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岩綿(ロックウール)とは?石綿(アスベスト)と何が違う?安全?アスベスト調査業者がわかりやすく解説します

岩綿(ロックウール)とは

「石綿(アスベスト)」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょうが、「岩綿(ロックウール)」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。アスベスト同様、建築物の断熱材として使用することができます。今回は、岩綿(ロックウール)について説明していきます。

令和4年4月1日のアスベスト関連法令の改正実施内容に関しましては、こちらのページで詳しく解説しています。解体業者の現場目線で変更点を解説していますので、ぜひご参照ください。

岩綿(ロックウール)とは?

岩綿(ロックウール)

岩綿(がんめん)とは、別名ロックウールとも言い、玄武岩や鉄炉スラグ(※)などに石灰などを混合し、高温で溶解して生成される人造鉱物繊維のことを指します。主成分は二酸化ケイ素と酸化カルシウムで、耐火性にも優れていることから、アスベストの代替材として建築物などの断熱材や吸音材に使用されています。

※鉄炉スラグ

高炉で生まれた銑鉄(よみ:せんてつ、高炉で取り出した鉄のこと)を、靭性、加工性の高い「鋼」に精錬する過程で副産物として生まれた酸化鉄のこと。

ロックウールの特徴

ロックウールの特徴

断熱材として使用されている岩綿(ロックウール)は、吹き付け用(湿式施工)と成型品(乾式施工)に分かれています。成型品は施工を容易にする目的で、ビニール袋などに包まれている製品が多いです。

岩綿(ロックウール)は摂氏700℃まで形状を維持することができ、摂氏400℃まで耐えられるグラスウール(※)と比べると、耐熱性能は高いことがわかります。包まれているビニール袋や接着剤などの影響で、燃やすと黒煙が発生する点は、グラスウールと同じです。

グラスウールより撥水性は高く、吸湿性は低いです。また、グラスウールにはないアルカリに対する耐薬品性があります。価格はグラスウールより若干高価になります。

※グラスウール

ガラスを高温で溶かしミクロン(1,000分の1ミリ)単位の細い繊維にして綿状にしたもので、リサイクルガラスを主成分とし、ガラスの持つ耐熱性や不燃性、耐久性のほか、繊維がもつ柔軟性もあわせもっています。

また、断熱性・吸音性・防振性にも優れており、暑さ寒さ、騒音、振動などを遮断するのにも適しています。そのため、グラスウールは住宅、ビル建築、設備機器をはじめ、自動車など多岐にわたり、幅広い用途で使用されています。

ロックウールの安全性

ロックウールの安全性

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドとは、ヒトの粘膜を刺激し、涙や鼻水が出る、のどの痛みやせきなど、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質のことです。

ロックウールは、グラスウールと同様に製造時に重量の最大4.5%程度のフェノール樹脂とその類似物を使用するため、175℃以上に加熱するとフェノール樹脂等の熱分解生成物が発生します。この時にホルムアルデヒド(※)が発生することが確認されているため、火災などの発生時には注意が必要です。

常温の場合には、製品から発生するホルムアルデヒドは微量であり建築基準を満たすものとなっているため、多量に吸い込んだりしなければ、健康に問題はありません。

発がん性

これまでロックウールに起因する肺がんの発生は報告されておらず、2001年10月にIARC(国際ガン研究機関)が各種動物試験の結果等を精査したうえで、ロックウールは発がん性の分類ができないグループ3であると評価しています。

一方で、欧州では、1997年にEU指令97/69/EC「人造非晶質繊維の発がん分類と包装表示」が発効し、当時の欧州で製造されたロックウールについては、発がん性があるかもしれないという位置付けになりました。

これにより、欧州のメーカーは従来のロックウールの化学組成を変更し、EU指令の適用除外要件を満たす溶解性ロックウールを開発し、製造販売を行うようになりました。

なお、北里大学医学部の試験結果によると、現在日本で製造されているロックウールは欧州の溶解性ロックウールに匹敵する安全性を持つと結論付けられました。

岩綿(ロックウール)と石綿(アスベスト)

岩綿(ロックウール)と石綿(アスベスト)

ロックウールと同じ用途で使用されてきたものとして、石綿(アスベスト)があります。岩綿(ロックウール)と石綿(アスベスト)がどのように違うのか、表形式で説明していきます。

名称 ロックウール アスベスト
別名 岩綿(がんめん) 石綿(いしわた、せきめん)
分類 人造鉱物繊維 天然鉱物繊維
大きさ 3~6μmほど※呼吸器系に入りにくい大きさ 0.02~3.5μmほど(種類による)※呼吸器系に入りやすい大きさ
IARC(国際ガン研究機関)による分類 グループ3(発がん性に分類できない) グループ1(発がん性あり)
使用規制 特になし、ただし、労働者の取扱い時には「粉じん障害防止規則」が適用される 2006年9月1日より使用禁止。石綿含有建築物等の解体では「石綿障害予防規則」と「大気汚染防止法」が適用される
備考 ・多量吸入により、じん肺の可能性があるが、じん肺の症例報告は今のところなし ・じん肺の一種である石綿肺、肺がん、悪性中皮腫の症例報告あり。・クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトの6種類がある

このように、ロックウールは体内に入りにくく、一定の安全性の評価があるのに対し、アスベストは体内に吸入されやすく、健康被害を引き起こす危険性が高いため使用が禁止されています。岩綿と石綿という名称だけみれば同じように危険なものであるという印象を持つかもしれませんが、全く違うものです。

まとめ

岩綿(ロックウール)について

今回は、岩綿(ロックウール)について説明してきました。石綿(アスベスト)より安全性は高く、現在でも使用されているものですが、有害物質が微量含まれてはるものの、多量に摂取しなければそれほど大きな影響は出ないとされています。

しかしながら、アスベストと同じように人体に蓄積し、数年後に人体への重大な影響が表れないとも言い切れませんので、十分に注意するようにしてください。

令和4年のアスベスト改正実施はYouTube動画でも解説しています!

アスベスト関連法令の改正実施の解説はウラシコのYouTubeチャネル【ウラシコチャンネル】でも解説しています。解体業者の目線で現場がどのように変わるのかわかりやすく説明していますので、ぜひこちらもご参照ください!

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