2021/11/28
原状回復費用が高くなる主な原因と対処法|年間1,500件以上施工する内装専門業者が解説します。
今回は、原状回復費用が高くなる原因と、その対処法について説明します。原状回復費用が高額になる理由は一つだけとは限りませんので、細かいところまでしっかり確認しましょう。
また、原状回復に関する節約術は、こちらのカテゴリページで詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください
目次
退去時の原状回復義務
まず初めに、賃貸物件を退去する際には、借主は原状回復を行う義務があります。原状回復とは、借りていた物件を入居前の状態に戻す作業のことをいいます。
入居中に故意的に汚してしまった部分や、傷つけてしまった箇所が主な範囲になります。例えば、掃除を怠ったために発生したカビやたばこのヤニ汚れなどです。
費用が高額になりやすいケース
原状回復は、予想していたよりも高額な費用を請求されるケースが多く存在します。請求額に納得がいかない場合、なぜ高額なのかその原因を明確にしておくことで、原因合わせた対処ができます。前もって知識を蓄えておくようにしましょう。
見積もりが適正価格か判断できない
まず初めに、原状回復費用の知識や相場を知らず、見積もりが適正か判断できないケースです。この場合、最終的に請求された原状回復費用が、不当に高額でも支払ってしまう恐れがあります。
インターネットなどで調べてみると、大体の相場を知ることができます。
また、物件の広さや坪数、立地場所、撤去する設備などによって、原状回復費用が上下しますので、そこも念頭に置いて見積もり価格が適正か判断しましょう。
指定の工事業者に任せきり
原状回復工事を行う業者があらかじめ決められている場合(指定業者)も、原状回復費用が高額になりやすいです。賃貸借契約を結んだ際の契約書に、指定業者の記載があるかどうか確認をしましょう。
契約書で取り決められている場合、工事業者の変更を個人で行うことは難しいです。しかし、他のより安価な業者に変更できる場合もありますので、オーナーや管理会社に一度交渉してみましょう。
ウラシコは交渉の補助もしております、ぜひお気軽にお申し付けください!
重層構造による工事の下請け
原状回復費用が高額になりやすい原因として、複数の下請けを経て着工される、重層構造請負体制があります。
工事全体の管理を行う元請業者、中間的な施工管理や労務の提供を行う中間業者、その他の直接的な施工を行う工事業者など、いくつもの下請けが重なることで、原状回復費用が膨れ上がってしまいます。
原状回復に限らず、建設業界では一般的なので注意しておきましょう。
入居時に撤去した設備の復旧
入居時にいらない設備を撤去していた場合、その復旧をしなければなりません。そこで原状回復費用がかさんでしまうケースもあります。
原状回復とは、前述したように賃貸物件を入居前の状態に戻す作業です。そのため、この復旧作業は必ず行うことになります。
専門的な設備の撤去工事
物件を使用するうえで、特殊な設備を増設していた場合、その撤去のための費用が高額になってしまうケースがあります。
例えば、焼き肉店を経営するために特別な排煙設備の設置、音楽教室を経営するための防音壁などが当てはまります。
普通に使用していく上ではまず使用しない特殊な設備の撤去には、原状回復費用が高額になってしまう傾向があります。
グレードアップ工事費用の上乗せ
設備を前よりもいいものに取り換えるグレードアップ工事の費用が含まれている場合、高額な原状回復費用を請求されることがあります。
しかし、グレードアップ工事の費用は、本来オーナーや管理会社が負担しなければいけません。もし、グレードアップ工事の費用が上乗せされていた場合、オーナーや管理会社に問い合わせるようにしましょう。
原状回復につきましてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。
費用を抑えるための対処法
できるだけ原状回復費用を抑えるために、いくつか対処法があります。中には、前もって知っておけばよかったという情報もあります。今からでもできることを、早め早めに取り掛かりましょう。
入居時と退去時(着工前)の状態を記録する
まず初めに、物件の状態を確認し、しっかり記録しておきましょう。入居前の傷などについては、原状回復義務の対象外となります。
オーナーや管理会社立会いのもと、両者相違のないように確認しておくとなお安心です。また、該当する箇所を撮影し、記録として残しておくのも有効手段です。
日ごろからこまめに掃除をする
入居中に、こまめに掃除や設備の整備をしておきましょう。ほこりや汚れ、カビやフィルターの汚れなどをしっかり落としておくことで、退去時のクリーニング費用を抑えることができます。
自分で補修できるところはしておく
原状回復の業者が入る前に、自分で補修できるところはしておきましょう。画鋲の穴や、床の目立つ傷の補修キットは、ホームセンターやネット通販で手に入れることができます。
ただし、補修にはそれ相応のスキルが必要になりますので、使い方をしっかり調べてから取り掛かるようにしましょう。
工事内容・工事範囲を見直す
提示された工事についての詳細や、請求書の内訳などももう一度確認してみましょう。特に、〇〇工事一式と記載され、詳しい内容が明記されていない場合は、不当に高額な原状回復費用が請求されている可能性が高いです。
工事に使われる備品の個数や単価が詳細に書かれているか、夜間工事に設定され割高になっていないかなどもポイントですので、しっかり確認しましょう。
壁や床を新品にせず、修繕のみ行う
壁紙や床材などを全て取り換えるのではなく、汚れている部分だけ取り換えることで、原状回復費用を抑えることもできます。
例えば、クロスメイクと呼ばれる、壁の穴や傷を修繕してから染色剤を塗布する方法では、張り替えるよりも安価で素早く作業を行うことができます。
リペアという方法は、新品への交換よりも比較的安く、仕上がりも新品同様なものを得られる傾向があります。ただし、オーナーや管理会社から新品への交換を要求されている場合は、勝手に判断できませんので、了承を得てから決定しましょう。
専門家にアドバイスをもらう
自分一人では解決できない場合は、専門家に相談しましょう。当社ウラシコでも、長年原状回復に携わって蓄えた知識、経験の豊富な専門家が在籍しております。お困りごとがある際には、ウラシコまでお気軽に当社へご相談ください。
また、全国各地に相談窓口が設置されている消費生活センターや、電話で相談できる日本消費者協会は無料でアドバイスを受けることができます。
それでも解決できそうにない場合は、弁護士に相談しましょう。不動産トラブルに詳しい弁護士であれば、解決の向けた相談だけでなく、原状回復費用を適正にするよう交渉することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。普段から、傷をつけないように気を付けたり、掃除を行ったりするだけでも原状回復費用はおさえられますので、心がけて生活していきましょう。
株式会社ウラシコでは、年間1,500件以上、10年以上の実績をもとに、皆様の原状回復をお手伝いさせていただきます。電話、メール、ラインでお問い合わせできますので、お気軽にご相談ください。
信頼できる解体業者の選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。
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