2021/02/19
オフィス・テナント退去時の原状回復でインターネット回線はどう対処する?回線撤去工事について詳しく解説します。
オフィスやテナントを退去するとき、原状回復が必要です。しかし、入居後に契約したインターネット回線はそのままにしていいのか迷いますよね。管理会社とのトラブルを避けるためにも、インターネット回線の原状回復について知っておきましょう。
目次
原状回復工事とは
原状回復工事とは、入居前の状態に戻す工事です。入居時に行った設備の設置や壁や床など修繕工事を行い、滞りなく次の契約者に渡せるようにします。
原状回復の詳しい内容は、物件の契約を結んだときの契約書に記載されていますので、どこまでが工事範囲なのか、対象外はどの部分なのか、契約書を見て事前に把握しておきましょう。
下記記事では、インフラ解約を含めたオフィス退去の詳しいスケジュールも解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。
インターネット回線の原状回復に関する流れ
結論から申し上げますと、オフィスやテナントを退去する際は、インターネット回線の原状回復が必要です。原状回復は『入居前の状態に戻すこと』なので、新しく契約した場合は工事を依頼しましょう。
インターネット回線の原状回復は簡単な流れで作業が完了します。とはいえ、希望する日時に必ず作業できるわけではないので、退去が決まった時点で早めに手続きを済ませておきましょう。それでは、具体的な流れを見ていきましょう。
①インターネットの販売店に連絡し解約手続き
オフィスやテナントの退去が決まったら、同時にインターネットを契約した販売店にも退去する旨連絡しましょう。
オフィスやテナントをたたむ場合は解約手続き、引っ越しする場合は移転手続きになります。連絡は電話で簡単に済む場合がほとんどです。販売店に連絡すると、インターネット回線の撤去作業について案内があります。
②撤去作業の立ち会い確認
撤去作業は30分~1時間ほど時間がかかります。また立ち合いが必要なので、時間に余裕のある日を選んでください。
気をつけたいのが退去する時期です。引っ越しシーズンや土日、連休は繁忙期になるため予約が取りづらいです。このような理由から、早めに販売店へ連絡しておいた方がいいでしょう。
インターネット回線の原状回復が不要なパターン
オフィスやテナント退去時に、必ずインターネット回線の原状回復が必要かというとそうではありません。不要な場合もあるので販売店から撤去作業の案内があっても、今一度立ち止まってみましょう。
インターネット回線の開通工事をしていない場合
入居する物件によっては、インターネット回線や光コンセントが設置されているところもあります。この場合は、入居時に開通工事を行っていないため原状回復する必要はありません。
ただし、退去時に管理会社から撤去を依頼されることもあるため、入居時に確認しておきましょう。
管理会社に撤去作業は不要と言われた場合
入居時に開通工事を行った場合、通常であれば元に戻す必要があるため撤去作業しなければいけません。しかし、管理会社によっては現状維持を言い渡される場合もあります。
その理由は、次の入居者のことを考えてのこと。今の時代、インターネットが当たり前なのでインターネット回線や光コンセントが設置してあれば次の入居者も決まりやすいからです。
インターネット回線の原状回復するときの注意点
インターネット回線の原状回復には、いくつか注意点があります。以下のポイントに気をつけて工事を進めてください。
退去日までに撤去作業を完成させる
原状回復の定義として、退去日までに元に戻すことが条件となっています。これはインターネット回線でも同じことです。3月などの繁忙期の場合、都合のいい日に撤去作業が行えないこともありますので、早めの連絡は必然です。
万が一退去日に間に合わないときは、必ず管理会社に相談しましょう。場合によっては、代わりに立ち会ってもらえます。ただし撤去作業が終わるまでに家賃、または原状回復費用として請求されることもあるので注意してください。
撤去作業は業者に依頼する
人によってはインターネット回線や光コンセントの撤去作業ができる方もいるかもしれません。仮にそうだとしても、撤去作業は、必ず設置業者に依頼しなければいけないので注意してください。
また、優良な解体業者に見分け方に関しましては、こちらの記事一覧ページにてまとめております。こちらも合わせてご参照ください。
インターネット回線の移転方法
インターネット回線を次のオフィスに移転させる場合は、ネット回線の移転手続きをしなければなりません。移転のためのポイントと手順を解説します。
1.移転先の物件でも現在の回線が利用できるか確認する
移転する場合の前提として、引越し先でも現在利用しているネット回線が利用できる環境でなければなりません。NTT西日本とNTT東日本でエリアをまたぐオフィス移転となった場合、回線が移転できない場合があります。プロバイダに直接問い合わせて必ず確認しましょう。
2.回線の転用申し込みを行う
回線を転用する場合は、再度回線の開設工事が必要です。申し込んでから実際に利用できるには2週間程度かかるので、オフィス移転のスケジュールを確認しながら進めてください。また、ビジネスフォンを使用する方は、電話回線工事と併せて工事をするのがおすすめです。
3.新旧オフィスでの回線工事を行う
新しいオフィスでの回線工事とプリンターなどのセットアップを行います。大規模なオフィスの場合は設定も複雑になりがちなので、ネット回線に詳しい人を呼んでおきましょう。
最後に旧オフィスの回線の原状回復工事をすれば、インターネット回線の移転は完了です。
インターネット回線の原状回復は早めに依頼すること
オフィスやテナント撤去時にインターネット回線の原状回復が必要な場合は、早めに依頼してください。
閑散期の場合でも退去日の1ヵ月前には依頼しておくと安心です。繁忙期はそれ以上日数がかかることがあるので、退去が決まると同時に依頼しておくといいでしょう。
退去時は原状回復が必要ですが、インターネット回線に限っていえば必ずしもそうとは限りません。作業が不要かどうかも含めて、管理会社に相談してみるのがおすすめです。
また、オフィスや事務所の原状回復をお考えの方は、こちらの記事でオフィスの原状回復工事のポイントを詳しく解説しております。ぜひ合わせてご参照ください。
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