2024/02/13
解体工事施工技士について|資格の概要や取得するメリットについて現役の解体業者社長が詳しく解説します
目次
今回の動画について
皆さんこんにちは!ウラシコチャンネルです 今回は「解体工事施工技士」について解説します。 解体職人としてキャリアを構築するには、解体施工技士資格が不可欠です!
建築業界に様々な資格がありますが、解体工事の専門的な工程管理に特化した資格は、解体施工技士しかありません。
解体施工技士がどうして必要なのかということを解説していきます。 解体職人としてのスキルアップや、独立、転職でお悩みの方にとって解体工事施工技士が必要か判断する材料の一つとなれば幸いです。
解体工事施工技士について
ではまずは、解体工事施工技士について簡単に説明します。
解体工事施工技士は、一般的に解体施工技士と呼ばれることが多いです。解体現場で働く人は一度は耳にしたことがあるのでは無いでしょうか?
どのような資格かというと、「解体工事に関する技術と法的知識を持つことを照明する国家資格」です。 資格の取得は、公益社団法人全国解体工事業団体連合会という団体が主催しています。
解体工事施工技士に求められる知識と経験
解体工事施工技士には、解体工事そのものの技術だけではなく、建設リサイクル法や廃棄物処理法といった解体工事に付随して必要となる法律の知識も求められます。
この資格を取得すると、解体工事の技術管理者になることが可能です。
解体工事は建物を単に取り壊すだけでなく、周囲への影響や廃材処理、労働安全、など多くの要素を考慮する必要があり、これらのスキルと知識を持つ専門家が必要です。
解体工事施工技師と解体工事業登録について
また、500万円未満の解体工事を請け負うには、解体工事業登録が必要です。その際に技術管理者を指名しなければなりません。
さらに、500万円以上の解体工事を行う際には、この資格を持っている場合、建設業許可の専任技術者として登録できます。 つまり、解体業者としてスキルアップや独立を目指す人にとっては「必須」とも言える資格になります。
解体工事施工技士ができた背景
実は、解体工事施工技士の資格は、建設業界において比較的新しいものです。この資格が設立された背景には、解体業が建設業の独立区分として新たに設けられたことがあります。
平成26年5月まで、建設業の区分には解体業が含まれておらず、通常「とび・土木」の一部として扱われていました。 しかし、近年では、解体対象の内部構造が複雑化したため、廃棄物処理とリサイクルに関する知識が求められるようになりました。
また、有害物質であるアスベストの管理規則も強化され、過去の方法では解体工事が難しくなっています。 このため、適切な解体工事の実施と廃棄物の法的処理を行う専門家が必要とされ、解体業の独立区分が設けられました。
解体工事は、今後ますます複雑になっていくことが予想されているため、これからもこの資格の重要度は、確実に増して行くと思います。
解体工事施工技士の受験資格
ここからは、解体工事施工技士を取得するために必要な資格や試験の内容について紹介していきます。
まずは、解体工事施工技士試験を受験するためには、解体工事の実務経験が一定期間が必要です。 なお、この期間は、今後変更する可能性があります。概要欄にリンク試験の公式案内ページを貼っておきますので、試験前に必ずご確認ください。
指定学科を卒業した人 |
指定学科というのは、国土交通省が定めている省令により規定された学科を指します。具 体的には建築学や土木工学、都市工学など土木施工管理や建築施工管理に関わる学科を卒業した場合を指します。 これらの学科を卒業した人は、こちらの実務経験を積んだ場合、受験可能となります。
・大学卒業者:実務経験1年以上 ・短大や5年生高等専卒業者:実務経験2年以上 ・高校卒業者:実務経験3年以上 |
指定学科を卒業していない人 |
指定学科を卒業していない人は必要となる実務経験の長さが変わります。
・大学卒業者:実務経験1年6カ月以上 ・短大や5年生高等専卒業者:実務経験3年以上 ・高校卒業者:実務経験4年6カ月以上 |
上記に当たらない人 |
・実務経験8年以上 |
解体工事施工技士の講習
また、実務経験を1年短縮する方法があります! 公益社団法人全国解体工事業団体連合会が実施する2日間の解体工事施工技術講習に参加すれば、実務経験年数を1年短縮できます。
この講習の受験資格は特に必要ありません、誰でも受講できます。詳しくは下記のリンクをご参照ください。
令和5年度 (第24回)解体工事施工技術講習に関する情報
https://www.zenkaikouren.or.jp/lecture/technical-course/
この講習会を受講する人が多く、参加費は必要ですが、テキストと問題集が提供されるため、試験合格への近道と言えます。 令和5年度の費用は、
・インターネット申込<クレジット決済> 27,500円
・インターネット申込 <コンビニ決済>28,000円
・郵送申込 30,250円
解体工事施工技士講習の日程と会場
講習は毎年9月から11月にかけて全国の会場で実施されます。各会場ごとの日時と定員がある為、希望の会場で受講する為には満席になる前に早めに申し込みしましょう。
解体工事施工技師講習の内容
講習は全2日間で以下の内容になります。両日ともおおよそ9時から17時と1日がかりの講習になっています。
1日目 | 2日目 |
建設リサイクル法等、各種関連法令
労働安全衛生法等(労働災害統計・事例等) 石綿障害予防規則・大気汚染防止法等 廃棄物処理法(1)廃棄物の基礎知識 廃棄物処理法(2)建設廃棄物処理指針等 1日目のまとめ |
土木建築の基礎知識
解体工事の計画と管理 解体工法・解体用機器 解体作業(1)仮設 解体作業(2)解体作業の手順等 2日目のまとめ・修了証交付 |
解体施工技士試験の合格率と記述方式
解体施工技士試験の合格率は約56%!と言われています。試験内容は4肢択一式のマークシート式と記述式の2つに分かれています。
過去5年間の試験問題が全国解体工事業団体連合会のウェブサイトで公開されているため、試験の参考にされる方が多いです。リンクを張っておきますので、ご参照ください。
過去の試験問題と解答
https://www.zenkaikouren.or.jp/engineer/kakomon/
まとめ
今日は解体工事施工技士について、資格の重要性や取得のメリットについて理解しました。
解体業界でのキャリアを追求する方々にとって、この資格が将来の成功につながることは間違いありません。解体工事に従事される皆様は、ぜひ、取得を目指しましょう!
さらに!私たちウラシコでは、一緒に働いてくれる職人の「解体工事施工技士」の取得を全面サポートしています!
原状回復や内装解体は、次の事業者様や利用者様がスムーズに次工程に移行できるよう、「工事の質」が重要です。そのためには、自社職人の技術の向上が重要です。
そのため、自社職人の教育に力を入れており、資格取得費用のサポートはもちろんのこと、先輩社員が丁寧に相談に乗って取得サポートさせていただきます。
私たちと一緒に、職人としてスキルアップを目指しましょう!もちろんスキルアップしていただいた分は、お給料にしっかり還元します。
現在、そんな、会社とともに成長していただける意欲ある職人を大募集中です!それではまた!ありがとうございました。
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