2022/04/13
スケルトン工事とは?原状回復と何が違う?内装解体専門業者がわかりやすく解説します!
テナント物件を退去する際に、必ず必要となるのが「原状回復工事」です。この「原状回復」という言葉と共によく聞くのが「スケルトン工事」という言葉です。両者は似た部分もありますが、工事内容はまったく異なるため、間違った工事を発注してしまわないためにも違いをしっかり認識しておく必要があります。
そこで今回の記事では、スケルトン工事と原状回復工事の違いや共通点について、詳しく解説してみたいと思います!また原状回復にはトラブルが発生する事例も多いのでそうしたことがないように気をつけたいポイントなども併せて解説します!
原状回復工事やスケルトン解体工事の相場についてはこちらのページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。
原状回復の基礎知識はYouTube動画でも解説しています!
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スケルトン工事と原状回復の違い
原状回復とは
「原状回復」とはテナントを退去する時に必要となる「物件契約時の状態に戻す」ための工事です。例えば、飲食店として入居する際には、床や壁を凝ったデザインに変えて、厨房設備なども整えます。
オフィスの入居時には、間仕切り壁を設置し、オフィスの使用状況に合わせて家具なども新しく設置します。物件退去時には、こうした内装を解体し、契約時の状態にまで戻すために「原状回復工事」が必要です。
スケルトン工事とは
「スケルトン工事」とは、建物の構造体(柱や梁など)だけを残して、間仕切り壁・床・天井・配線・配管・排気ダクトなどを全て解体撤去する工事です。建物が鉄筋コンクリート造りである場合は、コンクリート打ちっぱなしの状態にあたります。
仕上がりは、電気配線やダクトが丸見えになっており、建物の構造躯体が残っているだけの文字通り何もない状態になっています。そのためスケルトン状態の物件の方が、次の入居者にとって自分の好みの内装を作りやすいです。
一般的に、飲食テナント店などは、業態によって内装(設備)を変える必要があるため「スケルトン工事」を求められることが多く、オフィスや小売店テナントなど、内装が定型的な場合は「原状回復」を求められることが多いです。
スケルトン工事と原状回復の共通点
スケルトン工事と原状回復の共通点は、どちらも物件を退去する時に必要となる工事である、ということです。原状回復工事とスケルトン工事は工事内容が異なる、ということは既に説明した通りですが、スケルトン工事は原状回復の一部である、と考えるとわかりやすいかと思います。
どちらも、物件契約時の状態に戻すことには変わりないので、契約時にどんな状態で入居したかによって退去時に必要となる工事の種類が変わります。入居時にスケルトン状態で入居した場合、退去する時もスケルトン状態に戻すための工事が必要となる場合が多いです。
詳しい内容は、入居時に交わした賃貸借契約書に原状回復の特約としてまとめて記載してあることが多いので、内容を今一度しっかり確認しておくことが必要です。
入居時の状態や契約内容の確認をしよう!
原状回復の定義は「契約時の状態に戻すこと」ですが、契約の内容や「居抜き」で譲渡する場合など、必ずしも元の状態に戻す必要がないケースもあります。物件退去の際は、自己判断で工事内容を決めずに、どこまで工事が必要かについて、貸主の意向や契約書の内容を確認する必要があります。
基本的に、物件入居者側に原状回復義務が課せられますので、建物の構造と原状回復の範囲について自分で把握しておかなければ、業者の見積もりが正しいかどうか判断することができません。残しておく必要のある部分はしっかり残し、やらなくていい工事はやらないで済むように、しっかり知識をつけて対応していきましょう。
まとめ
スケルトン工事と原状回復工事の違いについて解説させていただきました。両者はどちらも物件退去時に必要となる工事ですが、工事内容がまったく異なるので注意が必要です。
2つの工事の内容をしっかり理解し、間違った工事を発注することがないようにしましょう。原状回復工事は、賃貸借契約書の内容を理解し、貸主と共通認識を持った上で工事を進めることが重要になります。
あとで貸主から「工事が不十分」といったクレームをつけられることを防ぐためにも、借主、貸主、工事業者の3者で密にコミュニケーションをとり、認識の齟齬が生まれないようにしましょう。
私達にご依頼いただいた場合のお問い合わせから工事完了までの一連の流れについてはこちらのページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。
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