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空き家の解体前にもアスベスト調査が必要?住宅のアスベスト含有建材の解体方法と費用とは?

住宅のアスベスト含有建材の解体方法

アスベストは昔の建築物で「奇跡の鉱物」と呼ばれ多くの建築物などで使用されていましたが、現在ではその有害性から製造や使用は規制対象の材料です。

しかし規制前に古い建物などではアスベストが使用されたまま残っているのが現状です。そんな古い建物を解体する場合には、定められた流れに沿って解体を行う必要があります。

そこで今回は、アスベストの基礎知識から、実際の解体の方法や流れ、費用について紹介していきます。解体予定の建物にアスベストがある方はぜひ参考にしてください。

株式会社ウラシコでは「建築物石綿含有建材調査者」が在籍しております。アスベスト調査から除去工事、除去後の特別産業廃棄物の処分までワンストップで対応可能です。ぜひ私たちにおまかせください。

アスベストのレベルに関しては、YouTube動画で詳しく解説しています!

アスベストの基礎知識、アスベストレベルごとの特徴、レベルごとに必要な届け出と手続きについて、現場目線でわかりやすく解説しています。ぜひこちらもご参照ください。

アスベストとは?

アスベストとは

アスベストは石綿とも呼ばれ、天然にできた鉱物繊維のことをいいます。非常に細い鉱物繊維で、熱や摩擦、酸、アルカリに強く、丈夫な特徴をもっています。

そのため、建築建材や自動車の摩擦部材、断熱材といったさまざまな工業製品として使用されていました。しかし、アスベストは肺がんなどの発がん性が問題となり、現在では原則として、製造、使用などが禁止されています。

アスベストの危険性

アスベストは繊維が非常に細いため、劣化によって粉神になって飛散し空気中を浮遊し続けます。そのため、呼吸の際に吸引し、肺まで入り込んでしまいます。

アスベストは体内で分解や除去が行えないため、体内に残ってしまい各種がんの発症原因になっています。

アスベストが含まれる場所

アスベスト含有建築材料

アスベストはその特徴から、今までにいろいろな場所で使用されています。その一例を紹介します。

吹き付けアスベスト

アスベストとセメントを混合して吹き付け施工したものです。鉄骨の耐火被覆や吸音、結露防止に使用されていました。

アスベスト含有保温材

アスベストと天然鉱物などを原料にした保温材のことをいいます。化学プラントや、各種配管などの保温に使用されていました。

アスベスト含有建築材料

建築材料の中で内装材、外装材、屋根材など、あらゆる建築材料にアスベストは使用されていました。現在では使用が制限されているため、古い建物などでは見かけることがあります。

アスベスト含有摩擦材

アスベストを樹脂で固めたもので、自動車や産業用のさまざまな部材に使用されていました。

アスベスト含有建材の解体方法と費用について

アスベスト含有建材の解体方法と費用

有害物質として扱われるアスベストは、厚生労働省や国土交通省、環境省などにより、解体方法などの規制強化が行われています。ここからは、アスベスト含有建材の解体方法と費用について詳しく解説します。

アスベスト含有建材の解体費用

アスベスト含有建材の解体費用についてですが、正確な金額は実際に解体業者に見積もりをとって確認する必要がありますが、国土交通省が2007年1月から2007年12月における施工実績データから出された除去費用を紹介します。

アスベスト処理面積 除去費用
300㎡以下 2.0万円/㎡~8.5万円/㎡
300㎡~1,000㎡ 1.5万円/㎡~4.5万円/㎡
1,000㎡以上 1.0万円/㎡~3.0万円/㎡

出典:アスベスト対策Q&A – 国土交通省 (mlit.go.jp)

アスベスト含有建材それぞれの解体方法

アスベスト含有建材それぞれの解体方法

アスベスト含有建材の解体方法についてですが、建材ごとに紹介します。

屋根材、外壁材

どちらもセメントと混合し固められた状態のアスベストが多いため、安全に解体が行えることが多い材料です。散水や飛散防止剤で湿潤化を行い解体していく方法が一般的です。

内部の壁や配管関係

こちらに含まれるアスベストは濃度や飛散の可能性が高いです。作業者は防塵マスクや防護服を着用して、粉塵の吸い込みに注意して作業を行う必要があります。

天井、柱、梁

内部の壁などと同様に濃度や飛散性が高い場合が多いです。こちらも、作業者は適切な段取りをして解体作業を行っていくことが必要です。

アスベスト含有建材の解体の流れ

飛散防止措置の実施

アスベスト含有建材の解体には、手順を踏んで行う必要があります。その流れをここでは解説します。

解体建物の現地調査

まず解体する建物の現地調査を行います。調査による分析結果をお客様への報告義務があり、工事場所への掲示も必要です。

必要書類の提出

アスベスト解体作業レベルに応じて、事前の届出が必要なため、各種必要書類を指定の届け先に提出します。

「工事計画届出書」と「建築物解体等作業届」は労働基準監督署へ提出、「特定粉じん排出等作業実施届出書」は各都道府県知事に提出を行います。

近隣への告知

アスベスト解体工事を実施する際には「石綿ばく露防止対策等の実施内容」を掲示する必要があります。近隣とのトラブル回避の意味もあるため、しっかりと掲示を行うことが重要です。

飛散防止措置の実施

アスベスト含有建材の解体の流れ

アスベストの飛散防止のための養生シートや、水や飛散防止剤をまき、飛散防止措置をしっかり行うことが必要です。

アスベストの撤去

アスベストの最終処分

解体工事で発生したアスベストは破れない袋で二重で梱包したり、頑丈な容器にしっかりと密封して保管し、アスベスト廃棄物であることを明示しておきます。

アスベストの最終処分

作業で使用した器具などのアスベストを撤去し、作業場所の清掃を実施したら、集めたアスベスト廃棄物を最終処分場へ運びます。アスベストは許可を受けた産業廃棄物業者に依頼し、適正な処理を行いましょう。

まとめ

アスベストの知識から解体時の流れ

今回は、アスベストの知識から解体時の流れなどについて解説をしていきました。アスベストは有害物質であるため、解体工事の際には、細心の注意をはらって作業を行う必要があります。

特殊な作業となるため、通常の解体費用よりも割高になるため、しっかりと見積もりをとって工事を依頼することも大切です。アスベスト含有物の解体工事を検討中の方は、適正な価格で適切な処理を行う解体業者選びを行っていきましょう。

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