を行うことができるというのが大前提になります。埋め戻しの際には、水締めや機器による締め固めを行うことになります。

B種:掘った土(根切り土)の良質土

掘った土(根切り土)にゴミやガレキなどの不純物が混ざっていない良質な部分のことを指します。もともと埋まっていた土ですので、元の地盤との親和性が高く、コストも最小限に抑えることができますが、汚染されている土壌であったり、粘土質であったりする場合には、そのまま埋め戻しを行うことは困難ですので、別のものを使わなければなりません。埋め戻し作業の際には、機器による締固めを実施する必要があります。

C種:他の現場で掘った良質土

他現場で掘削した土のうち、ゴミやガレキ、コンクリート塊などが含まれていないことを確認した良質な部分を埋め戻しに使用することもあります。他の現場から搬入することになりますので、他現場との調整が必要になりますが、建設発生材の有効活用ができるという点では、積極的な活用が推奨されています。B種同様、土壌分析などを行って条件をクリアしたものが使用されます。埋め戻し作業の際には、機器による締固めを実施する必要があります。

D種:再生コンクリート砂

アスファルトコンクリート発生材を破砕・解砕し、一定の大きさだけを集めた骨材(アスファルトコンクリート再生骨材)に、必要に応じて再生用添加剤、新アスファルトや補足材を加えて製造した加熱アスファルト混合物のことを指すと定義されていますが、要するにコンクリート廃材等から製造した再生資材です。

C種と同じく、建設発生材をリサイクルしたもので、セメントのように外部で生成されたものを運搬してきて使用するものになりますが、運搬できる範囲に再生コンクリート砂を生成するところがなければ使用できないという問題もあります。

また、場合によっては六価クロムが土壌内に溶け出す恐れが指摘されているため、再生コンクリート砂を使用する場合には、使用する前に六価クロム溶出検査を実施し、環境基準に適合することを確認する必要があります。埋め戻しの際には、水締めや機器による締め固めを行うことになります。

流動化処理土

埋め戻しを行う際には、砂や土以外にも流動化処理土やセメントミルクが使用されることもあります。流動化処理土とは、建築現場で発生した残土に水とセメントを混ぜて作るもので、転圧機械による締め固めが難しい場所への埋め戻し工事の際に使用されます。

B種やC種の土を使用することもあるため、建設発生材の有効活用という点では評価できます。しかし、建設生コンクリートのように外部から搬入することが一般的で、時間とともに固まってしまうため、一度で大量に使用する場合には問題ありませんが、少量ずつ何回かに分けて使用するのには向いていません。

セメントミルク

セメントミルクとは、セメントと水、各種の混和剤を混ぜたもので、杭打ち工事や地盤改良工事、山留工事などで使用されます。それぞれの配合量によって、ほぼ同一品質のものをつくることができるため、工事の進捗や急なトラブルにも対処しやすく、ロスの少ない埋め戻しが可能になります。しかし、地中障害になる可能性があるなど、一部批判があるのも確かです。

埋め戻しの流れ

埋め戻しの流れ

ここでは、解体工事の時に埋め戻しを行う場合の流れを紹介していきます。

型枠の脱型

埋め戻しを行う際には、原則として地中に埋まっている型枠はすべて脱型して埋め戻すことになっています。ただし、十分な作業スペースが確保できないなどの理由で脱型することが困難な場合には、協議の末脱型せずに埋め戻すこともあります。

埋め戻し

締固めで埋め戻しを行う際には、300mmごとに機器で固めていきますので、基準線などをあらかじめ設定してから土を入れていきます。土を入れる場合には、ユンボやクレーンなどの機器を使用することが多いですが、場合によっては人力で土を入れていき、転圧(埋め固める)という流れを繰り返して埋め戻しを行っていきます。水締めの場合には、適宜水をまきながら固めていきます。

おわりに

解体工事の埋戻し

今回は埋め戻しについて紹介してきました。今回は、解体工事寄りの話になりましたが、浄化槽を設置した後に土を戻す作業や、地下室をつくったあとに、土を戻す作業も埋め戻しになります。その時々にあった方法と適切な材料を使うことが大切になります。どのような材料を使用するかは最終的には業者の判断ですが、知識として持っておきましょう。

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