2021/12/26
店舗の解体工事ってどんなものがある?工事の種類・範囲・費用を解説いたします。
コロナ禍の現在、飲食店業界には逆風が吹いており、店舗を退去せざるを得なくなったという方もいらっしゃるでしょう。「工事にはどんな種類があるのか」「費用はいくらぐらいかかるのか」という疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、突然の店舗退去が決まっても慌てないように、解体工事の種類・範囲・費用に関して詳しい知識をお伝えしたいと思います!また、原状回復費用についてはこちらのページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。
目次
店舗の解体工事にはどんなものがある?
まずは店舗の解体工事にはどんな種類があるのか知っておきましょう。一般的には解体工事には以下の3つの種類があります。
内装解体工事
内装解体工事とは、店舗内の内装や造作物を解体・撤去する工事全般のことを言います。狭義では内装部分だけを撤去し、床や天井はそのまま残す形を指します。広義では、これから説明するスケルトン工事も内装解体工事に含みます。
内装解体工事と指定された場合は、契約内容によって工事の内容が異なるため、事前に物件所有者に確認して工事に関する認識を一致させておきましょう。
スケルトン工事
スケルトン工事とは、建物の構造躯体だけを残して、床、天井、壁、その他の設備・備品などを全て撤去し、コンクリート打ちっぱなしの状態にすることを言います。
内部が何もない状態になるため、オーナー側にとっては次に入るテナントが自分の好きなように利用しやすいというメリットがあります。また、退去に合わせて、建物が傷んでいないかどうかや、耐震構造に問題がないかを確認しやすいという利点もあります。
原状回復工事
物件を引き渡す際に「原状=入居時の状態」に戻すことを目的とした工事のことを言います。そのため、上記で説明した内装解体工事やスケルトン工事も、目的によって、原状回復工事に分類されます。
当然、借りる時にスケルトンだった場合は、スケルトンに戻して返却することになります。入居時の建物がどんな状態だったかをしっかり把握し、物件オーナーにも工事範囲を確認した上で施工するようにしましょう。
信頼できる解体工事業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。
店舗の解体工事の3つの工事区分
店舗の解体工事は店舗貸主と借主どちらが発注するかによって名称がそれぞれ異なります。以下の3つがありますが、解体工事業者との打ち合わせにも出てくることがある用語なので、覚えておくと良いでしょう。
A工事
物件所有者が発注し、費用も負担する工事をA工事と呼びます。物件所有者が建物の資産価値を維持するために行う工事で、主に共用部分のトイレやエントランス、電気設備や空調設備などに対して施工されることが多いです。
B工事
借主が要望した工事を、物件オーナーが発注し、工事業者もオーナーが指定した業者により行われる工事です。内容としては、給排水設備、空調設備、防災設備、分電盤などの設置工事が主となります。
建物全体に影響が出る工事が多く、商売にも必要となる部分の工事となるため、費用は借主が負担することになります。オーナーが業者を指定するため、工事金額が高くなりやすいのがデメリットです。
C工事
借主が工事を行う業者を自分で選び、費用も負担する工事です。工事を発注する際には、物件オーナーの承諾を得る必要がある点に注意しましょう。内容としては、間仕切り、電話、ネット回線、照明などの内装工事がC工事に該当します。自分で業者を選べるため、費用を安く抑えることができるのがメリットです。
店舗の解体工事の費用相場
一般的に解体工事は、建物の立地条件や現場の状況によって価格が変動しやすいと言えますが、それでも適正な相場というのは存在します。ここからは、内装解体工事、スケルトン工事、原状回復工事のそれぞれについて費用の相場をご紹介していきます。
店舗の内装解体工事の費用相場
狭義の意味での内装解体工事(内装部分だけを撤去)の場合、おおよその目安は坪単価1.5万円~4万円といったところです。振り幅が大きく目安金額を出すことは難しいですが、概ねこの範囲に収まります。ただし、飲食店などで撤去すべき厨房設備が多かったりする場合は坪単価が割高になります。
店舗のスケルトン工事の費用相場
スケルトン工事の費用相場は、概ね坪単価3万円~5万円となることが多いです。ただし、先ほどと同様に、飲食店や美容院などでは、排気ダクト、洗面台、個室の撤去など撤去すべき設備が多く手間がかかるため、坪単価が高くなります。
店舗の原状回復工事の費用相場
原状回復工事の費用相場は、先程説明したとおり、工事内容によって大きく異なります。具体的な例を上げると、飲食店で30坪未満の場合、坪単価4万円~6万円、飲食店で30坪以上の大規模店舗では坪単価3万円~5万円程度となることが多いです。坪数が多い方が費用合計は高くなりますが、坪単価は安くなる傾向があります。
ただし、店舗の立地条件や店舗の状態、作業時間帯、撤去するものの量などによっても変動するので注意しましょう。
いずれの工事の場合でも、具体的な目安の金額を提示することが難しいため、まずは工事業者に見積もりを依頼されることをおすすめします。もちろん、お見積りは私たちウラシコにお任せください!
店舗の解体工事の種類・範囲・費用まとめ
店舗の解体工事の種類・範囲・費用などについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?店舗の解体工事では、賃貸借契約書の内容と突き合わせて、条件に合うように進めていく必要があります。
またどの形態の工事にするのか、どの範囲まで工事を行うのかについて、物件オーナーとよく話し合って同じ認識のもと行うことが必要です。店舗の解体工事の費用は高額になりやすいため、工事を行う範囲をよく確認して、費用を少しでも安く抑えていきましょう!
施工事例ページでもいくつかの費用相場を公開しております。私たちの施工事例はこちらからご参照ください。
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