2021/07/15
【5分でわかる】産業廃棄物マニフェストとは?内装解体において必要な産業廃棄物の処分
産業廃棄物の処理に欠かせないのが産業廃棄物マニフェストです。内装解体で出る産業廃棄物は、マニフェストに沿って処理しなければいけません。
この記事ではマニフェストの概要を詳しく説明します。内装解体ではマニフェストをどのように使うのか、使用方法をまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。
産業廃棄物に関してはこちらの記事で詳しくまとめています。こちらも合わせてご参照ください。
目次
産業廃棄物マニフェストに関しては、YouTube動画で詳しく解説しています!
産業廃棄物マニフェストと、一緒に取り扱われることが多い産業廃棄物処理委託契約書(産廃委託契約書)について、動画内では図説を用いてわかりやすく解説します!ぜひこちらもご参照ください。
内装解体で必要なマニフェストとは
マニフェストとは、産業廃棄物の処理を明確にするための書類です。産業廃棄物がどの場所で処理されたのか細かく行き先を管理し、業者の不法投棄を防止するのが目的で作られました。
内装解体ではさまざまな産業廃棄物が出ます。それらはマニフェストを通じて適切に処理しなければいけません。またマニフェストを使うのは、産業廃棄物の処理を委託する場合に用いられます。そのため自分で処理する場合、マニフェストの使用は対象外です。
マニフェストに挙げられている項目
マニフェストに挙げられている項目はさまざまですが、その中でも重要な項目は以下の通りです。
1.産業廃棄物が発生した日にち
2.排出事業者の情報(住所・名称・電話番号)
3.排出場所の情報(住所・現場名・電話番号)
4.産業廃棄物の種類と数量
5.収集運搬業者の情報(住所・名称・電話番号・運搬車両・積替保管の有無)
6.中間処分業者の情報(住所・名所・電話番号・運搬車両・積替保管の有無)
7.運搬先事業者の情報(住所・名称・電話番号・処分方法)
8.処分業者の情報(住所・名称・電話番号)
9.運搬業者の社名・作業員の名前(サインもしくは印鑑が必要)
マニフェストは全部で7つの工程にわかれており、それぞれの工程で使う書類は決まっています。後ほど、どの工程でどの書類が必要なのか説明します。
マニフェストの種類
マニフェストには2種類あります。
- 紙媒体のマニフェスト
- 電子マニフェスト(JWNET)
紙のマニフェストは複写式になっており、1枚ずつ切り取ってそれぞれの工程で提出します。反対に電子マニフェストはWeb上で管理します。
電子マニフェストは、紛失や人的ミスが防げるメリットがありますが、紙のマニフェストで進める方がわかりやすいという意見も多いのが実情です。そのため現在も紙のマニフェストが主流で使われています。
産業廃棄物を処分するまでのマニフェストの使い方5ステップ
内装解体で発生した産業廃棄物は、各工程でマニフェストを使い処理を行います。マニフェストは全部で7枚ありますが、以下で紹介する5つのステップで必要なマニフェストを使って管理しなければいけません。
内装解体で廃棄物が出たらマニフェストを準備
内装解体すると産業廃棄物が発生します。産業廃棄物を処理するためには、まず排出業者がマニフェストを準備。そこで必要事項を記入していきます。
マニフェストを収集運搬業者へ渡す
マニフェストを準備したら、排出業者は収集運搬業者へマニフェストを渡します。ここで収集運搬業者はマニフェストのA票を控えとして排出業者へ渡し、残り6枚を廃棄物と一緒に次の工程へ持っていきます。
収集運搬業者は廃棄物を運んだら中間処分業者へ渡す
収集運搬業者は、廃棄物を処理する中間処理業者へ廃棄物を運びます。ここで必要になるマニフェストは、B1票とB2票です。中間処理業者はこの2つのマニフェストを収集運搬業者に渡します。受け取ったマニフェストのうちB2票は、依頼主である排出業者へ送ることで、運搬終了の報告になります。
中間処分業者が処理を終わらす
中間処理業者は産業廃棄物の選別をし、処理を行います。処理が完成したら、C2 票は収集運搬業者へ送付。D票は排出業者へ送付し、中間処理終了の報告をします。ちなみにC1票は、中間処理業者の控えです。最終処分が終わるまで、中間処理業者がE票を保管しておきます。
中間処理業者が元の依頼主に書類送付で終了
中間処理業者を通じて、最終処分業者が処分を完了します。完了したら、その旨を中間業者へ報告。連絡を受けた中間業者は、マニフェストのE票を元の依頼元である排出業者に送付することで、すべての処理が終わります。
こちらの記事では退去する際に不用品を賢く処分する方法について詳しく解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。
まとめ
マニフェストは、内装解体で発生した廃棄物を処理するためには不可欠な書類です。どこでどの票を使うのかも細かく指定されているため、廃棄物が適切に処理されたのか後追いできます。
マニフェストは各都道府県の産業廃棄物協会で購入可能。中には不正に処理する産業廃棄物処理業者もいるため、マニフェストの概要を知っておくことで未然にトラブルを防げます。こちらの記事が参考になれば幸いです。
信頼できる解体業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。
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