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雑工事とは?雑工、多能工とは何が違う?解体工事業者がわかりやすく解説します。

雑工事とは

みなさんは「雑工事」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。建築用語として使われることが多いですが、新築で家を建てるときやリフォーム工事を依頼する際に耳にすることがあると思いますので、どのようなものか知っておいて損はありません。

また、似たような言葉で、「雑工」という言葉があります。今回は、それぞれどのような違いがあるのかわかるように説明していきます。

原状回復・解体工事に関する基礎用語はこちらのカテゴリー一覧にもまとめております。これだけは覚えておきたい!という用語をまとめておりますので、ぜひこちらもご参照ください。

雑工事について

雑工事

名古屋の雑工事業者

雑工事とは、本体工事、附帯工事、内装工事、附属工事、リフォーム工事及び原状回復工事、これら”以外”の工事のことです。

はっきりした定義があるわけではありませんが、新築の場合には、天井の点検口、棚などの家具、養生、浴槽、手すり、床下収納、表札などの工事や、建物を引き渡す前のクリーニング、白アリの防虫加工などのことを指します。

※雑工事の理解を深めるために、雑工事以外の工事がどのようなものなのか少し確認しましょう。

本体工事

本体工事

建物そのものを作る工事または解体する工事のことで、躯体工事(仮設工事、基礎工事など)、仕上げ工事(外装工事、内装工事など)、設備工事(キッチン、浴室などの水回り工事や床暖房の設置など)の大きく3つに分けることができます。

附帯工事

建物を建てることに関する以外の工事のことで、旧建物の解体工事や地盤調査、ガスや水道の配管工事、塀や車庫を作る外構工事などがあります。

内装工事

内装工事

天井や壁、床、建具の工事のことを指し、天井や壁などを仕上げるために行われる下地工事も含まれます。

リフォーム工事

経年劣化などの老朽化に対する補修工事やライフスタイルの変化による改築工事を指します。クロスの張り替えなどの軽いものから、浴室の取り換えや間取りの変更など大がかりなものまで様々です。

原状回復工事

原状回復工事

賃貸物件を退去する際に、居室を次の入居者が利用できる状態にする工事のことで、その範囲は各契約によって異なります。詳しくは、別記事を参考にしてください。

雑工事費について

多くの場合は見積書の中で、「雑工事費」という言葉で目にすることになります。この場合には、工事の見積書のどの項目(工事)にも当てはまらない工事費のことを指すことになります。

雑工

「雑工事」と似ている言葉で「雑工」という言葉があります。ここからは、「雑工」について説明します。

雑工とは

雑工とは

建設業の仕事の中のひとつで、工事とは直接関係はないが必要となる作業、また、それに従事する作業員のことを指します。

工事現場の場内整備や養生・清掃、資材の搬出入、各職人たちの補助などが主な仕事で、各現場によってその仕事内容は異なります。

塗装工や左官工、大工などの専門的な職種の人たちや現場監督が自分の仕事に専念できるように活躍する縁の下の力持ち的な存在です。

専門的な知識がなくても作業できるため、入口は広いですが、専門的な知識を習得したり、ステップアップしたりしていくことができるような職種ではないため、器用貧乏になってしまう可能性もありますが、様々な分野の仕事を経験することができますので、やりたいことを見つけるにはいい機会かもしれません。

多能工とは

多能工とは

雑工と混同してしまう言葉で「多能工」というものがあります。雑工が行う職人のサポートは、ものを支えたり、清掃などの周囲環境の整備であるのに対し、多能工が行う職人のサポートは専門的な技術(スキル)を持ち、実際の現場で職人と同じような作業を行うことになります。

そのため、専門知識や経験が必要になります。専門知識が必要になる点が、雑工と大きく異なる点です。人手不足が深刻になっている現場では、複数作業を行うことができるスキルをもっているのは大変重宝され、作業時間の短縮や経費削減にも一定の効果をもたらします。

しかし、多能工を有効に活用するためには、現場の状況を見極め、的確な指示を出してコントロールする必要がありますので、その活用は慎重に行う必要があります。

雑工に対する専門工

雑工は専門工、いわゆる職人と呼ばれる人たちが作業に専念できるように作業を行いますが、どのような職人がいるのか少し紹介します。

左官工

建物の外壁や内壁に、土やモルタル(砂とセメント、水を混ぜた強度の低いコンクリート)などを塗って仕上げをしたり、タイルやレンガを付けるための下地をつくる専門職、またそれを行う人のことです。左官技能士などの資格もあり、有資格者がリーダーになることが多いです。

塗装工

ペンキなどの塗料を使用して建物や家具などに塗装を行う専門職、またそれを行う人のことを指します。

錆びを防ぐ防水や熱の遮断、耐火、防腐など、塗装目的や扱う塗料の種類、塗装対象が多岐にわたるため、塗装工の呼ばれ方は建築塗装工や板金塗装工などそれぞれの場合で異なります。

大工

主に木造建物の建築・修理を行う職人のことを指します。鉄骨造など木材を使用しない建物も増えてきていますが、建物内部には木材を使用することも多いため、内部設備の加工・組立て・取付けを行うことも多いです。作るものによって、宮大工、船大工、家屋大工、家具大工など呼び方が異なります。

まとめ

雑工事は専門工種

以上「雑」がつく言葉の意味を2つ説明してきました。これら2つの意味を見てもわかるように、「雑」という言葉はおおざっぱという感じの意味で使われているわけではなく、いろいろなものがたくさんあるという感じの意味で使われていることがわかると思います。

日本語の「雑多な」という言葉の意味を「雑」だけで表しているとおもっていただければ問題ないです。今回紹介した言葉以外にも「雑~」という言葉が多数登場してきますが、基本的には今回と同じような意味合いで使われますので、覚えておきましょう。

信頼できる解体業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。

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