2025/03/28
バーやスナックの原状回復はどこまで必要?小規模居抜き物件の退去費用相場と注意点を解説します
バーやスナックなどの飲食店の閉店時に必要となる原状回復工事は、多くの経営者にとって悩みの種となります。どこまでの工事が必要なのか、どれくらいの費用がかかるのか、そして少しでも費用を抑える方法はないのか。
今回は小規模居抜き物件の退去で必須となる原状回復の範囲や費用相場、さらに注意すべきポイントについて詳しく解説します。契約内容の確認から業者選びまで、テナント退去のための知識を身につけ、無駄な出費や貸主とのトラブルを未然に防ぎましょう。
飲食店テナントの原状回復費用についてはこちらのYouTube動画でも解説しています!ぜひこちらもご覧ください。
目次
バーやスナックの原状回復範囲
原状回復とは、テナント退去時に店舗の修理や修繕などを行い物件を入居時の状態に戻すことであり、借り主の義務として位置づけられています。
しかし、その範囲は貸主や物件の管理会社との契約内容によって大きく異なるため、一概には言えません。まずは契約書を確認し、どこまでの原状回復が求められているかを把握することが重要です。
原状回復工事には、主にスケルトン解体と部分解体の2種類があります。どちらの工事が実施するかによって、工事内容や費用、工期が大きく変わってくるため、契約内容と照らし合わせて適切な工事方法を選択しましょう。
スケルトン解体とは
スケルトン解体は内装の全てを取り払う大規模な解体工事であり、床や天井、壁下地、什器、設備、水道配管や電気配線なども全て撤去します。文字通り「骨組み」だけの状態に戻す工事であり、より広範囲な作業が必要です。
基本的に、入居時にスケルトンだった場合は退去時もスケルトン状態にして退去しなければなりません。これは契約上の原則として多くの物件で適用されています。
また、契約内容によっては居抜き物件で入居しても退去時にはスケルトン状態にしなければならないこともあります。「知らなかった」は通用しないため、原状回復に関する契約内容は早めに物件のオーナーや管理会社へ確認しておくことが重要です。
小規模居抜き物件の退去費用相場
小規模居抜き物件の原状回復費用は、坪単価で計算されることが一般的です。30坪以下の小規模店舗の場合、1坪あたり約1万円〜2万5,000円が相場となっています。
ただし、この費用は工事する地域、店舗の状態、工事を行う時期などによっても大きく変動します。都心部では地方に比べて人件費が高くなる傾向があり、また繁忙期には費用が上昇することもあるでしょう。
さらに、店舗の使用年数や内装の状態によっても必要な工事内容が変わるため、具体的な費用は原状回復業者へ相談してみるのがおすすめです。専門家による現地調査を受けることで、より正確な見積もりを得ることができます。
バーの原状回復費用を抑えるコツ
原状回復費用は決して安い費用ではなく、バーやスナックのような特殊な内装や設備を持つ店舗では高額になりがちです。少しでも費用を抑えるために、3つのポイントを押さえておきましょう。
オーナーや管理会社へ確認や交渉する
契約書を確認し、原状回復工事を行う範囲を明確にすることは、費用を削減するために重要なポイントです。
例えば、入居時は居抜き物件だったが退去時はスケルトン物件にして返却する必要があるのか、あるいは一部の設備はそのまま残せるのかなど、具体的な条件を把握しておきましょう。
原状回復工事に取り掛かる前に、オーナーや管理会社と工事範囲や契約内容について確認し、工事内容や負担する範囲を交渉することで、費用を抑えられることも多いのです。事前に確認をとっておくことでトラブル回避にもつながります。
原状回復工事前に使える備品は買い取り業者に依頼
バーやスナックで使用していた設備や備品でまだ使えるものはたくさんあります。
業務用厨房機器、冷蔵庫、空調設備、照明器具、カウンターなどは中古市場でも需要があります。また、状態の良い高級機器や特注家具などは、適切な業者を選ぶことで相場以上の買い取り金額になることもあります。
買い取ってもらった費用を原状回復工事費用に充てることで節約につながるため、廃棄する前に買取を検討してみましょう。
最適な業者選び
業者選びで費用が大きく変わるのは、原状回復工事においても例外ではありません。ホームページやSNSを見ただけで業者を選ぶのは危険であり、実際の工事品質や費用対効果を判断することは困難です。
見積もりや相談をしたうえで、信頼できる業者であるかを判断しましょう。見積もりや相談を無料で行っている原状回復業者も多いので、気になる業者があれば見積もりから作成してみてもらうのがおすすめです。
もちろん、私たちウラシコにもお気軽にご相談ください。
小規模居抜き物件を退去する際の注意点
テナント物件を退去する際、トラブルに発展することは少なくありません。バーやスナックのような専門的な設備を持つ店舗では、撤去や処分に関する問題が生じやすいものです。退去する場合は、しっかりと注意点を押さえておきましょう。
閉店や原状回復工事のスケジュールは計画的に
居抜き物件の場合、原状回復工事は比較的早期に終わることが多いですが、繁忙期や天候などさまざまな要因によっては長引く場合もあります。
工事が長引き物件の引き渡し日に間に合わないといった問題が発生しないよう、スケジュールには余裕をもち計画的に退去準備を進めるよう心がけましょう。
工事期間や退去までのスケジュールに悩んだ場合は、原状回復業者へ相談してみるのがおすすめです。経験豊富な業者であれば、季節要因や工事の複雑さを考慮した現実的なスケジュールを提案してくれます。
ウラシコでは、原状回復工事のお悩みを解決できるよう徹底サポートしています。相談対応・打ち合わせから施工まで自社一貫体制だからこそ、一貫したスケジュール管理が可能です。
原状回復範囲を明確にする
原状回復工事は、工事内容や範囲によって料金が大きく変動します。
例えば、壁紙の張り替えだけなのか、設備の撤去も含むのか、あるいは完全なスケルトン状態に戻すのかによって、必要な作業量や費用は大きく異なります。
無駄な出費をしないためにも、原状回復を行わなければならない範囲を明確にしておきましょう。
リース品の処分方法を決めておく
バーやスナックでは、厨房機器や音響設備などをリースで導入していることが多くあります。退去時にはこれらのリース品の処分方法を決めておく必要があります。
処分方法は主に4つです。
1.残額を一括精算してリース品を撤去する
2.残代金を支払いリース品を買い取る
3.新オーナーに引き継ぐ
4.残額の支払いを続けながらリース品を返却する
リース品であることを忘れて譲渡対象にしてしまうことも少なくありません。トラブルが発生した場合は、契約破綻となり損害金や違約金が発生することもあるため注意が必要です。
まとめ
バーやスナックの原状回復は、契約内容により必要な範囲が大きく異なります。
閉店や移転に伴いテナントからの退去が決まった際には、専門業者に早めに相談し、計画的に準備を進めることで、スムーズな退去とコスト削減の両立が実現可能です。
「知らなかった」では済まされない問題も多いため、紹介した内容を参考に、前もって準備を行いましょう。
もちろん、原状回復のお見積りやご相談は私たちウラシコにお気軽にご相談ください。
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