【2024年】賃貸マンションアパートの退去費用の相場は？原状回復会社が費用項目ごとに詳しく解説します

引っ越しをしようと思っているけど、「退去費用がいくらになるかわからない」「高額な費用が請求されていて困っている」など悩まれている方も多いのではないでしょうか。今回は2024年版のマンション退去費用の相場と退去費用について覚えておきたいことを解説します。

私たちウラシコは、マンション退去後の原状回復工事や修繕工事、クリーニングやリフォームを行う会社です。2023年は年間2,000件以上のマンション退去に関わって参りました。これまでの経験から2024年のマンションの退去費用の相場を考察します。

ウラシコでは、賃貸物件管理・退去立会いも承っております！ぜひウラシコにお任せください！退去立会いの詳細は以下ページでより詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。

賃貸物件退去時の退去費用とは？

退去費用とは、一言でいうと物件の「修繕費」です。

修繕費とは 退去する際の賃貸物件で発生する修繕費は、部屋の原状回復費用とハウスクリーニング費用を含むものです。この退去費用は以下の経緯を経て、決定されます。

①修繕にかかる費用から経年劣化による価値の減少を差し引く

退去費用として借主に請求される修繕費は、必要な修繕から経年劣化や通常の損傷を差し引いた金額になります。

基本的に、原状回復ガイドラインの取り決めにより、借主は、経年劣化で価値が減少した部分の費用を負担する必要はありません。原状回復ガイドラインに記載されている過失や経年劣化、通常の損耗については、後ほど詳しく説明します。

②敷金から先程の費用を差し引く

通常、これらの費用は敷金から差し引かれます。敷金を上回る場合は追加請求され、余剰があれば返還されます。敷金がない場合は、全額を支払う必要があり、高額になることがあります。

③退去費用を確定（退去から1ヶ月以内程度）

そして退去時の修繕費はいつ確定するかというと、通常は退去から1ヶ月以内に決まります。物件の管理会社が部屋の状況を確認し、必要な修復箇所を特定した後、借主と貸主の間で負担割合を決定します。

退去費用の相場

退去費用のは以下のとおりです。部屋の数が多いと清掃や修繕にかかる費用は高くなります。

当然、面積が大きければ大きいほど高くなります。また、居住年数によっても退去費用が変わりますが、概ね以下の範囲に収まります。

退去費用に含まれるハウスクリーニング代の相場

ここからは前述の退去費用に含まれる作業ごとの相場を解説します。退去費用の見積もりを提示されたときに、各要素が相場からかけ離れていないか、チェックしましょう。

ハウスクリーニング代は、清掃業者に依頼をして清掃してもらう費用になります。ハウスクリーニング代は以下の要素があります。

・エアコン清掃

・床の清掃

・ワックス掛け

・汚れた壁紙クロスの清掃や張り替え

・キッチン、バス、トイレなど水回りの清掃

・ベランダ清掃

これらをどこまで行うかは貸主の判断（契約内容）で変わってきます。行う作業が多くなればハウスクリーニング代はもちろん多くなります。ハウスクリーニング代の相場は以下のようになっています。

なお、ハウスクリーニング代は、業者や時期で値段が上下することがあります。特に、時期に関しては3月～9月、転勤や進学などを理由に退去が多い時期を選んでしまうと、需要により相場が上がってしまうことがあります。

退去費用に含まれる原状回復費用の相場

先程のクリーニング代とは別に、修繕が必要な場合は、原状回復工事が必要になります。以下、原状回復費用の相場です。

ただし、原状回復費用は、部屋に使用されている部材や損耗度合いによって大きく変動いたしますので、あくまで大まかな目安としてお控えください。

2024年のマンションの退去費用の動向

2024年は、ここ数年続く職人の人材不足で、ピークシーズンなどは需要が多くなり、その分人件費が高くなってしまうことが予想されます。

また、業者ごとの作業費用の差の拡大も起こってきています。もし業者を選ぶ権利が借主にある場合は、相見積もりをしながら、適正価格で請け負ってくれる業者を選ぶことをオススメします。

もちろん、東海エリアの原状回復は私たちウラシコにお気軽にご相談ください。

物件退去する直前に退去費用を安く抑える方法

物件退去直前で退去費用を安くするためには、以下のポイントに注意しましょう。箇条書きで記載しますので、チェックシートとしてもご活用ください。

なお、普段の生活から気をつけて起きたいポイントは以下の記事で詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。

【5分でわかる】賃貸物件の退去費用を下げるアイデア5選！原状回復業者が今すぐできる方法を解説します！

退去日を早めに伝えて可能であれば繁忙期は避ける

◯退去日を早めに伝えて、余裕をもったスケジュールを持つことで、突貫作業などを避けることができます。また可能であれば、繁忙期の引っ越しスケジュールをずらしましょう。

掃除を徹底する

◯室内を徹底的に掃除し、特にキッチンやバスルームなどの水回りをきれいにする。

◯窓や網戸、床、壁なども念入りに清掃する。

◯ゴミや不要物を処分する

直せそうな傷や凹みは修繕を実施する

◯壁の小さな傷や画鋲の穴は、市販の補修キットで修復する

◯床の小さなキズも同様に補修キットで修正する

※ただし、傷が汚れが悪化しないように細心の注意を払いましょう。自信がない人は素直に貸主に相談することをおすすめします。

汚れや傷の写真撮影

◯退去時の状態を記録するために、清掃前後の汚れや傷の写真を撮影しておきましょう。万が一退去後に新たに傷が見つかったときの証拠、交渉材料となります。

設備のチェック、直せるものは直す

◯電球が切れていないか、水回りの蛇口から水漏れがないかなどをチェックし、必要に応じて修理または交換する。

退去時の立ち合いに自分自身も参加する

◯管理会社や大家との退去時の立ち合いでは、事前に撮影した写真などを活用し、必要な補修範囲について明確にコミュニケーションを取りましょう。

退去費用の負担割合と範囲に関して

退去費用の借主側、貸主側の負担割合に関しては、以下の記事で詳しく記載しています。数百ページに及ぶ原状回復ガイドラインの要点をわかりやすく要点だけをまとめていますので、こちらの記事も合わせてご参照ください。

※ただし契約によっては、経年劣化やクリーニング等も借主の負担になることがあります。原状回復ガイドラインだけではなく、お手持ちの賃貸契約書の「特約」を必ずご参照ください。

ここだけを読めばOK！原状回復ガイドラインの概要を原状回復専門業者が解説します！退去立会い前に気を付けたいこと

まとめ

退去費用は間取り、居住年数、部屋の広さの基本的な相場に、原状回復費用、クリーニング代を計算して大体の相場を出すことができます。これらを参考にして退去費用がどれくらいなのか、また、必要以上な費用がとられてないか計算してみましょう。

原状回復工事の基礎知識に関しましてはウラシコのYouTubeチャネル【ウラシコチャンネル】でも解説しています。この動画では10分でわかりやすく要点をまとめておりますので、ぜひご参照ください。